2021/09/04

滝沢山地の平沢の側の草やぶでカワミドリの花を見つけた

カワミドリの茎先の花穂。


滝沢山地の平沢を下山しているときに見かけた花。
沢の側の草やぶに咲いていた。
遠くから見かけたとき、ナギナタコウジュが咲いているなと思った。
ナギナタコウジュは、昔頻繁に見かけたものだが、この頃見ていない。


近づいてよく見ると、ナギナタコウジュに似ているが、花穂の花のつき方が違う。
ナギナタコウジュは、花が一方向を向いてつく。
この花は、全方向を向いている。

帰宅して調べてみたら、ナギナタコウジュと同じシソ科のカワミドリという山野草だった。
漢字表記では、「川緑」とか「河碧」であるという。

いい名前だ。
山は緑。
川も緑。
緑の文化を象徴する名前だね。

気取らず、素朴で。
名前を知って、カワミドリが好きになった。
山野草の名前は、こうあるべきだ。

川が好きな野草なのだろう。
清流である平沢のせせらぎを聞きながら育った清楚な面持ちの花。
平沢とは清・清コンビなのだ。
沢の流れと呼応するように揺れている。

葉を指でもむと、ハッカのような香りがするとのこと。
残念、もんでなかった。

漢方では、カワミドリの茎や葉を乾燥させて、風邪薬として用いているとのこと。
風邪の解熱、頭痛、消化不良、食あたりなどに効能があるという。

世の中が剣呑になって、山でサバイバルしなければならなくなったときは、カワミドリのお世話になるかもしれない。

花穂には多数の唇形花がついている。

葉は対生。葉柄が2cmから4cmある。葉の縁に鈍角の鋸歯あり。葉の先が尖っている。葉の基部は浅い心形。

シソ科特有の断面が四角形の茎。上部で枝分かれ(分枝)している。

カワミドリの立ち姿。背の高いもので、草丈が1mぐらいあった。