オセドウ遺跡公園の林床に生えていたマイヅルソウ

マイヅルソウ。


五所川原市相内にあるオセドウ遺跡公園を散歩中、林床にマイヅルソウが咲いているのを見つけた。
マイヅルソウはよく見かける野草だが、今まで花にはお目にかかれなかった。

ヒバ埋没林のある下北半島の猿ヶ森へ行ったときは、クロマツの林床にマイヅルソウの群生があったが、葉だけで花はまだ咲いていなかった。

津軽半島の往古之木嶺(おこのぎながれ)を散歩したときにもクロマツの林床にマイヅルソウの群生があったが、これも葉だけで花は咲き終わっていた。

マイヅルソウを見かけたときは、いつも花の時期から外れていた。
今回、やっと開花期のマイヅルソウとご対面できた。

マイヅルソウは、北海道から九州にかけて広く分布している。
山岳地帯上部や、亜高山帯の針葉樹林の林床に多く群生するとされている。
山で多く見かける高山植物として知られている植物だが、青森県内では上記のように津軽半島や下北半島の丘陵でちょくちょく見かける野草である。

日本に生育しているマイヅルソウは、北のものほど姿が大きく、南にいくにしたがって小さくなる傾向があると言われている。
寒冷地や山好みの野草のくせに、生育地域を限定せずに、日本全国どこででも生きているところが興味深い。

漢字で表記すると「舞鶴草」となっている。
名前から感じられるイメージや、華奢な花の姿が漂わせている雰囲気に反して、かなりたくましい生命力の持主であるようだ。


マイヅルソウの総状花序。


マイヅルソウは、山と渓谷社発行の「日本の野草」ではユリ科マイヅルソウ属となっている。
しかし、ウィキペディアによると、キジカクシ科マイヅルソウ属となっている。

私が持っている「日本の野草」は、かなり以前に購入したもの。
奥付には、1996年10月1日48刷発行とある。

インターネットで調べると、1998年に発表された「APG植物分類体系」において、マイヅルソウはユリ科に含まれなくなったそうである。
キジカクシ科に分類されるようになったとのこと。

キジカクシ科の植物と言えば、アスパラガスが割と知られている。
野菜のアスパラガスの花は、マイヅルソウのように総状花序ではない。
花単体を見ても、両者はあまり似ていない。

アスパラガスの葉は細く、マイヅルソウのような三角状の心形ではない。
この両者がお仲間であるなんて、ちょっと不思議である。

マメ科やシソ科の草は、それぞれの姿態や雰囲気に似通うものがあって、素人の私でもなんとなく解るものがあるのだが。
アスパラガスとマイヅルソウの「お仲間共通点」は見ただけではわからない。
お笑い的には、アスパラはツクシのお仲間なんじゃない。
冗談。

余談になるが、オセドウ遺跡公園では、園内の樹木に名札が付けられていて、木のお勉強には良いところであった。


花を真上から撮影。

マイヅルソウの葉。

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