2015/06/30

山用の安いレインウェアを買った

オンヨネ(ONYONE)のOnRidge OGS96100。


アウトドアショップの前を通ったら、レインウェアを安売りしていた。
私のゴアテックスの雨合羽は使い古してボロボロになっている。
そこで店頭の安売り品を買うことにした。

メーカーはオンヨネ(ONYONE)、製品名はOnRidgeのOGS96100。
オンヨネって知らない名前なのでネットで調べて見ると、なんと新潟県の長岡市に本社のあるアウトドアウェアのメーカーだった。

新潟県と言えば、三条市にキャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)のブランド名でアウトドアグッズを企画・開発・製作しているパール金属株式会社がある。
また、同じ三条市には、アウトドア用品の製造販売会社である株式会社スノーピーク。
さらに、三条市にはアウトドアに関連した会社で、株式会社モチヅキがある。
新潟県燕市には、アウトドア用品総合メーカーのユニフレーム(株式会社新越ワークス)があったり。

まったく新潟県は、アウトドア関連製品会社の「聖地」なのではと思えてくる。


材質説明のタグ。


それはさておき、この新潟県の会社が作ったレインウェアだが、ネットの通販ショップでは、「リップストップナイロン生地で丈夫!」という宣伝文句が述べられている。

リップストップナイロンとは、裂け(リップ)止めの事。
グリッド状にナイロンの繊維が縫い込まれ、万が一生地が裂けてもそれ以上に裂け目が広がるのを防いでくれるらしい。 

製品の簡単な説明が、タグに記載されている。
その内容は以下の通り。
  • 雨の進入を防ぐ高い耐水性がある。 
  • 雨による濡れで体温が奪われることを防ぐ防寒性能がある。
  • 風で衣服内の暖かい空気が逃げるのを防ぐ防風性能がある。
  • 耐水圧10,000mm(98KPa以上)
とのこと。

このショップの定価が税込みで6,372円のところ、税込み4,980円での店頭販売だった。
ということで、まだ買ったばかり。
もちろん、この安いレインウェアはゴアテックスではない。
ゴアテックスではない雨合羽の着心地はどうなのか。
現場での使用感については、また後ほど。


値札。


上着の内部。裏地がメッシュ。


上着ポケットのカバー。


ポケットのファスナー・


ポケットの袋もメッシュ。


上着の背中。


背中の上部が通風用の「開口」になっている。


ズボンの裾は、マジックテープで絞ることができる。


ズボンを裏返しにした写真。裏地はメッシュ。裾部分が補強されている。上下とも縫目の裏に防水テープが施されている。


折りたたんで専用袋に入れた写真。サイズは長辺が約27センチ。短辺と厚みが約10センチ。


総重量は747グラム。ゴアテックス製品よりは重くてかさばるが、ホームセンターで売られているレインウェアよりはコンパクト。

2015/06/27

童謡「赤とんぼ」の歌詞について(「追われて」と「美味し」の勘違い)

故郷風景

前回の記事と関連した童謡の話題。
童謡「赤とんぼ」に、「おわれてみたのはいつの日か」という歌詞がある。

私の知人に、この「おわれて」を「追われて」のことだと勘違いしていた男がいた。
彼は小さい頃、やんちゃなお子様だったので、悪さをして、しょっちゅう大人たちや敵対している少年達に追われていた。

そういう思い出の持ち主である。
当然、、赤とんぼが飛び交うなかを追われた記憶も鮮明にある。

そんな頃、彼はいつも必死だった。
だから、彼が自身の少年時代に抱く郷愁は、同年代の一般の大人たちよりもかなり濃い。
彼は、「赤とんぼ」の童謡に、自身の少年時代を重ね合わせ、悪さをして追われた日々を懐かしんだ。
もう、遠い昔の話。

「追われて見たのはいつの日か」
この童謡を聴くと、彼の脳裏に、必死に生きた少年時代のひとコマひとコマがよみがえった。
「赤とんぼ」は、彼の少年時代のテーマソングだった。

田舎の景色


やがて彼は故郷の村を離れて、都会で働くようになった。
街の片隅で、彼がふと耳にした歌は、学校唱歌である「故郷(ふるさと)」。
「うさぎ追いし かの山 小ぶな釣りし かの川」という歌詞を聴いて愕然とした。
彼には「うさぎ追いし」が「うさぎ美味し」と聞こえた。

