タイヤ交換でソケットレンチが噛んで手間取った
三冬目のスタッドレスタイヤ |
来週は青森市街地でも雪が降るという天気予報なので、ピックアップのタイヤ交換を行った。
去年の冬タイヤへの交換日は11月15日。
去年と、ほぼ同日の交換作業となった。
去年の交換所要時間は40分。
タイヤ1個の交換に10分かかっている。
ここ数年、そんなタイムだ。
ところが、今回は1時間もかかった。
20分のロスタイムの原因は、ソケットレンチが抜けなくなったこと。
インパクトドリルに装着したソケットレンチでナットを緩め始めたとき、ソケットがホイールに噛み込んだらしく、ソケットレンチが「回らない抜けない」状態になってしまったのだ。
落ちついて原因を探れば、簡単に解決できるトラブルだったが、老人は気ばかり急いて、頭が回らない。
気が急くと、力に頼りがちになる。
インパクトドリルから外したソケットレンチを、ハンマーでコンコンして動かそうとしたり。
ペンチで力まかせに、ワナワナしながら引っ張ってみたり。
そんな無理を繰り返して、20分が過ぎた。
無理は、理が無いということ。
理は、頭で考えることだから、この20分は頭無しの状態だった。
傍から見ても、胴に頭のついていない、不気味な老人だったに違いない。
タイヤのリム径は15インチで、スタッドボルトがハブから6本出ている。
ジャッキアップした状態で、何個かナットを緩めていくと、タイヤが自重で少し傾いたりする。
タイヤが傾くと、ハブとタイヤのホイールが平行で無くなる。
するとハブから出ているスタッドボルトと、ホイールにくっついて傾いたハブキャップも平行で無くなる。
そのせいで、ソケットレンチがナットとハブキャップの間に挟まって動かなくなったのだ。
解決策は、ソケットレンチが抜けなくなったボルトの両隣のナットを締めなおして、ハブとホイールを平行に戻してやること。
あるいは、俯いたタイヤの上辺をグッと押して、直立させる。
そうすれば、噛んでしまったレンチはするりと抜ける。
このことに気がつくまで20分を要したのだ。
若い頃から気が急く質だった。
73歳になっても、なんでも力で解決しょうとする傾向から、まだ抜け出せないでいる。
落ち着いて「理」を考えれば、簡単に解決できたことが、過去に山ほどあったことだろう。
このことに気がつくまでに73年を要した。
ハイラックス・ピックアップのタイヤは、大きくて重い。
このタイヤを運んだり持ち上げたりして、ちょっと汗をかいた。
脳も、汗をかいた。
体と脳の良い運動になったタイヤ交換だった。
労働は、すべてそうだ。
体と脳の良い運動。
終いまでしっかり生きるために運動を続けよう。