東岳南面に矩形を描いた今日のハイキング
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今日のトラック。 |
稜線の周回コースを縦走することを「ループ山行」と言うらしい。
その縦走コースが矩形状になっていたら「矩形山行」と言うのだろうか?
たぶん、言わない。
というか、矩形の縦走コースなんて、そうそうあるはずがない。
と思う。
それはともかく。
今日は、東岳の南尾根を上がって、月光の滝コースを下りた。
以前から計画していた「東岳南尾根ルート(登山道無し)」を踏破できてうれしかった。
スマホを見たら、ちょうどトラックが矩形状になっている。
山頂の稜線に、二つの尾根がほぼ直角に交わっているから、トラックが矩形なのだ。
いまさらながら、東岳の地形は面白いと思った。
東岳に限らず、どんな山でも地形は面白いはず。
尾根があって谷があって高原があって森があって。
それぞれの関係性が面白いのだ。
山の景色を眺めて楽しむのは、それぞれの要素の関係性を見て楽しんでいるのではないだろうか。
地形は、イメージとしては「地係(地のつながり・関係)」なのだと、なんとなく納得した山行だった。
小川目沢の目印の大石から山頂稜線まで、登山道の無い尾根を、ゆっくり登って2時間半かかった。
傾斜に緩急があり、尾根が痩せたり太ったりして面白かった。
灌木類が脚に絡まる箇所がいくつかあって、そこは歩きにくかったが、藪漕ぎはなかった。
ブナの森の木漏れ日が美しかった。
帰りは、月光の滝コースの分岐から月光の滝まで1時間で下りた。
当然のことながら、月光の滝コースは、道がついているから歩きやすかった。
登山道は、人間が山を歩くための設備なのだと、つくづく感じた。
登山道の手作り感が伝わって来て、なんて人間的なのだ、と思った。
登山道の無い尾根を、獣のように歩いたブログ管理人が到達した心境である。
やはり、「東岳南尾根ルート」の方が月光の滝コースよりも傾斜が緩いと体感した。
月光の滝コースには、極端に勾配の急な、スリリングな所が三カ所ある。
その急坂にはトラロープが備わっているからスピーディーに安全に下れた。
以下に、楽しかった東岳ハイキングの行程をメモしておこう。
■09:40 標高105m。小川目沢をスタート
■10:00 比較的平坦な痩せ尾根を少し歩いて小ピーク到着。小ピークを過ぎたら痩せ尾根がやや急勾配になった。
■10:30 標高300m。「横・青森のマチュピチュ」痩せ尾根が続く。
■10:40 標高328m 第一岩出現。樹間がちょっと開けて東側が展望できた。涼風がすばらしい。
■10:50 標高352m 腰掛け岩
■11:00 368ピーク 「横・青森のマチュピチュ」が近くに見える。
■11:27 高度410mを越えるあたりから尾根の勾配が緩くなり、尾根の幅も広がり出した。
■11:36 433m だんだん痩せ尾根になり急登。
■12:07 稜線到着。
■12:15 「青森のマチュピチュ」着。
■12:21 発。
■12:49 月光の滝コース分岐。
■13:00 東岳山頂。
■13:10 月光の滝コース分岐 休憩。
■13:30 発。
■14:30 月光の滝着。
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小川目沢の岸に坐っている大石が「東岳南尾根ルート」入山口の目印。 |
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こんな林道跡をちょっと登る。 |
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腰掛け岩。周囲にはこれぐらいの大きさの岩が3個ぐらいある。 |
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ルート上に踏み跡のような箇所もある。獣道かな? |
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このルートの名物。ブナの森の木漏れ日と涼風。 |
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滝沢山地展望所(青森のマチュピチュ) |
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八甲田は雲に絡まれてる。 |
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やっと東岳山頂到着。リュックの後ろの白い綱はクマ除けのおまじない。クマはヘビを嫌うらしいから。 |