2017/03/31

句のリズム作り「たがために夜るも世話やくほととぎす」

共有しうる観念世界との対話

江戸時代の俳諧のイメージに、どっぷりとひたりたくなるときがたまにある。
趣向が違っても、こういう傾向は多くの人々にあるのではないだろうか。
人は、その人特有の想いの世界を持っている。
そして多くの人が、日々の暮らしのなかで自身の想いにひたって過ごすことは、ときとしてあるのだ。
好きな音楽を聞いたり、詩や小説や漫画を読んだり、映画や芝居を見たり。
そういう創作文化と触れ合うなかで、人はその人固有の想いと対話しているのだと思う。
自身と共有しうる観念世界との対話。
その対話が、感想という形で文章になる。
感想は、その人固有の観念世界の表れであるのかもしれない。

2017/03/28

凡兆の高みの見物「枝に居てなくや柞のほととぎす」

「柞(ははそ)」をインターネットで調べると、コナラやミズナラやクヌギの総称であると記されている。
また、マンサク科のイスノキの別名であるとも言われている。
古典的な和歌の世界では、「柞(ははそ)」の「は」の2音が同じことから、母(はは)の意にかけて用いられることがあるという。

枝に居てなくや柞(ははそ)のほととぎす
野沢凡兆

2017/03/24

凡兆の思い「京はみな山の中也時鳥」

登芳久氏著の「野沢凡兆の生涯(芭蕉七部集を中心として)」に、凡兆の謎のような句が載っている。

京はみな山の中也(なり)時鳥(ほととぎす)
野沢凡兆

巷間では、ほとんど話題にのぼらない句である。
その理由は、あまりにも唐突で、解釈に困る句だからではないかと私は思っている。
登芳久氏もこの句については、なんの言及もされていない。
「野沢凡兆の発句」という項目に、「あかさたな」順に、資料として羅列されている句のひとつに過ぎない。

2017/03/22

はなちるや伽藍の樞おとし行

京都には、桜の名所となっているお寺が多いという。
お花見は、庶民の楽しみ。
仁和寺、東寺、清水寺、醍醐寺が、江戸時代においても名高い桜の名所だったらしい。
他に、善峯寺、天龍寺などもあげられている。
花の季節に凡兆は、そんな寺巡りを、奥様の羽紅と楽しんでいたのかもしれない。

はなちるや伽藍(がらん)の樞(くるる)おとし行(ゆく)
野沢凡兆

2017/03/19

青森市滝沢地区、平沢林道「平沢の橋」経由で高地場山へ

青天の平沢林道。
今日は、先週とは別ルートで高地場山(標高459メートル)へ登った。

平沢林道を東方向に進む。
やがて、左手の平沢沿いに池のようなプールがあらわれる。
そのプールと、盛り土された丘の間の平地を進んで三面護岸の平沢に向かう。
ちょっと歩くと、コンクリート製の橋が目に入る。

2017/03/13

芭蕉の松島の句「島々や千々に砕きて夏の海」

「おくのほそ道」に、松尾芭蕉の松島の句は載っていない。
一説によると、芭蕉は松島の風景を前にして、そのあまりの素晴らしさに言葉も無く、句も思い浮かばなかったと言われている。
今榮藏氏の「芭蕉年譜大成」には、芭蕉が松島を詠んだ句として「蕉翁全伝附録」にある句が載せてある。

2017/03/12

青森市滝沢地区の高地場山経由で681.3峰へスキーハイキング

県道123号線、青森市滝沢下川原付近より「みちのく有料道路」方向を眺める。写真中央奥の山が681.3峰。右側奥の小さな三角山が647峰。
好天に恵まれた本日は、以前とん挫した計画を実現すべく滝沢地区へ向かった。
とん挫した計画とは、青森市滝沢地区の高地場山を経由して681.3峰へ登ろうというもの
681.3峰は、青森市滝沢下川原付近の県道123号線を東方向に走ると正面に大きく見える山。
以前から気になっていた山だった。

2017/03/07

津軽の春を告げる食材、帆立稚貝(ほたてちがい)

帆立稚貝のみそ汁。具は帆立だけ。
2月の初めから3月の終わりごろまで、青森地方に帆立稚貝(ほたてちがい)が出回る。
帆立稚貝のみそ汁は、津軽の春の味。
山菜のフキノトウに先駆けて味わうことができる早春の味覚である。
帆立稚貝は、「わかおい」のおにぎりと並んで、私の好きな津軽の食べ物のひとつ。

2017/03/06

一茶の観察眼「やれ打つな蠅が手をすり足をする」

小林一茶と言えば、松尾芭蕉や与謝蕪村と並んで江戸時代を代表する俳諧師とされている。
しかしこれは、江戸時代当時の評価ではなく、明治時代に正岡子規が一茶を広く世に知らしめたことによるという。

明治時代から遠く離れた現在、一茶の世に知られている印象は、芭蕉や蕪村のとはちょっと異なる。
世間に広まっている一茶の印象は、小さなものや弱いものに対して思いやりをもって接する心を俳句にしたというもの。
そういう人物像の方が、俳諧よりも前面に出ている。
俳諧そのものよりも、一茶の句から感じられる作者の「性格」の方が、世間の好評を得ているのだ。

2017/03/05

プラタナスよりもコルク層が厚いシラカバの樹皮

プラタナスの輪切り。
このところの雪融けで、公園の地面に放置されている切り株や丸太の輪切りが姿を現した。
これらの切り株や輪切りは、この前の公園樹の伐採の際に生じたもの。
雪の中に潜っていたせいで、切り口がまだ新鮮である。

2017/03/02

残雪の公園で、サンシュユの総苞片が徐々に開き始めている

平和公園の池に氷が張って、その上の雪が積もっている。
毎年この時期になると、青森市の平和公園の、サンシュユのことを記事にしている
残雪のなかで、蕾をほころばせるサンシュユ。
白い残雪に、サンシュユの黄色い蕾がよく似合う。
そういえば、春一番に咲くマンサクの花も黄色だった。

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