酸ヶ湯から硫黄岳西面へ回り込んで硫黄岳山頂へスキーハイキング
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今日のトラック。 |
6時に起きたら、朝の光がピカピカと輝いている。
私の体験では、こんな日はお天気が崩れる。
「夏の朝ピカは雨、朝曇りは晴れ」と決め込んでいる。
まだ夏ではないのだが。
今日は南八甲田・横岳スキーハイキングの予定で七沢橋の袂の駐車スペースに行ったが、横岳の上部が黒雲に覆われていた。
辺りは荒涼としていて、寒々としている。
朝の7時に、逆川岳・横岳残雪登山口のひとつである城ヶ倉大橋の黒石側駐車場には車が一台もなかった。
連休なのに、なんだか、とても寂しい。
寒い思いはしたくない。
でも、山を歩きたい。
そう思って酸ヶ湯へ回った。
以前から確かめたいと思っていたルートがあった。
酸ヶ湯から硫黄岳西面へ回り込んで硫黄岳・石倉岳の鞍部に出るルート。
その偵察をしつつ、天気が崩れ始めたら即座に引き返すという段取りで、ゆるゆると登り始めたら、お天気は西から回復傾向のようで。
八甲田上空の黒雲の下に、岩木山が丸見え。
断念した横岳も、温かい春の陽に照らされていて丸見え。
なんとまあ、私の観天望気のあてにならないことか。
しかし、残雪の時期は、山はどこだって面白い。
硫黄岳西面を南斜面の方へトラバース気味に登ったら、鞍部よりもかなり上部に出た。
アオモリトドマツの混み具合も適度で、開けた斜面もあり、なかなか良いルートだった。
たどり着いた硫黄岳南斜面は、危険なクラック(亀裂)もなく、すばらしいオープンバーンを陽に晒している。
まるで楽園。
楽園をやっと登って、山頂で休憩後、滑走。
ザラメ雪面が良かったので、急斜面を気分よく滑れた。
そのまま東側へ回り込んで、クライミングスキンを装着。
自作ウオークモードを再装着し、仙人岱へ登って、名無山山頂で休憩。
その後、酸ヶ湯目指して、疲れた脚でヨタヨタと滑り降りた。
余談だが、今日は、たくさんのテレマーカーを見かけた。
皆さん、アッセント機能付のビンディングで、誇らしげに踵を高々と上げてスルスルと登って行く。
私は、ただただスリーピンビンディングを懐かしむばかりだった。
あの頃は楽しかった。
今も楽しいが、あの野生の魅力がたっぷりあったシンプルで軽いテレマークスキーの楽しさは格別だった。
と、懐古傾向が出始めた老人の独り言。
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岩木山が見えた。天気は西から回復傾向か。 |
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地獄沼に流れ込んでいる沢筋。 |
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地獄沼に注いでいる沢は、北の方角から流れている。 |
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地獄沼ルートと合流。 |
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早めに地獄沢を越える。 |
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あれま、横岳方面に陽が射している。 |
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開けた緩い斜面を硫黄岳・石倉岳鞍部を目指す。 |
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硫黄岳南斜面の、すばらしいザラメ雪斜面。 |
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名無山山頂から硫黄岳を眺める |
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静かで穏やかな名無山山頂。 |