浅虫温泉森林公園から高森山へ
高森山(グーグルアースより)。 |
浅虫森林公園から登山
曇天の下、浅虫温泉街をふもとに従えてそびえる高森山(標高387m)に登った。高森山は、七年ぶり。
2015年の夏に、「馬場山コース」を歩いて以来である。
今日は、浅虫森林公園のテニス場のそばの駐車場(標高30m)から山に入った。
コースはアップダウン続きの尾根歩きが主だが、傾斜は比較的緩め。
尾根に出るまでの山腹の急な斜面は、ジグザクに登山道が刻まれているので、とても楽ちん。
山頂付近が、少し急登なだけ。
高齢者向きのハイキングコースであるなあと思ったが、とんだ間違い。
高齢者は慎重にコース
このあいだ登った東岳より、かなり楽だと思いつつ大股で足早にアップダウンを繰り返したら、膝痛が起きた。下山中にひどくなって、両膝の外側が痛んだ。
膝をだましだまし、静かに下山したしだい。
なめてかかってはいけません。
標高差357mの低い山だからと侮ることなかれ。
帰宅してから、ジオグラフィカの「累計高度(コース全体の上りだけを加算した高度)」を見たら、614mになっていた。
酸ヶ湯温泉の公共駐車場から北八甲田大岳までの標高差は、623m。
地獄湯ノ沢経由の登りはアップダウンが少ないコースなので、累計高度も623mに近いものと思われる。
大きなダウンは、地獄湯ノ沢に下る箇所ぐらい。
ということは、歩く距離は短いかもしれないが、累計高度は酸ヶ湯温泉→北八甲田大岳に近い数字である。
高森山は、気軽には高齢者コースとは呼べない山なのだ。
「高齢者は慎重にコース」と呼んだほうが当たっている。
山は小股で静かに歩こう
今日のコースの登山道は、小石混じりで固く締まっている。年甲斐もなく、膝への衝撃を考えることなくガンガン歩いた結果である。
年老いたら、山は小股で静かに歩くのが基本。
基本を怠ったら、すぐにしっぺ返しが来ることを痛感した山歩きだった。
膝は痛んだが、気分は爽快。
お昼頃には曇り空の中に青空が広がりだし、温かい陽も射した。
すす川園?とモミジ谷
帰りは「すす川口」へ下りてみたが、麓の農家の畑があるだけの場所だった。登山道の看板にあった「すす川園」なるものは見当たらない。
周辺を眺めまわしたら、木彫のようなものが目に入った。
原っぱに木彫のオブジェが何点か地面から空に向かって立っている。
でも、「すす川園」という看板は無いようである。
「?」という感じで、登山道に戻った。
登山道の看板に従って「むつ湾展望所へ」のルートをちょっと登ったら、モミジの紅葉がきれいな谷があった。
頭上のモミジを眺めながらランチ。
この谷から山腹をゆっくり登って、今日のコースに復帰。
膝痛をいたわりながら、駐車場へ下りた。
平地の歩きでは、膝痛は起こらなかった。
これはトレーニングで解決できる膝痛だなと、ほっと安堵。
スクワットで鍛錬しよう。
温泉銭湯「松の湯」
今日の〆の温泉は、浅虫温泉街の中にある温泉銭湯の「松の湯」。冷え性の私には少々熱めだったが、良い湯だった。
湯から上がった後も、身体がホカホカ温かく、汗も大量に出た。
無色透明だったので単純泉かなと思ったら、さにあらず。
泉質は硫酸塩泉でナトリウムやカルシウムが混在しているとか。
良いお湯と良い山歩き。
浅虫も良いところだね。
「浅虫森林公園案内図」の看板。高森山への登山ルートは記されて無い。 |
登山口は歌碑の裏。 |
固めの登山道。 |
「むつ湾展望所」への段々。 |
むつ湾展望所からの眺め。丸い島が「湯の島」。カタクリの群生地として知られている。 |
展望所を下りると広い林道に出る。浅虫森林公園のスキー散歩で登った林道である。 |
林道終点の東屋のある地点から尾根を目指して山腹をジグザグに登る。 |
雰囲気の良い尾根道。小石混じりで、少々固め。 |
屋敷山への分岐だが、登山道は無い。ちょっと入ってみたが、藪は深くなかった。 |
山頂への尾根道。 |
高森山山頂の立派な祠。 |
帰りに見つけた「高森山賛歌」の手製看板。お戯れかな。 |
林道終点の東屋から「すす川口」へ下りる登山道。 |
「秋色アジサイ」と呼ばれている。夏に咲いたアジサイの花(ガク・実は葉)が変色したもの。 |
ムラサキシキブの果実。 |
「すす川園?」の木彫群。 |
谷のモミジの紅葉。 |
とても良いお湯。温泉銭湯の「松の湯」。山の帰りにどうぞ。 |