満開の桜並木を散歩することで、気持ちを晴れやかな気分へと導く

桜川通りで桜が満開。

 桜の花は、どうして気分を晴れやかなものにしてくれるのだろう。

その理由は、淡い花の色のせいなのか。
それとも桜が、小さな無数の花の集合体であるせいなのか。
枝いっぱいに盛り上がった花のボリュームによるものか。
風雪の歴史を感じさせる古木の樹形のためか。
などと、ぼんやりと考えをめぐらす。
そうすると、そのすべてが、理由としての説得力を持っているように思われる。

そんなふうに、桜の花の下で桜について考えること自体が、気分を晴れやかにしているのかもしれない。

晴れやかとは、 何の心配事もなく、すがすがしい気持ちであること。
桜が咲いているのを眺めていると、そういう気持ちになってくる。
それは、ほんのいっときの安らいだ気分である。

長い年月を、晴れやかな気持ちで過ごすことは稀なこと。
というか、ほとんど皆無。

桜の花の時期は、何の心配事もなくすがすがしい気持ちになれると、わたしたちは「仮想」しているのかもしれない。
そう「仮想」すると、現状は一旦停止する。
いろいろなわだかまりや心配事について、考えるのをお休みにするのである。

冬の疲れがなかなか抜けなくて、身体的にも気持ち的にも調子が出ない時期。
春はお天気が不安定で、生活環境も変化しやすい時期である。
いろいろなストレスで、気持ち的にも身体的にもバランスを崩しやすい季節。
そんな頃に、桜の花が咲く。
春に向かって生活を再起動させるために、桜の花が疲れた気分をリセットさせてくれる。

「桜の花の時期」と書いたのは、花見の対象であるソメイヨシノは、短期間のうちに一斉に咲き一斉に散るからである。
すべてのソメイヨシノは、限定された原木のクローンであるとされている。
それが、一斉に咲き一斉に花を散らす理由になっている。

一地域のソメイヨシノが、長い期間に咲いたり散ったりを繰り返すのではなくて、短期間のうちに咲いて散る。
「桜の花の時期」が短期間であるために、わたしたちは晴れやかな気分を「仮想」できるのではあるまいか。

桜の名所と称される公園で花見をする。
それも楽しいが、町並みと桜並木が一体となっている通りを散歩するのも楽しい。
桜川通りは、青森市の代表的は桜並木の通りである。

仕事のついでに、ちょっと回り道して、クルマで桜のトンネルを抜けるのもいい。
時間があれば、南北に長い桜川通りを散歩しながら、満開の桜を感じるのもいい。

散歩は、もっとも簡単な有酸素運動である。
桜風景を眺めながら、気持ちをリラックスさせる。
有酸素運動で、体の血液循環を改善させる。
自律神経のバランスを整える。
【自律神経:本人の意志とは関係無く作用する神経のこと。消化器や血管系、内分泌腺などの不随意器官の機能を調節する働きをもつ。】

桜の花は、その時期のいろいろな出来事を思い出させてくれる。
楽しい思い出は、心を浄化すると言われている。
悲しい思い出も、ときには心を浄化してくれるらしい。

抑圧されている現在の感情が、思い出によって取り除かれる。
そんな体験をされた方は、少なく無いはず。
桜の花の、思い出の効能。
それもまた、沈んだ気持ちを「晴れやかな仮想気分」にしてくれる。
「さまざまの事おもひ出す桜かな」という芭蕉の句があるように、桜は様々な事を思い出させてくれるのだ。

日本人は、いろいろな場所にせっせと桜の木を植えてきた。
公園、学校の校庭、お寺の境内、ショッピングセンターの駐車場、工場の空き地、街路樹、堤防など様々な空間を桜の花で飾ってきた。
それは、自律神経のバランスをとるための日本人の知恵であるのかもしれない。
冬から春への季節の変わり目を「晴れやかな仮想気分」で過ごせるように桜の木を増やしてきたのだろう。

冬の疲れよ、さようなら。
新しい生活よ、こんにちは。
というのが「桜の花の時期」を利用して、「晴れやかな仮想気分」を得るための日本人の方法である。

桜川通りの桜のトンネル。

青空を背景に桜の笑顔。

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