雑談散歩

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北八甲田・地獄沼から名無山西斜面往復

本日の行程。下り、名無山山頂から地獄沢までの直線は、GPSアプリをオンにしていなかった結果。

ゆうべは10時に布団にもぐったが、なかなか寝付けなかった。
夢か現か、まどろみ状態が朝まで続いて、6時の起床アラームが鳴った。

睡眠不足では山へ行けない。
そう思いつつ8時まで眠った。
この2時間で熟睡できたような気がする。

9時に酸ヶ湯公共駐車場に到着。
そこからスキーを担いで、地獄沼まで自動車道をテクテク歩き。
地獄沼出発が9時40分。

最初はラチェットベルト+ヒモ式ウオークモードで歩いた。
調子が良かったが、硬さが気になった。

そこで、ベルトを外してシンプルヒモ式に替えた。
これが楽。
ヒモが緩んで、テレマークブーツの先っちょのコバがハウス(コバが収まる金具)から後ろにズレると踵が軽く上がって、すごく楽。
スキー板をつま先で押すと、ノーストレスで前進。

今までのつらい苦行を笑うべきか。
いや、あれはあれで脚の鍛錬になっているやも知れぬのだ。

後半はスタスタ登って、2時間ちょっとで名無山山頂に到着。
非力な私にしては好タイムだ。
名無山は、緩斜面が続くので、老人には優しく登りやすい山である。

山頂広場は静かで、訪れる登山者もいない。
仙人岱避難小屋のすぐそばに位置しているが、名無山見物客はいないようである。
これが何かカッコいい名前のピークだったら、この広場に人が集まることだろう。
名前が人を呼ぶのだ。

名無山の標高が1338m。
南側にそびえている硫黄岳が1360mだから、ひょっとしたら硫黄岳を目指せたかもしれない。

いやいや、睡眠不足は大敵。
山で、無理は禁物。
名無山で良かったのだ。
良い山じゃないか。

地獄沢をはさんで、向こうに鬼面岩、こちらに風来坊の名無山。
この名無山が阿弥陀山という名前だったら、と空想に耽った。
地獄の鬼と極楽浄土が対面している。
「ここが極楽浄土か」と山頂広場は老人登山者で埋め尽くされることだろう。

山頂の強風を避けるためにスコップで穴を掘って、その中で30分ぐらいランチしながら休憩した。
その後、名無山西斜面を滑走。
北八甲田で西斜面を滑走できるピークは、少ないかもしれない。
さすが西方浄土の阿弥陀山。

名無山西斜面の雪質は、ザラザラ系ザラメ雪面(快適)が8割。
ドフドフ系ザラメ雪面(ややストッパー)が2割。

ザラザラ系ザラメ雪面のおかげで、今季で初めて、山をどうにかまともに滑れたのだった。


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90℃の熱湯が湧きだしているという地獄沼。

ラチェットベルト+ヒモ式ウォークモード。

雪原の向こうに目的の名無山(中央のピーク)が見える。右側の稜線が硫黄岳。

上の写真の様に、斜面で靴を踵側に押すと、爪先のコバがハウスギリギリの位置に来る。この状態で踵を上げるとノーストレス。軽くスキーが前に出る。アッセント機能の付いたビンディングは、こんなに楽なのか、と驚いた。

鬼面岩を眺める。この位置から眺めても鬼には見えない。

この緩斜面を登りきると名無山山頂。

名無山山頂から硫黄岳を眺める。

先週滑った小岳を眺める。

大岳を眺める。

横岳方面を眺める。きっと今日は、横岳山頂は爆風に違いない。

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