2021/05/03

小雨と霰の降るなか、北八甲田黒森へスキーハイキング

スタート地点から高田大岳を眺める。このあと高田大岳の山頂部は黒い雲に覆われた。


寝たきりの老犬の許しを得て、やっと春スキーに出かけることができた。
愛犬は、腰と肩の床ずれの潰瘍が酷くなってきている。
うっすらと骨が出てきて可哀そうだ。

後ろ髪を引かれる思い。
だが、八甲田の春スキーで元気を得て、それを介護に向ければ良いんだよという愛犬の思いやりも、私は感じている。
なんて、ホンマやろか。

本日の山は、北八甲田黒森。
駐車地点から近い山なので、ここを選んだ。
残雪時のツボ足登高や、無雪期の藪漕ぎハイキングで何度か楽しんだ山である。

黒森の魅力は、黒森というシンプルで神秘的な名前。
「森」という文字には「山」という内容も含まれていると私は思っているので、「黒森山」という名称ではクドくてダサい。
すっきり「黒森」がいい。
全国の黒森山様、ごめんないさい。
あくまでも、個人的な発想でございます。

その名の通り、北八甲田の黒森は神秘的な山だ。
特に山麓の東側は、いくつもの小さな沢と多数の緩やかな起伏があって、まるで魔女の長いスカートの襞ようである。
山の景観は美しいが、ここの深みに迷い込んだら、なかなか脱け出せないかもしれない。
そういえば、迷いかけたことがあったっけ

今シーズンでは、今日が八甲田山ではじめての山スキー。
なので慎重に。
今回のコースは直登ルート。
黒森の急斜面の真北に位置する駐車地点からスタートした。

久しぶりの残雪の山に心が躍った。
懐かしい気分がして楽しかった。
ブナの森の緩やかな傾斜地を、心ウキウキしながら山の斜面に向かう。
ときどき、木々の枝のあいだから、黒森の急斜面が見える。
山頂から山麓まで、まっすぐに伸びている一筋の白い斜面。

だが、あいにくお天気がパッとしない。
上空には黒い雲。
行動中は、小雨や霰(あられ)がしばしば。
雷様の出現がなかったのが幸いだった。

途上、雨除けのタープを張って、小休止したり。
そんなこんなでなんとか黒森の山頂直下の、開けた急斜面の下までたどりついた。

急斜面を半分ぐらい登ったところでタイムリミット。
ザラメ雪が良かったのでそれなりに滑り降りることができた。
体力的にまだまだ滑れるという思いが湧く快さ。
短い急斜面滑降だったが、けっこう楽しめた。

帰りのブナの林間は、落枝が多いし根開きの穴が広がっているし、何よりも残雪が減っているのでスムーズに滑れない。
それでも山は楽しい。
久々のスキーハイキングで、免疫力がアップしたような気分になった。


雪が残っている小沢の縁を進む。

スキー滑降の大敵、ブナの落枝が目立ち始めた。ブナの根元の根開きの穴も広がっている。

黒森唯一の開けた急斜面。奥に見えるのが広大な田代の平原。その奥に滝沢の山がある。

急斜面をそれなりにテレマークターン。つっかかることなく滑りやすいザラメ雪だった。

ほんのひと時の貴重な青空。

帰り道の車道脇でヤドリギの高層マンションを見上げる。宿られている木はブナ。こんなにヤドリギが集合しているのを見るのは初めてだ。いっぱい集まっていると、見た目にぎやかで楽しそう。もっともブナは、いい迷惑なのか。

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