2017/04/30

北八甲田連峰高田大岳東尾根「山腹」をスキー散歩

林道の奥に雛岳が見える。
北八甲田黒森山麓付近の国道394号線には、90度近いカーブが2箇所ある。
その2箇所にはさまれた区間は、距離にして650メートルぐらい。
ほぼ直線になっている。
この直線道路を西に向かって走ると、目の前に高田大岳のカッコいい姿を拝むことが出来る。
まだ雪をかぶっている東尾根がオイデオイデしている。

2箇所のカーブ付近には、小さな駐車スペースがある。
今日は西側のカーブ付近にクルマを駐車して、高田大岳東尾根の山腹をスキー散歩することにした。

雛岳の南面を眺めながら緩い傾斜の尾根を登る。
雛岳方向に延びている林道をしばらく歩いて沢を越える。
四ヶ所ほど小沢を越えて、高田大岳東尾根の裾に到達。
ゆるい傾斜を登る。
ブナの森が、登るほどに開けてきて、雛岳の南面が次第に大きく見えてくる。
高田大岳東尾根の斜面も、林間の奥に見える。

スキー散歩は、必ずしも山頂を目指すものではない。
むしろ山腹を逍遥するほうが、楽しみが大きい。
頂(いただき)にも非ず、麓(ふもと)にも非ず。
山の中間部の周辺を、景色を眺めながら自由に遊び歩く。
それがスキー散歩の楽しみである。

ところで、山の頂上は「いただき」、山裾は「ふもと」と言い表されているのに、山の中間部に対しては、「いただき」や「ふもと」に対応するような言葉が無い。
山の頂上に対しては、「いただき」の他に「みね」という言葉もあり、「峰・嶺・峯」と漢字が豊富。
やはり山頂は礼賛されるべき場所なのだ。

それに対して山の中間部は、「山腹」とか「中腹」。
どちらも「腹」が付いていて、人間のお腹のことを想像してしまい、せっかくの山の雰囲気が壊れてしまいそうな気がする。

山の中間部を言い表す適切な言葉がないのは、広範囲すぎて漠然としているからだろうか。
「いただき」は、山の一番高いところ。
「ふもと」は、山の根もとにある平地部分。
これらを除いた部分が山の中間部。
えっ?
ということは、「いただき」と「ふもと」を除いたら、残っているのは「山」そのものじゃないか。
ということで、山腹を逍遥するスキー散歩は、「いただき」でもなく「ふもと」でもなく、山そのものを楽しむスキー散歩なのである。
と、そんな屁理屈を転がしながら山を歩く。

山そのものは、斜面で構成されている。
斜面とは坂のこと。
山の中間部を「さか」と呼んだらどうだろうか。
「ふもと」から「さか」を経て「いただき」に至る。
なんて寝言を唱えながら山を歩く。

気に入った斜面があれば、「さか」を登って滑る。
静かな森のなかでランチを食べる。
遠くの景色を眺める。

八甲田は、そんな私の「スキー散歩欲」を満たしてくれる「さか」。
時間と体力があれば、どこまでも歩いてみたい山である。

高田大岳東尾根のピーク。

東尾根の手頃な斜面。

東尾根から黒森を眺める。
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