雑談散歩

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雪囲いの板と除雪車

公園の隅に積まれた雪囲いの板。
この間の大雪は、公園の雪囲いがまだ終了していない状態で降り積もった。
突然の降雪・積雪に雪囲いの作業が遅れがち。
右の写真のように、雪囲い用の板が、まだ積まれたままになっている。
それとは対照的に、公園の脇の駐車場には除雪車が勢揃いした。
こちらは、いつ雪が降っても、準備OKという様子。

除雪車が出動するようになると、道路沿いの生け垣などは、除雪された雪の塊から生け垣の植栽を守るための雪囲いをしなければならない。
除雪車は雪対策の特効薬のようだが、副作用も、いろいろと多いのだ。

雪が降る前に雪囲い。
除雪車が来る前に、除雪の副作用避けの生け垣囲い。
雪は、様々な仕事を発生させている。
その仕事ぶりが、雪国に対する郷愁を誘う。

雪囲いの板も除雪車も、雪国情緒を醸し出す「素材」の様なものかもしれない。
実働としての、雪囲いの板と除雪車。
風景としての、雪囲いの板と除雪車。
雪国の、雪に囲まれた生活は、 様々なものを囲って成り立っている。

そのような風景もまた、雪国情緒となって、私たちの生活を囲っているのだろう。

ロータリー除雪車。
上のロータリー除雪車の写真には、「シュート」と呼ばれるエントツのようなものが付いていないが、このロータリー除雪車に「シュート」を取付けて、「オーガ」で取り込んだ雪をダンプカーに積み込む。
「オーガ」の左右の上部 にある角(つの)のようなものは「雪切りつの」と言って、雪山を削って断面を垂直にするための角(つの)。

春の八甲田山の雪の回廊の垂直な雪の壁は、この「雪切りつの」によって作られる。
山中の道路を除雪する場合、「雪切りつの」で道路の端部を整えながら、「シュート」で、道路の外の山中に、除雪した雪を飛ばして進む仕組みになっている。

ロータリー除雪車の「オーガ」。
上の写真の赤く塗装された部分が「オーガ」。
この「オーガ」が回転して雪の山を削っていく。

除雪グレーダ。
上の写真の除雪グレーダは、道路に出来た雪の凸凹を削り取って、自動車が走行しやすいように雪道を平にならすための除雪車。
前輪と後輪の間にある、斜めに取付けられた鉄の板は、「サイドウィング」と呼ばれている。
この「サイドウィング」が雪道を削る「刃」である。

除雪ドーザ。
上の除雪車は、建設現場などでよく見かけるブルドーザに似ている。
ブルドーザにはキャタピラーがついているが、上の写真の除雪ドーザには大きなタイヤがついている。

このタイヤのおかげで、ブルドーザよりも小回りがきく仕組みになっている。
除雪ドーザは、アームの前部についている「ブレード」で雪を押したり、雪を持ち上げて運んだりする除雪車である。

小回りがきくので、細い街路の除雪や排雪に 威力を発揮する。
このように、雪囲いの板と除雪車は、雪国には欠かせないものだ。
それがひとつところに置かれている様が、雪国らしさとなっている。
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