三度目の大腸ポリープ切除は総合病院に一泊二日で
| 病室 |
三度目の大腸ポリープ切除
昨日、人生で三度目の内視鏡による大腸ポリープ切除手術を受けた。術後、出血も見られなかったので、予定通り、今日の午後に退院できた。
前回の大腸ポリープ切除手術は、2015年12月1日。
このときは、個人病院で一泊二日の入院での手術だったが、今回は、市内の総合病院で手術を受けた。
手術当日、自宅での早朝(5時)からの腸管洗浄液(モビプレップ)2リットルの服用は、個人病院も今回の総合病院も同じだった。
総合病院で手術
10時に病室に入って、手術着に着替え、止血剤入りの点滴。この点滴に、大腸のぜん動運動を抑える薬剤も入っているとのこと。
12時ごろ、車椅子で内視鏡室に運ばれた。
点滴を受けながらの手術となった。
内視鏡室での手術前の血圧は188-80と高め。
緊張しやすい性質なので、かなり血圧が上がっている。
上行結腸にある約6mmの平坦型ポリープの切除は、割と楽だった。
止血用のクリップを4個使っていたのがモニターで確認できた。
一個の切除が終わって、ほっとしたのも束の間。
内視鏡が下がって、横行結腸にある4mmぐらいの隆起型ポリープに向かう。
盛り上がったポリープの表面がきれいだったので、素人目ながら異型化はないだろうと思った。
ひと安心。
だが、苦行が待っていた。
苦行
ポリープにスネア(輪状のワイヤー)がなかなか引っかからない。投げ縄に何度も失敗するカウボーイみたいに。
失敗するたびに、医師は「ヒダが邪魔だなぁ」と独り言。
スネアの先端が、目標からずれて腸壁に当たって血がにじみ出ることも。
腸管を拡げるために空気を入れるので、その圧迫で腹が痛い。
破裂するぐらい痛い。
こらえてもこらえても、スネアはうまく引っかからず。
「ヒダが邪魔だなぁ」という医師の独り言が続く。
腸管ってヒダだらけなんじゃない?と訝しみながら激痛に耐えた。
この苦痛は、死に至る苦痛ではない。
生きるための苦痛なのだと、自分に言い聞かせつつ耐えたが、もう限界というときにチョキンと成功したみたい。
もうモニターを見ながら止血クリップの数を数える元気はない。
所用時間は40分ぐらいだったか。
今までで一番苦痛な大腸ポリープ切除だった。
術後5時間安静
内視鏡室からの帰りも、車椅子で病室へ。お腹のドーンという痛みは、術後30分ぐらいで消えた。
病室にもどったら、5時間ベッドで安静を保つよう看護師さんに指示された。
腸壁が薄くなった患部を守るためとのこと。
おしっこ用の尿瓶が、ベッドの柵にかけられた。
個室
5時間後も、病室内で静かにしていなければならない。今回はトイレ付の個室を借りたので、入院中は個室を出ることは無かった。
たった一泊だけだからと奮発したのだが、正解だった。
夜は静かでよく眠れたし、寝言も言いたい放題だった。
持参した本も、読み終えることができた。
ちなみに、私が借りたのは一泊五千六十円の、低価格設定の個室。
でも、一万二千円ぐらいのビジネスホテルの部屋よりも、広くて快適だった。
もっとも大部屋(6人部屋)は大部屋で、同病者からのいろいろな情報が聞けて良いのだが。
総合病院の内視鏡室
最後に内視鏡室について。さすが総合病院で、部屋が広かった。
部屋が広いと、圧迫感や恐怖感が少しは薄れるようである。
ベッドとモニターの位置関係も良好で、自分の大腸をじっくりと見ることができた。
助手の年配女性の声掛けが良くて、私の質問にも丁寧に答えてくれた。
ベテランの医療従事者がいると頼もしい。
安心感と信頼感が湧いた。
担当医師について
担当医師については、手術に苦痛が伴ったからと言って、一概に下手と言えない。ポリープを的確にカットするために何度もトライした故の苦痛であれば、仕方のない事である。
この辺でという妥協を許さず、いい加減な仕事をしないという精神の持ち主なのかもしれない。
術後の出血が無かったのだから、仕上げは完璧だったと思いたい。
私の大腸ポリープ体験記事のまとめページです。関心のある方は、こちらの閲覧もどうぞ。