雑談散歩

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ピックアップのタイヤ交換用にトルクレンチを買った

思いのほか重いトルクレンチ。

ハイラックス・ピックアップのスタッドレスタイヤへの交換作業は先日終えたが、適正なトルク(ねじりの強さ)で、ホイールナットを締めたのかは、タイヤ交換をするたびに毎回気になっていた。

今までは、俗にいう「手ルクレンチ」で締めていたのだ。
熟練の自動車整備士なら、「手ルクレンチ」も有りらしいが、私のようなドシロートでは、事故につながる締めミスもあるかもしれない。

「手ルクレンチ」とは、普通のレンチで、こんなもんだろうという感覚でホイールナットを締めるやり方のこと。

素人の「こんなもんだろう感覚」は、適正トルクとズレがあることが多いのではなかろうか?

でも、今までは「手ルク」で問題はなかったのだが。
今後ずっと問題無しが続くとも思えない。

そう思ってトルクレンチを購入した。
角利産業株式会社が発売元の「MULTICRAFTトルクレンチ セット MTR-6」という工具。
台湾製である。
エクステンションバーがセットになっているので、ピックアップの奥行きの深いホイールにも対応できた。

トルク値の目盛り合せは、簡単で解りやすい。
トルクレンチ本体のアームの長さも、モーメント的に良い加減であるなと素人ながら思った。

ただ、重い。
非力な女性が不用意に持ったら肩を外すんじゃないかと思うほどだ。
だいぶ大げさだが・・・

まあ、それだけ頑丈だってことでしょう。
腕力を使うので、ヤワな工具では狂いが生じてしまう。
この重さが、信頼の証なのかもしれない。

さて、トルク値を合わせたトルクレンチで、先日に「手ルクレンチ」でグイグイ締めたホイールナットをチェックしてみた。

ちなみに、このクルマは中古品なので、取扱説明書は無い。
インターネットで調べたら、私のピックアップの適正トルク値は105N・mだった。

タイヤ4本分のホイールナット24個をチェックした。
アームを少し回すと、トルクレンチがすぐに「カチン」と鳴った。
適正トルク値以上に締めるなという合図音である。
音が大きいので、聞き逃すことは無い。

締め過ぎだった箇所もあった。
ちょっと力を入れると、手に返って来る固さがあって、ソケットが回らないうちに「カチン」と鳴る。
そういうナットは、一度緩めてから、適正トルクで締めなおした。

ちょっと緩めのナットが一カ所あったが、締めるとすぐに「カチン」と鳴った。
全体として、「手ルクレンチ」でも、今回はまあまあ合格だったということにしよう。

尚、トルクレンチは工具とは言っても計測機器なので、普通のレンチのように使ってはいけないと取扱説明書にあった。
あくまでも締め付け強度のチェック用なのである。
なので、ホイールナットを外したり締めたりするのは、専用のレンチで行わなければならない。
ちょっと緩めに締めて、本締めにトルクレンチを使用するということらしい。

それと、使い終わったら設定トルクを元に戻すこと。
そのまま放置しておくと、スプリングが圧縮されたままなので、バネに負荷がかかりっぱなしで故障の原因になるからとのこと。
トルク位置を28N・m(初期設定)で保管しなければならない。

これからは、インパクトドリルのソケットレンチで締めた後、トルクレンチで本締めして、安心ドライブ。
そう、行きたいものだ。


ケースに収まった状態。

メモリでトルク値を調整する。

ホイールの奥行き(リム幅)が深いので、エクステンションバーを組まないと使えない。

ソケットの肉が薄いので、ホイールキャップと接触せずに、ラクラクセットできる。おまけにレンチはラチェット式なので、ナットを回す際に、持ち変える面倒が無くて便利である。

市販のレンチをカスタマイズ?した自家製「手ルクレンチ」

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