2020/12/13

9センチの積雪に老犬は散歩できず

うっすらと雪が積もった。


天気予報通り青森市に降雪があった。
市内はうっすらと雪化粧。
この冬、はじめて見る光景である。
気象庁発表の最深積雪は、青森市で9センチ。

老いて足腰が弱った愛犬は、恐る恐る雪の上に足を踏み出した。
朝の散歩に出かけようと意気込んでいるように見えるが歩けない。
家の中なら、それなりに歩き回っている。
でも、雪の上だと足をとられそうで怖いのだろう。

駐車場から歩道までヨロヨロと歩いて、歩道の雪の上に転ぶように座り込んでしまった。
介護着のバンドを持っても歩こうとしない。

三ヶ月ぐらい前に、風呂場で転んでカウンター(鏡の下の棚)の下に潜り込んでしまい、しばらく出れなかった。
体を抱えて引っ張り出そうとすると、鼻にシワを寄せて牙をむき出して怒る。
下手に手を出すと噛まれてしまう。

どこか傷めたのかもしれない。
臆病な犬のパニック状態。
老齢になって怒りやすくなったのは、犬の認知症がはじまっているせいか・・・

なんとか風呂場から脱出させたものの、それっきりぐったり寝込んでしまった。
水も飲まないしご飯も食べない。
二日ぐらい、そんな状態が続いた。
このままでは、いけない。
以前から用意していた補助バンド付き介護着を、牙をむき出して怒る愛犬にやっと着せて、歩行訓練。

その後は、リハビリの甲斐あって、外の散歩もできるようになった。
時間はかかるが、長い距離も歩けるようになった。
疲れてくると、後ろ脚を引きずるようにして、進行方向にたいして体を斜めにして歩く。
老齢になって、股関節に障害が出てきた犬特有の歩き方だ。
苦労しながらでも歩く。
好奇心の強い愛犬は、散歩が大好きなのだ。

冬が来たらどうだろうか。
積もった雪の上は滑るから、足腰の弱った老犬は歩けるだろうか。
そうして雪が積もって、予想通りになった。

歩きたい。
でも、どうにもならない。
てなことを、愛犬は脚を投げ出して、ぺったんこ座りして考えている。
13年間つきあっているから、犬の思いはよくわかる。

今朝の散歩は、往復10mぐらい。
13歳の愛犬の最短散歩記録だ。
これからの雪の上の散歩は、工夫が必要だなあと思った。

さて、老いれば我が身もかくのごとし。
とはならないからね。
老いても冬山をスキーで歩くもんね。
滑るもんね。
などと思っていると、老犬がじっとオレの顔を見ている雪の朝であった。


愛犬がこわごわ外へ出る。

ぺったんこ座りしてしまう愛犬。