酸ヶ湯公共駐車場から曇天の大岳を眺める。

ドライブがてら七戸の道の駅へ野菜の買い出しに行った帰り、国道394号線を通って八甲田へ回った。

八甲田の山岳道路に入ると、谷地温泉付近からあちこちに「入山禁止」の看板が立てられている。
先月末に地獄沼近辺に設置した「箱罠」で、該当するクマはまだ捕獲されていないようである。

睡蓮沼への遊歩道入口の石段も、「入山禁止」のロープで閉じられていた。
睡蓮沼駐車帯にはクルマが一台もとまっていない。

酸ヶ湯公共駐車場も、下の写真の通り、閑散としている。
午後２時頃の駐車場に、登山者の姿は皆無。

曇り空なので、大岳の姿は見えないかなと思っていたが、雲の下に座していた。
雲は天に、クマは地に。
と韻。

きっとクマも、梅雨空のこの雲を見上げていることだろう。
二足歩行のクマの影が、ヒトのように登山道で立ち止まり、じっと空を見上げている姿が思い浮かんで、思わず笑ってしまった。

ヒトとクマは、離れていればメルヘンチックでいい関係なのだが。

閑散とした酸ヶ湯公共駐車場

地獄湯ノ沢経由で北八甲田大岳に至る登山道入口は立入禁止の看板だらけ。

クマ：ツキノワグマ