2022/04/09

なだらかな稜線をたどって南八甲田・横岳山頂へ

国道394号線に向って伸びている尾根を、城ヶ倉大橋の駐車場から登る。

早朝の6時ごろから、青森市内はピーカンだった。
観天望気では、朝ピカ(朝ピッカリ・朝焼け)は悪天の兆しとされているが、今日は終日快晴に恵まれた。


快晴の日に、久しぶりの横岳へ。
直近の横岳スキー山行は、2019年4月20日。

城ヶ倉大橋の南側駐車場にクルマを置いて、尾根に取り付いた。
尾根を登って、雪に埋もれた小沢を越えると、広いブナの森に出る。

八甲田山では、一昨日の夜に降雪があったようだ。
登り始めは固かった新雪が、標高1000mを越えたあたりでやわらかくなった。
登るにつれてスキーが雪の中へズブズブ沈み込む。
雪が深い吹き溜まりでは、足首の上ぐらいのラッセルを強いられた。
季節外れの深雪ラッセル。
しかも重い雪。

気温が高いせいか、新雪がクライミングスキン(シール)に引っ付いて、大きな雪塊になった。

歩きにくい。

シールにネッパル(津軽弁で、はり付くとかくっつくとかの意)雪は疲れる。
雪に付かれて、雪に疲れる。
なんてね。

そんな状態で40分ぐらい歩いたろうか。

てっきりザラメ雪だと思って、スキンワックスは塗ってこなかった。
良質のザラメ雪は、悪質の新雪に覆われてしまったのだ。
季節外れの新雪はいらない。
厳冬期ならワンサカ降ってもいいが、春スキーの時期はやめてもらいたい。
せっかくのザラメ雪がだいなしじゃないか。

稜線に出ると、固いザラメ雪と薄い新雪が斑になっていた。
風が強くなった。
追い風の稜線。
クライミングスキンの雪がとれて、幾分楽になった脚を引きつつ、風におされて老人は山頂をめざす。

BGMはロッド・スチュアートの「セーリング」
「I am sailing」という歌い出しが、私には「Are you sailing ?」に聞こえる。
「Are you sailing ?」と問いかけられて山を登る。

そして「Home again」
横岳に帰って来たのさ。
山はどこでもHome的だ。

森の中でも稜線でも、若者にどんどん追い越された。
山の雰囲気を楽しみつつ、3時間半かかって山頂に到着。

稜線上も風が強かったが、山頂は強風地帯。
強風の中、合計20数人ぐらいの登山者が、休憩したり帰り支度したり。
積雪期の横岳は入山箇所が多数あるので、方々の麓から山頂めざして登山者が集まってくる。
無雪期は、登山道が無いので、登れない山である。
そのせいもあって、この時期の横岳は人気があるのだ。

山頂に点在しているアオモリトドマツの陰で、風をよけながら脚を休め、水と食べ物をとった。

スキー滑降が快適だったのは、山頂の斜面と稜線だけ。
林間は、重くなった新雪でスキーが滑らない曲がらない。
ヨロタ(津軽弁で大腿部の意)の筋肉が、疲れで固くなりつつあるの感じながら、城ヶ倉大橋南駐車場へゴールしたのだった。

ヨロタがパンパンになるのは、後傾気味に滑っているからだ。
今日の新雪は、場所によってはストッパーになったりしているので、前のめりに転ぶのを恐れて、ついつい後傾になってしまう。

などと苦闘はしたが、楽しいスキーハイキングだった。
逆川岳から横岳への広い稜線が素晴らしかった。

最後に、本日の「ジオグラフィカ」の集計は以下の通り。
歩いたり滑ったりした距離は、7.8キロ。
山の中にいた時間は、休憩も含めて5時間半。
登りの累計高度は663m。
(累計高度とは、アップダウンを繰り返して登った行程のうち、アップ部分を足したもの)
消費カロリーは、1210Kcal。

横岳山頂登頂おめでとうございます。
本日もお疲れ様でした。

高度1010mあたり。アオモリトドマツが目立って多くなる。

クライミングスキンに、こんなに雪塊が付いている。

逆川岳・横岳稜線から、南八甲田の最高峰である櫛ヶ峰(左奥)を眺める。手前に写っている稜線の白っぽい雪が新雪。グレイがかった雪がザラメ雪。

強風のため雪煙が舞い上がっている横岳山頂。

振り返れば、北八甲田絶景。

若い登山者で賑わっている横岳山頂。

横沼は、まだ雪の下。

「ジオグラフィカ」のトラック画像。