下折紙沢沿いの林道脇で咲いていたツルニンジンの花
広鐘形のツルニンジンの花。 |
滝沢山地の林道の林縁で、ツルニンジンの花に出会った。
ツルニンジンは、キキョウ科ツルニンジン属の多年草。
蔓植物である。
別名は「ジイソブ」。
ジイソブは、「爺のソバカス」という意味の長野県木曽地方の方言とのこと。
「ソブ」がソバカス。
ツルニンジンによく似た野草である「バアソブ」に引っ掛けて「ジイソブ」という呼び名が普及したと言われている。
婆に対して爺。
バアソブもキキョウ科ツルニンジン属の植物で、ツルニンジンのお仲間である。
お仲間というか、日本に自生しているキキョウ科ツルニンジン属の野草は、ツルニンジンとバアソブしか無いとのこと。
ツルニンジン属には爺と婆しかいない。
見分け方は、ツルニンジン(ジイソブ)の方が花が大きくて、花の表が白色であることが多いとされている。
バアソブの特徴は、葉の裏面や縁に白い毛が付いていること。
ツルニンジンに比べて、バアソブの個体数は希少であるとされている。
バアソブは、環境省レッドリストで「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に指定されている。
「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」とは、絶滅の危険が増大している種のこと。
いつかバアソブにも出会いたいものだ。
バアソブの別名は、ヒメツルニンジン。
婆よりも姫の方が可愛い。
ツルニンジンとよく似た名前の植物にツリガネニンジンがある。
ツリガネニンジンはキキョウ科ツリガネニンジン属の植物で、割とよく見かける。
ツルニンジンは、ツリガネニンジンと名前が似ていて、科が同じお仲間であるようだ。
ツルニンジンの葉。 |
蔓性植物。 |
葉。 |
ツルニンジンの花を下から撮影。 |