龍飛崎龍浜海岸の謎の湧き水の正体
龍浜海岸の謎の湧き水。 |
上の写真の「謎の湧き水」については、9月12日の「龍飛崎シーサイドパーク周辺」の記事に書いた。
今回は、湧き水の「源流」の写真を撮ったので、このブログにアップした次第。
このページに掲載した写真を見ると「謎の湧き水」の正体が一層鮮明になるに違いない。
下の写真は、外ヶ浜町の発電所の建物。
窓の右側壁面に看板が貼り付いている。
看板のなかの「概要」という見出しの下の記載を以下に抜粋する。
青函トンネル内から地上に排出される青函トンネル湧水を、落差約13mを直径400mmの導水管により発電所に送り、水車を回して発電機を駆動させ、最大24kWhの電気を起こします。
起こした電気は周辺の町の公共施設(ケビンハウス・バンガローなど)に送り使用します。
発電量より施設の消費電力が多いときは東北電力から買電しますが、余った場合は売電します。(原文ママ)
また、この看板には「※青函トンネル湧水は、JR北海道のご協力により無償で使用させていただいております。」との記載もある。
JR北海道がトンネル湧水を汲み上げる際は、電力を使う。
その排出された「湧水」を無償で使用して、外ヶ浜町がこの建物で発電している。
はてさて、JR北海道が「湧水」放出のために消費した電力と「龍飛地区小水力発電所」での発電量と、どっちが大きいのかな。
こういう場合、電力は、プラスマイナスゼロになるものなのかな。
なんて、馬鹿なことを考えてしまった。
JR北海道のホームページには「トンネルは、間断なく湧いてくる地下水を中央近くの最低地点に集めて地上に排水するため、トンネル内に3ヵ所のポンプ室が設けられています。」と書かれている。
青函トンネルが通っている津軽海峡の最深部は140m、海底からトンネルまでの最小土かぶりは100mとされている。
さらに、青函トンネルの天井までの高さは8mぐらいだから、これをプラスすると約250mの高低差になる(トンネル最深部の土かぶりを100mと仮定して)。
さらに、青函トンネルの天井までの高さは8mぐらいだから、これをプラスすると約250mの高低差になる(トンネル最深部の土かぶりを100mと仮定して)。
その250mの高低差を、ポンプで水を上げているのだから、相当なパワーのポンプだろうとトーシロながら考えている。
いくつかあるトンネル湧水の排出口のなかで、「龍飛地区小水力発電所」に供給している分だけでも、JR北海道さんの消費電力の方が圧倒的かなと思ってしまうが。
はたして、どうなのだろう。
「謎の湧き水」から、そういう可笑しな謎がコンコンと湧いて出ている。
正体がわかったとはいえ、まだまだ謎を含んでいる湧き水なのだ。
たとえば、この龍浜海岸の湧き水は海水なのか、淡水と海水の混じったものなのか。
湧き水をなめてみる気はないので不明である。
訪れた観光客が、山からの清新な湧き水だと勘違いして、口に含むことがあるかもしれない。
そういうトラブルも起こりかねない。
海岸の不思議な湧き水に対する説明書き(看板とか)がどこにも見当たらないのも謎である。
たとえば、この龍浜海岸の湧き水は海水なのか、淡水と海水の混じったものなのか。
湧き水をなめてみる気はないので不明である。
訪れた観光客が、山からの清新な湧き水だと勘違いして、口に含むことがあるかもしれない。
そういうトラブルも起こりかねない。
海岸の不思議な湧き水に対する説明書き(看板とか)がどこにも見当たらないのも謎である。
龍飛地区小水力発電所。 |
発電所外壁に付いている説明看板。 |
発電設備(外からガラス窓を通して撮影) |
トンネルから汲み上げられた湧水が、直径400mmの導水管で落差約13mを走り、この水路に放出されているということだね、たぶん。 |
導水管から出た水は水路を通って発電所建物へ入り、タービンを回して発電し、建物から出て下の水路を通り、道路の手前で地下に潜り、海岸で「謎の湧き水」となって湧出し、津軽海峡の津軽海流に合流する。と私は解釈している。 |