アメリカセンダングサを追い払ったニホンハッカ

側溝に群生しているニホンハッカ。
愛犬の散歩でよく通る道がある。
その道の側溝でニホンハッカが群生していた。
この道を十年間(愛犬の年齢が十歳)散歩している。
でも、この側溝でニホンハッカの群生を見たのは初めてではないだろうか。

茎が赤茶色。
この側溝は、中学校のグランドに沿った自動車道路の側溝で、雨の日以外は乾いた状態である。
住宅に接していないので、生活排水はほとんど流れ込まない。
去年までは、この側溝にアメリカセンダングサがうるさく生い茂っていたのだが、どういうわけか今年は姿が見えない。

私は、山野草を見るのが好きだが、アメリカセンダングサはどうしても好きになれない草のひとつ。
アメリカセンダングサの暗紫色の茎、細長い卵型の葉、図体の割には小さくて黄色い頭花。
どれもこれも気に入らない。

そのアメリカセンダングサをこのニホンハッカが追い出したのだろうか。
もうこの側溝には、アメリカセンダングサの影も形もない。

可憐な花。
この辺でのハッカの仲間は、ニホンハッカマルバハッカしか見ていない。
その茎の色は緑色だったり赤茶色だったり。
今日の側溝のニホンハッカは、茎の色が赤茶色。
暗紫色にも近い。
図鑑で調べると、茎の色が赤茶色のニホンハッカも少なく無い。
環境によって、茎の色が変わるのだろう。

ミズ(ウワバミソウ)だって、茎自体が上部の方まで赤いものがある。
茎が赤いミズが生えている場所では、多くのミズの茎が赤い。
それが土質によるものなのか、紫外線の影響で茎に色の違いが出るものなのか、私にはわからない。

ニホンハッカの葉。
とにかく、ニホンハッカの生命力は強い。
悪環境にも順応し、旺盛な繁殖力で群生している。
ニホンハッカのそういう姿を多く見かける。
暑さにも寒さにも強く、耐乾性や耐湿性に優れているところが、旺盛な繁殖力を支えていると言われている。

でもニホンハッカは、どちらかというと湿った土地を好むらしい。
そういう場所に多く生えている。
アメリカセンダングサも湿り気のある荒れ地を好む草。
ニホンハッカがアメリカセンダングサを駆逐したということは、悪環境にたいする適応力がニホンハッカの方が抜群に優れていることを示している。

ニホンハッカの花期は、8月から10月。
アメリカセンダングサの花期は、9月から10月。
多年草のニホンハッカは、いったん根付いてしまうと地下茎を広げて繁茂する。
その勢いに押されて、一年草のアメリカセンダングサは種子を移動させながら安住の地を求めて、どこかへ消えて行ったに違いない。

側溝はニホンハッカで大賑わい。

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