2015/06/21

ツタバウンランが側溝から這い上がって伸びている

ツタバウンランの唇形の花。
犬の散歩の途中で、側溝から這い出しているツル性の植物を見つけた。
唇形の花の直径は7~10ミリぐらい。

花の後部に距(きょ)がある。
距とは萼(がく)や花弁の基部にある袋状の突起のこと。
中に細長い蜜腺があるという。

距と言えば、スミレ。
どことなくスミレの花に似ているから、スミレの仲間かなと思ったが、つる性のスミレは無い。
側溝から溢れている。
花がトキワハゼにも似ているので、ゴマノハグサ科で調べてみたら、ツタバウンランという名前の野草であることがわかった。
しかし、現在の分類では、ツタバウンランはオオバコ科の植物になっている。
花の外見は、ゴマノグサ科がピッタリに見えるのだが、オオバコ科でなければならない事情があるのだろう。

光に向かってツルを伸ばしている様子。
ツタバウンランはヨーロッパ原産の帰化植物。
大正時代に園芸用として日本に持ち込まれたという。

花の数が多いので、石垣に這わせたらカッコ良さそうに見える。
薄紫の花と濃い緑の葉っぱと赤いツル状の茎の取り合わせが良い感じ。

側溝からワイワイと賑やかに這い上がって、道路の縁で、さてどうしようかと思案顔。
巣から出て、外の世界にとまどう雛鳥みたい。

花の後ろに距(きょ)がある。
葉がツタの葉に似ていて、花がウンランに似ているので、ツタバウンランと命名されたという。
ウンランとはまた、聞きなれない名前だと思って、調べてみた。
漢字では「海蘭」と書くらしい。
海岸の砂地に自生する野草で、花が蘭を思わせるので「海蘭(うんらん)」。
名前の由来を知ると、ウンランに対して少し親近感が湧いた。
ネットでウンランの写真を見ると、似ているような似ていないような、微妙なところ。
ツタバウンランの花は、ウンランの名前を借用するほどには似ていないと感じた。

花はどちらかと言うとスミレに似ている。
私なら「ツタスミレ」と名付けるのだが。
そのほうが、この植物のイメージが伝わるなぁ、と独り合点。

というふうに、野草との対話が弾んだ。
初夏、ツタバウンランが側溝から這い上がって伸びている。
それはもう、どんどん広がりそうな勢いだ。

側溝のコンクリート壁を登るツタバウンラン。
ツタバウンランの葉。ちょっと肉厚。
ツルの先はどこへ行くのか。

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