市街地の側溝でオオアカバナの花が咲いていた

【側溝でオオアカバナが咲いていた。】


愛犬の散歩の途中、またしても側溝で咲いているアカバナを見つけた。
今年の秋はアカバナに縁があるみたいだ。
このあいだ見つけた事務所の通路のアカバナは、誰かに踏まれておシャカになってしまったが、またこうしてアカバナに出会うことができた。

そこは、ツリガネニンジンを見つけた松原公園の近くにある側溝だった。
花は、側溝の中から草丈を伸ばして、咲き誇っている。
アカバナにしては、花弁がちょっと大きいようだ。
そう思って近づいてみると、なんとこの花はオオアカバナだった。

環境省レッドデータ絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているあのオオアカバナではないか。
新中央埠頭の空地から姿を消してからは、今日までお目にかかっていない。
新中央埠頭で見つけたオオアカバナよりも枝ぶりが大きくて花の数も多い。
今が盛りであるとばかりに美しく咲いている。

草丈は1メートル近くある。
枝が発達していて花の数が多いので艶がある。
オオアカバナは、紅紫色が鮮やかで、図鑑のアカバナ属の中ではいちばん艶やかに見える。

アカバナよりもひと回り大きい花は、花弁が8枚あるように見える。
だがオオアカバナの花弁の数はアカバナと同じで4枚。
オオアカバナの花弁の先端は2浅裂するが、ここの個体は4枚の花弁が密に接していて、2浅裂の切れ込みがちょっと深めなので、一見すると花弁が8枚に見える。

白い柱頭が4裂して裂片が反り返っているのがアカバナとの相違点。
アカバナの柱頭はこん棒状である。
これが見分け方の一番のポイントかもしれない。


【花弁の数がアカバナよりも多く見える。】


【柱頭が4つに分かれている。】


【オオアカバナの葉。】


上の写真のようにオオアカバナの葉は長楕円形。
先が鋭形で縁にとがった鋸歯がある。
基部は円形または浅心形で茎を抱き、葉柄はない。
私の写真がまずくて不鮮明だが、葉の両面には長い軟毛が生えている。
葉は茎の下部では対生し、上部では互生している。

下の写真のように、花の基部に細長く付いて、ちょっと赤く膨らんでいる花柄状のものは、のちに果実になる子房。
この子房の下に細く短い花柄が付いている。
この子房の付き方はアカバナと同一であるが、オオアカバナの子房のほうが長めである。
花が大きい分、子房も長いのだろう。

オオアカバナは横に走る細長い地下茎を持っていて、群生することが多い。
この側溝に隣接する住宅の住人が、側溝の掃除を怠ってくれれば、ここはオオアカバナの群生地になるかもしれない。
 
そうなることを期待して、愛犬の散歩を楽しんでいる。


【直立している細長い円柱形のものが果実。】


【茎からたくさんの枝を出している。】


【どぶに落ちても根のある奴は・・・・】

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