元日の青森港新中央埠頭と「埠頭を渡る風」について
新中央埠頭の北端からアスパムを眺める。 |
今まで無積雪状態だった青森市に、本格的な冬が訪れたのだ。
青森市から陸奥湾に突き出た形の新中央埠頭も、ようやく雪をまとって冬景色。
今では、冬の寒風が吹き過ぎるなか、訪れる人もいない。
アスパムの駐車場に車を置いて、新中央埠頭を犬と一緒に散歩した。
元日の青森市内の積雪は、44センチ。
新中央埠頭は、足首から10センチ上ぐらいの雪やぶ漕ぎ。
ここは風が強い場所なので、市街地よりも積雪が少ない。
だだっ広い埠頭を、犬は喜んで走り回っている。
ベイブリッジと八甲田丸。 |
この曲の歌詞に「埠頭を渡る風」というフレーズは一回しか出てこない。
この歌の埠頭とは、東京港の晴海ふ頭のことだと言われているが、それを裏付ける歌詞は見当たらない。
1978年10月にシングルリリースされたときのレコードジャケットの写真が、なんとなく晴海ふ頭から眺めた夜景っぽいというので晴海ふ頭ということになったのではなかろうか。
これはあくまでも私の推測。
歌詞全体で、海をイメージしていることばは「埠頭」だけ。
強いてあげれば「青いとばりが道の果てに続いてる」だろうか。
「道の果てに続いている青いとばり」とは自動車道路の先に広がっている海をイメージしているとも言える。
ともあれこの歌は、東京港の湾岸道路をドライブしている男女の歌である。
「埠頭を渡る風」がロマンチックなドライブの借景となっている。
「埠頭を渡る風」が、この歌のテーマではないだろう。
そう、ユーミンはドライブの歌が好きなのだ。
「道の果てに続いている青いとばり」とは自動車道路の先に広がっている海をイメージしているとも言える。
ともあれこの歌は、東京港の湾岸道路をドライブしている男女の歌である。
「埠頭を渡る風」がロマンチックなドライブの借景となっている。
「埠頭を渡る風」が、この歌のテーマではないだろう。
そう、ユーミンはドライブの歌が好きなのだ。
新中央埠頭北緑地の丘に立っているメタセコイア。 |
晴海ふ頭は延長1、189m。
青森港の新中央埠頭は、延長280m。
晴海ふ頭の約四分の一の長さである。
だが新中央埠頭は、青森港では一番大きな埠頭。
新中央埠頭の北端からは、おしゃれでロマンチックな散歩道(青森ベイ・プロムナード)の北防波堤が延びている。
北防波堤は冬期間立入禁止。
この木が巨木に育てば、枝が大きく風に揺れて、ユーミンの歌通り「埠頭を渡る風」が見えることだろう。
そして「埠頭を渡る風」が見える頃には、この埠頭も青森市の名所として、もっと賑わうに違いない。
元日の青森港新中央埠頭を散歩しながら、そんなことを思ったしだい。