金木オートキャンプ場のコメツブツメクサの群生

(小さな花、コメツブツメクサ。花序の直径は7ミリぐらい。)


名前は知っていたが、現物にお目にかかったことは無かった。
今回が初見のコメツブツメクサ。
と思ったが、青森市の新中央埠頭で見かけた「海辺の草地に生えていた、ツメクサに似た葉の、小さな黄色い花」がコメツブツメクサだったら、初見ではないことになる。
あの野草が何であったか、まだ結論は出ていない。

金木町の芦野湖(藤枝溜池)に面した金木オートキャンプ場。
コメツブツメクサは、その丘の草地に群生していた。

コメツブの名を冠している通り、花はとても小さい。
球状に集まっている一個一個の花の長さは3~4ミリほど。
球状の花序の直径は、7ミリぐらい。
葉は3出複葉で倒卵形。

花は小さいが、黄色なのでよく目立つ。
シロツメクサアカツメクサ(ムラサキツメクサ)のお仲間である。
マメ科の植物独特の印象が、花や葉から伝わってくる。
明瞭で直線的な葉脈は、シロツメクサやアカツメクサと同様である。

コメツブツメクサの別名は、キバナツメクサ。
でも、シロツメクサやアカツメクサより格段に花序が小さいので、コメツブツメクサの名で親しまれているという。

地面にびっしりと敷き詰められているので、匍匐して広がっているのかと思ったが、そうではなかった。
茎の分枝が多く、その一本一本が立ち上がっている。
草丈は10~20センチほどであった。


(微小の微笑。)


花も葉も、コメツブツメクサによく似ている野草に、コメツブウマゴヤシがある。
ほとんど、そっくりさんである。

このそっくりさんな2種については、以前記事にした通りである。
が、今回は決定的な違いが明確だった。

その決定的な違いとは、コメツブウマゴヤシの花は受粉後枯れ落ちてしまうこと。
これに対して、コメツブツメクサの花は、受粉後、白く枯れても垂れ下がりながら花柄についたままである。


(花と葉。)


(受粉後白くなって垂れ下がっている花。コメツブツメクサである証拠。)


(花も葉もツメクサに似ているコメツブツメクサ。)


オートキャンプ場の草地の一角を占領しているコメツブツメクサの絨毯。
その可憐さで、キャンパーを癒やしてくれるに違いない。

大自然はオートキャンプには向かない。
あまりの存在感に圧倒されて、心が安らかにならないからだ。

日常から、ちょっと離れたところにある小自然。
そんな環境が、オートキャンプに向いている。

そしてこの小自然そのものであるコメツブツメクサ。
黄色と緑の色合い優しく、金木オートキャンプ場を和やかな雰囲気にしてくれている。

深山でシロツメクサに出会うことはほとんどない。
人里に寄り添うような形で、シロツメクサは生息している。
それは、コメツブツメクサも同様であるらしい。

人の暮らしのどこかで見かけるツメクサ類。
人に穏やかな野の草である。


(小高い丘に、コメツブツメクサが群生。)

■撮影データ
  1.  日 時: 2018年6月3日 13:00 晴
  2.  場 所: 五所川原市金木町 金木オートキャンプ場 標高約10m
  3.  機 材: Canon EOS Kiss X7i レンズ:EFS18-55mm

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