2021/07/03

夏の山で見かけた赤い実は、エゾニワトコではなくオオニワトコだった

林縁に伸びていたオオニワトコ。


林道で、小さな赤い実が房になっているのを見かけた。
以前、金木の芦野公園で見かけたエゾニワトコの木ではないかと思い、帰宅してから調べてみたら、葉の形が違っていた。
芦野公園で見たエゾニワトコの葉よりも、上の写真のほうが葉の幅が細い。
これはエゾのつかないニワトコなのではなかろうか。

ニワトコは落葉低木。
樹高は3mから5mぐらいになるとのこと。
私が林道で見かけたニワトコは、濃いヤブのなかから細い枝を横に伸ばすようにして林道に姿を現していた。
ヤブに覆われていたので、上の方に直立している主幹は確認できなかった。

東北森林管理局のサイトの「 森林への招待状 >森林の生き物達 >管内の樹木図鑑 >管内の樹木一覧 >ニワトコ」のページを拝見すると「日本海側の多雪地帯で主幹が伏するものをオオニワトコという」とある。

なるほど。
このニワトコの主幹は伏していたのだ。
ということで、このニワトコはオオニワトコという、ニワトコの「多雪地帯適応変種タイプ」に違いないであろう。

オオニワトコの葉は対生で羽状複葉。
ここのオオニワトコの複葉の長さは30センチぐらいだった。
複葉の葉柄を加えるともっと長い。
小葉の大きさは、大きいもので長さ10センチぐらい、幅は3.5センチぐらい。
小葉の形は長楕円状で、葉の先端が鋭く尖っている。

オオニワトコの別名は、ミヤマニワトコとかナガエニワトコとか。
これらの別名が、オオニワトコの特徴をよく言い表している。
ミヤマニワトコは、栽培されているニワトコとの区別。
ナガエニワトコは、花(のちに果実)や複葉の柄が長いという特徴。

なお、ニワトコは、日本の漢字表記では「接骨木」。
「接骨木」の由来は、ニワトコの枝や幹を煎じて水飴状になったものを、骨折の治療の湿布剤として使用したためとか。



オオニワトコの赤い実。葉の縁に鋸歯がある。

オオニワトコの葉。奇数羽状複葉で大きい。葉の先端が尖っている。

オオニワトコの横に伸びている枝(主幹?)。樹皮は灰褐色で細かいブツブツの突起がある。