2016/04/24

緩い斜面を登って急斜面を滑る北八甲田雛岳

先週雨模様のために途中で引き返した雛岳に再挑戦。
今日は、終日降水確率0パーセントの青天を約束された日。
時間に余裕があるので、駒込川の沢に沿った緩斜面をゆっくりと登った。
どこまでも続くブナの森に、ちょっと息苦しくなったころ、ブナの森が途切れて白い大斜面があらわれる。
天空が開けて、解放感に心が躍る。

雛岳(標高1240メートル)は円錐状の山なので、雪が付いていれば、いろいろな斜面を登ることができる。
そして、いろいろな斜面を滑ることができる。
お好みコースを選べる山なのだ。
これは八甲田山の各ピークに共通しているが、なかでも雛岳が傑出していると思う。
ただし、厳冬期の急斜面表層雪崩と残雪期の雪面亀裂には要注意。
もちろん春の全層雪崩にも要注意。

雪面の亀裂は、下に向かって口を開く。
なので上方からは確認しにくい。
スキー滑走中に、誤って亀裂の空隙に落ち、脚部を骨折するという事故も過去に起きている。

本日の行程図(赤色点線:登り、水色線:滑降。行程線はブログ管理人の書き込み)。出典:国土地理院ホームページ。
雛岳と高田大岳の鞍部へ出る予定だったが、山の南斜面は雪消えが早くて南西斜面までは回り込めない。
鞍部到達はあきらめて、南斜面をジグザグ登高。
急斜面ではあるが、南斜面は雛岳の各斜面のうちでは緩い方である。

南斜面を登りつめると、上部は残雪が消えて、ネマガリタケとダケカンバの藪。
そこで東側に回り込みながら斜登高。
急峻な東斜面を右手に見ながら、山頂部の緩い傾斜地に到着。

山頂は藪の中。
今年は雪消えが早いので、夏の登山道までは残雪部分を一旦北斜面の方へ下らなければならない。
残雪最高部でウグイスの初音を聴きながら休憩。
後、シールを外して滑降準備。

北東斜面へ滑り出してから、急峻な東斜面へ躍り込む。
ブナの森までの急斜面の雪質は上々。
軽めのザラメ雪を堪能できた。

森の中は、下るほどにブナの「根開き」が広がり、落枝も多いので快適なスキー滑降は得られない。
今年は、その時期が早いものの、これは毎年のこと。

雛岳は名前の通りコンパクトな円錐形の山。
雛岳の春スキーは、どこを登っても楽しい。
どこを滑っても楽しい。
こんなスキー的な山が他にあるだろうか。

ブナの森の向こうに雛岳が頭を出した。

南側の斜面に回り込むと高田大岳が姿を現した。

黒森。

今日の青空。

山頂方向を見上げる。

標高1100メートルあたり、東側に回り込んだところの素晴らしい急斜面(東斜面)。

山頂付近の、やや緩めの斜面。

やや緩めの斜面の下は、下の見えない急斜面。急峻な東斜面に続いている。

高田大岳の斜面の向こうに南八甲田が見える。

高田大岳の荒々しい東北面。

雛岳山頂付近の藪越しに北八甲田井戸岳、赤倉岳を眺める。

東斜面は良い感じのザラメ雪。

急斜面はまだ続く。

瞬く間に山頂が遠のく。

緩斜面のブナの森。

ゴール近くの「解体新書ブナ」。今年は雪消えが早く、ブナの「根開き」が大きい。
■興味のある方は、このブログ内のテレマークスキー記事まとめページへどうぞ

スポンサーリンク