ストレス解消効果が薄れて、久しぶりに閃輝暗点(せんきあんてん)が出た
閃輝暗点のイメージイラスト。「コピペできる無料イラスト素材展・医療イラスト素材集」より。 |
朝起きてすぐにパソコンを起動させ、仕事のメールチェックをしていたら、久しぶりに出た。
不快な閃輝暗点が
今年の三月の末頃に、頻繁に閃輝暗点が出たことがあった。
閃輝暗点は、若い頃からちょくちょくあって慣れっこになっていたが、今年の春ほど回数が増えたことはなかった。
ひどいときは一日おきぐらいに出た。
あまり頻繁に出るので、ひょっとしたら脳の病気が原因しているのでは、と怖くなって病院へ行った。
脳梗塞を心配したのだ。
同年代の知り合いが、去年、脳梗塞で入院したから用心に越したことはない。
そう思って、生まれて初めて脳神経外科で診察を受けたのだった。
とは言っても、その知り合いが「閃輝暗点体質」であったかどうかは不明であるが。
問診の後、頭部MRI。
診察室で、MRIの画像診断。
MRIの結果は異状なしだった。
ほっとした。
閃輝暗点の原因はストレスであるらしい。
閃輝暗点の治療法はないとされている。
発症してから20~30分ぐらい経ったら、たいていは消える。
ずうっと続くものではない。
閃輝暗点の後の片頭痛がやっかいであるが、それは年齢を経るとともに軽減してきた。
日常生活が困難になるほどの痛みではなくなってきた。
春に診察を受けた時は、閃輝暗点が消えて片頭痛が始まるタイミングで服用する頭痛薬を処方されただけだった。
脳神経外科で、脳は異常なしとの診断を聞いたら、次の日から閃輝暗点が出なくなった。
いままであんなに出ていたのに。
治療をしたわけではなく検査だけだったのに、閃輝暗点が治った?
たぶんほっとして、不安によるストレスが消えたからだろう。
それから三ヶ月半、閃輝暗点と縁のない生活を送っていたのだが、今朝久しぶりに出た。
三ヶ月半たって、思い出したように閃輝暗点が出たのだ。
せっかく忘れていたのに。
オレにはこんな「持病」みたいなものがあったんだなあと、イヤなことを思い出した気分だ。
目を閉じると、正円に近い小さなキラキラが暗闇の片隅で点滅している。
それが、だんだん楕円状に大きくなっていく。
目を開けると、視界がだんだん歪んでくる。
楕円状に大きくなって、キラキラが視界の大部分を占めるようになると、クルマの運転ができないほどの視覚障害になっている。
20~30分後、閃輝暗点が消えると、こんどは鈍い片頭痛と軽い吐き気。
夕方まで弱い頭痛が続いた。
病院からもらった飲み薬は、三ヶ月半の間にどこかへ消失した。
たぶん、手元にあっても、飲まないだろう。
我慢できないほどの頭痛ではない。
スローライフの生活には、なんの問題も無い。
ただ、集中力は低下する。
高齢になって、低下しがちな集中力が、弱い片頭痛でも、どんどん低下する。
それを理由に、半日ばかり仕事をしないでボンヤリと過ごした。
とんだ怠け病。
でも、これでわかった。
私の場合、ストレス解消効果の有効期限は三ヶ月半だということが。
ほっと安心しても、三ヶ月半経てば、ストレスが復活する。
ストレス解消効果が、三ヶ月半の間に徐々に薄まり、また閃輝暗点が出たのだろう。
こうして、久しぶりに閃輝暗点が出て、私の不安によるストレス解消効果の有効期限が判明した次第である。