フワフワとした花序が直立してよく目立つヤマアワ
フワフワの花序。 |
滝沢山地・下折紙沢エリアの沢に架けられたコンクリート橋の上で、ヤマアワを見かけた。
フワフワとボリュームのある花序が、直立して風に揺れている。
イネ科の植物の花序は垂れがちだが、ヤマアワは花序の先が垂れない。
空に向かって直立しているので、見分けが容易である。
草丈は、高いもので1.5mぐらい。
橋の下が小滝になっているので、涼しげに滝の音に揺れている。
細い茎は、風によくしなる。
フワフワの花が実を結ぶと、種子は穂を離れて風に舞い上がることだろう。
風に運ばれて、森の中を散歩するヤマアワの種子。
空に向かって直立しているヤマアワの花序は、森の散歩を待ちわびている姿だ。
その花序が風に揺れて、登山者を森の散歩に誘っている。
橋の上にズラリと並んで、山の散歩者を歓迎しているように見える。
ヤマアワの名前は、花序がアワのそれに似ていて、山間部で見かけることが多いので、そう名付けられたとのこと。
アワは五穀のひとつで食べられるが、ヤマアワは食べられないらしい。
コンクリート橋の上に積もった泥から生えている。この橋を渡った作業車のタイヤに着いた泥のなかにヤマアワの種子が潜んでいたのだろう。 |
茎と葉。 |
花序の拡大写真。多数の小穂が密についている。 |