月光の滝から東岳山頂と滝沢展望所(通称:青森のマチュピチュ)へ
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本日の行程。 |
月光の滝コースは、去年の十月が初めてで、このときと同様に、今回も急登に揉まれた。
揉まれて、下山時に両膝の外側が痛んで苦労したが、その分鍛えられたのではと思っている。
山を上り下りする脚の筋肉の復活を、膝外側の痛みに期待した。
この膝の痛みは、過去に何度か経験している。
そのたびにストレッチやスクワットをやってしのいできた。
今回も脚づくりに励みたい。
山行中の虫よけに、肩や腰にサロンパスを六枚貼って、サロンパス臭を漂わせながら歩いた。
はたして効果があったのかなかったのか。
山頂付近ではハエに、下山時はハエと藪蚊にたかられてうるさかった。
山でこんなにハエを見るのもめずらしい。
増えているクマのウンチに集まって来たのだろうか。
それとも、クマのウンチがハエの発生源なのか。
そういえば、先月の16日に宮田の東岳駐車場付近でクマの目撃情報が報じられていた。
月光の滝コースの登山道には、クマの食料であるドングリが、たくさん落ちている。
東岳にもクマ出没の脅威が迫りつつあるのか。
もっとも、山とはそういう場所なのだ。
クマやウサギやタヌキが身を潜め、藪蚊やハエやスズメバチが飛び回る。
ヘビも足元を這う非日常空間。
現代人にとっては非日常空間である山で、大昔、暮らしていた人間もいた。
彼らは、山を自由に歩き回り、山を日常の場にしていたと考えられる。
現代の山好き人間は彼らの子孫なのではあるまいか。
とすれば、山好き人間が山を歩くことは、故郷へ帰省すること。
かつての日常を望郷すること。
「ご先祖様、タゴサクはけえってめいりやした。やっぱり、生まれ故郷はイイでがす。生まれ変わった心持ちでござんす」てな感じなのでは。
山歩きは、気の遠くなるような時空を超えての帰省なのだ。
先祖返りで生き返る。
さて、藪蚊の話にもどろう。
奴らには、たかられはしたが、刺されていない。
接近してもサロンパス臭バリアに遮られて、藪蚊は手も足も出なかったのかもしれない。
とすれば、サロンパス効果は少々あったのでは。
しかし、刺されなくても、うるさいのは気が散る。
せっかくの山歩き気分がだいなしになる。
今度はもっと数を増やして試してみよう。
驚いたことに、八時半に月光の滝の神社駐車場に着いたとき、乗用車が5~6台止まっていた。
いつもは閑散としているのに。
大祭でもあるのかなと思ったら、みんな登山者のクルマだった。
10人ぐらいの団体さんが、ワイワイと月光の滝に吸い込まれていった。
登り始めてしばらくしたら、独りの下山者とすれ違った。
山頂から滝沢展望所へ向かう途中で、独り歩きの外国人女性とすれ違い、膝の痛みをだましだまし下山していたとき、ロープ場で独りの登山者とすれ違った。
今日は好天だったせいか、東岳はなかなかの人出だった。
きっと他の山も大賑わいだったに違いない。
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気分の良い痩せ尾根の道。 |
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急登が続く。トラロープは下りで大助かり。 |
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登山道のあちこちで見かけたアキノキリンソウ。 |
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ブナ林の隙間から空が見え始めたら、山頂の稜線はすぐそこ。 |
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東岳山頂(標高約684m)。 |
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山頂付近のブナの葉がうっすらと色づき始めている。 |
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滝沢展望所(通称:青森のマチュピチュ)からの滝沢の山の眺めをカシミール3Dで作画してみた。 |
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上を参考にして、以前に尾根歩きをした懐かしい山々の山名を写真に書き加えた。 |