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なだらかな稜線をたどって南八甲田・横岳山頂へ

2022/04/11

国道394号線に向って伸びている尾根を、城ヶ倉大橋の駐車場から登る。

早朝の6時ごろから、青森市内はピーカンだった。
観天望気では、朝ピカ(朝ピッカリ・朝焼け)は悪天の兆しとされているが、今日は終日快晴に恵まれた。


快晴の日に、久しぶりの横岳へ。
直近の横岳スキー山行は、2019年4月20日。

城ヶ倉大橋の南側駐車場にクルマを置いて、尾根に取り付いた。
尾根を登って、雪に埋もれた小沢を越えると、広いブナの森に出る。

八甲田山では、一昨日の夜に降雪があったようだ。
登り始めは固かった新雪が、標高1000mを越えたあたりでやわらかくなった。
登るにつれてスキーが雪の中へズブズブ沈み込む。
雪が深い吹き溜まりでは、足首の上ぐらいのラッセルを強いられた。
季節外れの深雪ラッセル。
しかも重い雪。

気温が高いせいか、新雪がクライミングスキン(シール)に引っ付いて、大きな雪塊になった。

歩きにくい。

シールにネッパル(津軽弁で、はり付くとかくっつくとかの意)雪は疲れる。
雪に付かれて、雪に疲れる。
なんてね。

そんな状態で40分ぐらい歩いたろうか。

てっきりザラメ雪だと思って、スキンワックスは塗ってこなかった。
良質のザラメ雪は、悪質の新雪に覆われてしまったのだ。
季節外れの新雪はいらない。
厳冬期ならワンサカ降ってもいいが、春スキーの時期はやめてもらいたい。
せっかくのザラメ雪がだいなしじゃないか。

稜線に出ると、固いザラメ雪と薄い新雪が斑になっていた。
風が強くなった。
追い風の稜線。
クライミングスキンの雪がとれて、幾分楽になった脚を引きつつ、風におされて老人は山頂をめざす。

BGMはロッド・スチュアートの「セーリング」
「I am sailing」という歌い出しが、私には「Are you sailing ?」に聞こえる。
「Are you sailing ?」と問いかけられて山を登る。

そして「Home again」
横岳に帰って来たのさ。
山はどこでもHome的だ。

森の中でも稜線でも、若者にどんどん追い越された。
山の雰囲気を楽しみつつ、3時間半かかって山頂に到着。

稜線上も風が強かったが、山頂は強風地帯。
強風の中、合計20数人ぐらいの登山者が、休憩したり帰り支度したり。
積雪期の横岳は入山箇所が多数あるので、方々の麓から山頂めざして登山者が集まってくる。
無雪期は、登山道が無いので、登れない山である。
そのせいもあって、この時期の横岳は人気があるのだ。

山頂に点在しているアオモリトドマツの陰で、風をよけながら脚を休め、水と食べ物をとった。

スキー滑降が快適だったのは、山頂の斜面と稜線だけ。
林間は、重くなった新雪でスキーが滑らない曲がらない。
ヨロタ(津軽弁で大腿部の意)の筋肉が、疲れで固くなりつつあるの感じながら、城ヶ倉大橋南駐車場へゴールしたのだった。

ヨロタがパンパンになるのは、後傾気味に滑っているからだ。
今日の新雪は、場所によってはストッパーになったりしているので、前のめりに転ぶのを恐れて、ついつい後傾になってしまう。

などと苦闘はしたが、楽しいスキーハイキングだった。
逆川岳から横岳への広い稜線が素晴らしかった。

最後に、本日の「ジオグラフィカ」の集計は以下の通り。
歩いたり滑ったりした距離は、7.8キロ。
山の中にいた時間は、休憩も含めて5時間半。
登りの累計高度は663m。
(累計高度とは、アップダウンを繰り返して登った行程のうち、アップ部分を足したもの)
消費カロリーは、1210Kcal。

横岳山頂登頂おめでとうございます。
本日もお疲れ様でした。

高度1010mあたり。アオモリトドマツが目立って多くなる。

クライミングスキンに、こんなに雪塊が付いている。

逆川岳・横岳稜線から、南八甲田の最高峰である櫛ヶ峰(左奥)を眺める。手前に写っている稜線の白っぽい雪が新雪。グレイがかった雪がザラメ雪。

強風のため雪煙が舞い上がっている横岳山頂。

振り返れば、北八甲田絶景。

若い登山者で賑わっている横岳山頂。

横沼は、まだ雪の下。

「ジオグラフィカ」のトラック画像。

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