2016/06/12

新中央埠頭の、シロツメクサのたくましさと、かろうじて葉が茂っているメタセコイアの病弱さ

新中央埠頭のメタセコイアはどうしているのだろう。
愛犬の散歩がてら、新中央埠頭へ出かけた。
埠頭の東側にある倉庫の駐車場では、ねぶた囃子の練習会が行われている。
今月の25日(土)・26日(日)に青森市で開催される「東北六魂祭」に向けての練習のようだ。

新中央埠頭の北岸の緑地目指して歩きはじめると、途中の空き地でシロツメクサの大群落に出会った。
側を通り過ぎると、シロツメクサがぷーんと香ってくる。
ちょっと甘く、ちょっと青臭い香り。
遠い記憶を刺激するような懐かしい香りである。

思いなしか去年よりもシロツメクサの領域が拡大しているように見える。
さすがにマメ科の植物だけあって、シロツメクサは荒地に強い。
シロツメクサはマメ科の多くの植物がそうであるように、根粒菌の作用により空気中の窒素を栄養分として取り込んでいる。
シロツメクサは自ら必要な肥料を作り、それを吸収してやせた土地で勢力を広げているのだ。

シロツメクサの群落。
シロツメクサの群落から目を離して、丘の緑地の方へ目をやると、メタセコイアの枝に葉が茂っているのが見えた。
葉がかろうじてついている枝もあるが、枯れて葉のついていない枝も目立つ。
まるで病身。
かろうじて生きているという様子である。
元気に伸びている荒地のシロツメクサとは対照的な存在だ。

香るシロツメクサ。
新中央埠頭のメタセコイアは2014年に植栽されているから、ふた冬を越えたことになる。
埠頭の先端の、この厳しい環境のなかで生き残ることができるのだろうかという不安は、植栽されて3年目でも消えない。

近くで見ると、比較的に梢の方に葉が寄り集まっているようである。
根元に近い方は、枯木同然。
まだまだ貧弱な印象は拭い得ない。
ときどき潮風に揺れている様は心もとない。

メタセコイアの梢。
だが、青い海公園の方へ回り込んで、海面越しに新中央埠頭の端を眺めると、凛と立っているメタセコイアがえらくかっこいい。
ゆったりとした起伏の丘の上に堂々と立っている背の高いメタセコイアは、なかなかの景観を保っている。
あたかもそれが、自身の役目であると知ってでもいるかのように。
この丘の地面にも、シロツメクサが豊かに茂っている。
シロツメクサが土地に栄養をつけ、その助けを得てメタセコイアが大きく育つ。
素朴で優しい看護婦さんに守られている長身の病人。
海沿いに並べられたベンチに座って、そういう図を思い描くのも楽しいことだ。
秋の初めに、どれだけ冬芽が顔をだすか。
それも楽しみ。

メタセコイアと白い灯台。

青い海公園から新中央埠頭のメタセコイアを眺める。

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