雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

芦野公園にある静かなマイナーエリア「ふれあい広場」周辺

【芦野公園案内図の看板を部分拡大。】


この頃よく訪れている五所川原市金木町にある芦野公園
この公園は、国道339号線で東側と西側に二分されている。
東側は、芦野湖(藤枝溜池)や津軽鉄道の駅のある賑やかなエリア。

さくら祭りの頃は大賑わい。
お花見の時期以外でも、けっこう人が集まる公園である。

一方西側は、ひっそりとしていて目立たない。
上の案内図の、「ふれあい広場」と記された周辺が西側。
芦野公園のマイナーエリアとなっている。
どこの公園にも、人が大勢押し寄せるメインエリアがあれば、あまり人が見向きもしないマイナーエリアがある。

今日は、この芦野公園マイナーエリアを愛犬と散歩した。


【遊歩道の観音様?(道路側)。】


西エリアの公園駐車場にクルマを止め、遊歩道の方へ目をやると、二体の小さな石像が道の両側に安置されている。

上の写真の石像は、観音様のように私には見える。
下の写真の石像は、地蔵様のように見える。
不信心者故、この判別はあまり確かでないかもしれないが・・・・

観音菩薩様と地蔵菩薩様がご対面しているところが、遊歩道の始まりであるとは。
この遊歩道は、人知れぬ救済の道であるのかもしれない。
徳が授かりそうな散歩道であるな、などと思いながら俗人が歩き出す。


【遊歩道の地蔵(奥側)。】


【広い遊歩道がある。】


【弘法大師像。手前は愛犬。】


遊歩道に導かれて歩くと、上の写真の石像が見えた。
石像の台座に「子安 弘法大師」という文字が彫られてあった。

石像は、紅白の羽織のようなものをつけている。
その陰に隠れているが、よく見ると左手で子どもを抱えている。
安産祈願の弘法大師像なのだ。

弘法大師像の奥に、下の写真の赤いお堂が建っている。
入口右側に下がっている木札には、「謹告 弘法大師様のご命日は毎月新の二十一日です 芦野大師堂」と書かれてあった。

もしかしたら歩きはじめの、遊歩道入口の観音像は女性をあらわし。
地蔵像は男性をあらわし。
対面している男女の中を通るこの遊歩道は、子宝祈願の芦野大師堂への参道なのではあるまいか。

あるいは、「産んだ子を宝と思え!」という、現代に対する戒めの参道なのか。

とてもマイナーな参道。
だが、尊い参道である。

知る人ぞ知る。
知らない人は、全く知らない信仰の道。
信仰とは、そういうものなのさ。


【芦野大師堂。】


芦野大師堂の丘を降りると、裏手に小さな沼があった。
下の写真が、その沼。
背の高い葦に囲まれた、鬱蒼とした雰囲気の沼。
生い茂った葦のために、沼には近づけない。
沼の岸に至る踏み跡も無い。
仕方なく沼見物をあきらめて、歩道を先へ進む。


【芦野公園西端の沼。】


すると、下の写真のような広大な芝生広場があらわれた。
しかも、きちんと刈られている。
マイナーエリアなのに、メチャメチャ手入れが行き届いている。

一方では野放し状態の泥沼。
一方では、さわやか野球少年の五分刈り頭のような芝生広場。

なるほど。
このバランス感覚がマイナーの所以なのだね。
などと思いながら緩い傾斜の芝生地を国道339号線に向かって登る。


【芝生広場。】




【相撲土俵。】


芝生広場の延長に屋根付きの土俵があった。
ここが、延べ面積155平方メートル、観客席無しの金木相撲場。
この土俵で桜まつりのときに、津軽地区西北五の小中学校相撲大会が催されるという。


【土俵から芝生広場方面を見ている。】


上の写真は、金木相撲場付近の小高い芝生地。
ここでちょっと休憩。

歴史民俗資料館は休館中で、見学できず残念だった。
その建物の前に、津軽森林鉄道の機関車が展示されていた。
その機関車は、たっぷりと見学できた。

後は、蓮の池を見たり、蓮の池に飛び込む蛙を見たり。
ここの蛙は、私達が池に近づくと驚いて「ピョーッ、ピョーッ」と小鳥のように鳴いて池の水に飛び込むのだ。

蓮の花と、小鳥のように鳴く蛙が暮らす池。
古風で雅な光景。
物静かなエリアで、古典を感じたひとときだった。

愛犬と一緒に静かな野の散策を楽しみたいなら、ここがおすすめである。


【雅な蓮の池。】


【蓮の花。】


【サクラの実。】


【噴水。】


【道路脇の池。】
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