外来種のオオハンゴンソウを追い出しつつある在来種のヨシ(葦)
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今日のヨシの生育ぶり。鬱蒼としたヨシのジャングルを形成している。 |
ヨシ(葦)は、暑い夏ほどよく伸びると言われている。
気温の高い日が続くと生育活動が活発になるらしい。
上の写真は、ブログ管理人の借家の隣の空地の様子。
背の高いもので、3mを超すほどヨシが伸びている。
青森市は、7月17日から今日まで、最高気温が32℃を越える日が続いている。
毎日の酷い猛暑に、ハイキングに行く気も起らない。
こんな日々をものともせずに、あるいは好機とばかり、ヨシがズンズン伸びている。
下の写真は、今から9年前の同じ場所の、同じ時期の様子である。
外来植物であるオオハンゴンソウが、一面の花盛りだ。
もう、この空地のヨシは絶滅するのでは、と思ったほど空地全面をオオハンゴンソウが占めていた。
だが、4~5年ぐらい前から、そのオオハンゴンソウの勢いが減りつつあった。
ヨシは地中深く地下茎を巡らせて、オオハンゴンソウの根を攻めていたに違いない。
ヨシのアレロパシー(他の植物の成長を抑える物質を放出する植物の働き)が、オオハンゴンソウのそれよりも優れているのだろう。
どこから来たか知らないが、日本のヨシをなめるなよ。
ヨシは、地下戦と地上戦に勝利を重ねているのだ。
何よりも在来種が外来植物に打ち勝っている姿を見るのはうれしい。
それに、ヨシの藪は、嫌いではない。
暑い時も、涼しい風を部屋の中に送ってくれるから。
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オオハンゴンソウは滅びつつある。種族の勢いがまるでない。 |
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しぶとい蔓草カナムグラ(鉄葎)が、ヨシに絡まって、下から這い上がって来る。カナムグラも在来種。在来種同士が協力し合って、オオハンゴンソウを追い出しているみたいだ。そんなメルヘンは、ないない。 |