釣ったフナは甘露煮にして食べたことがあったが、ウサギは食べたことが無かった。
いくらやんちゃな少年でも、あの可愛いウサギを食べようと思ったことは一度も無かった。

だが、この望郷の歌は、ウサギを食べた日々を懐かしむように「ウサギが美味しい」と聞こえる。
純朴な山村出身者が「うさぎ美味し」と懐古調に歌っているイメージに、彼は羞恥した。
以来、この歌を聴くたびに、山村出身者であることにコンプレックスを覚えるようになった。

都会育ちの女の子の前で「ウサギが美味しい」なんて口がさけても言えない。

やんちゃできかん坊な彼の性格は、社会に出てから、かなり直った。
だが、そそっかしくて勘違いしやすい性格は、今もまだ続いている。

「夢は今も巡りて 忘れ難き故郷」

童謡の歌詞「夕焼け小焼け」の「小焼け」という畳語的な方法

夕焼け空


 ラジオから由紀さおりさんの美しい歌声が流れた。
「夕焼け小焼け」の歌い出しで始まる童謡「赤とんぼ」。
童謡を歌う由紀さおりさんの歌声は、いつ聴いても素晴らしいなと思った。
が、気になったことがひとつ。

「夕焼け小焼け」の「小焼け」って何だろう?
いつも当たり前のように聞き流している歌の言葉だが、どうしたわけか今日は疑問が湧いた。


夕焼け雲



そこで今から40年ぐらい前に買った岩波書店の広辞苑(第二版補訂版)を開いて調べてみたが、「小焼け」という語は無かった。

次にインターネットで調べてみた。
Weblioという辞書サイトに、三省堂大辞林からの引用で、「小焼け」についての以下の説明がある。
{「夕焼け」と語調をそろえていう語。}
これ以外の説明は無いので、「小焼け」という自然現象を表す言葉ではなく、「夕焼け」の次に配置される修辞的な目的で使われる言葉であるらしい。

その他、「小焼け」については、「夕日が沈んだ後、暗くなる前に空が明るくなること」など、独自の解釈を書いているサイトもあったのだが・・・・。

では、「夕焼け小焼け」と語調をそろえたらどうなるのだろう。
童謡の歌詞であるから、聴いていて心地よくなるとか、歌の流れがリズミカルになるとか。
でも、それだけだろうか。

童謡「赤とんぼ」の作詞者は三木露風(みき・ろふう)。
1921年の作とされている。
これより前の1919年に、中村雨紅(なかむら・うこう)という詩人が「夕焼け小焼け」という童謡を作詞している。
その歌い出しは、「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる」

「赤とんぼ」も「夕焼け小焼け」も、その光景が目に浮かんでくるような詩になっている。
歌を聴く者や詩を読む者に、夕暮れのイメージを思い浮かばせるような。


夕暮れ



その仕掛けは、「夕焼け小焼け」という言葉の「畳語(じょうご)」的な使い方にあるのではなかろうか。

畳語とはウィキペディアに以下のようにある。
「畳語(じょうご)とは、単語またはその一部をなす形態素などの単位を反復して作られた単語をいい、合成語の一種である。」

よく知られている畳語に「我々」とか「山々」とか「時々」とかがある。
畳み掛けるように同じ語を繰り返す。
それによって、より強く、より広大で多大なイメージがかもし出される。
「我々」とか「山々」とか「時々」とか、繰り返すことによって複数を表す言葉に生まれ変わるのはそのせいかも知れない。

私たちは「夕焼け小焼け」と繰り返される言葉によって、より強く、より広大なイメージを呼び起こされる。
私たちの脳裏に、思い出の夕暮れ風景が鮮明に広がるのだ。

似たような言葉の仕掛けに、「仲良しこよし」とか「大波小波」とか「大ばんこばん」とかがある。
それぞれが、童謡とかわらべうたの歌詞である。
ということは、この畳語的な方法は、曲と結びつくことによって、より大きな効果を生むと言えるのでは。

特に「花さかじいさん」の歌詞「大ばん こばんが ザクザク ザクザク」では、畳語的な方法にオノマトペ(擬音語・擬態語)が加わって、大量に小判が出た様子が効果的に表現されている。

童謡の歌詞「夕焼け小焼け」の「小焼け」には、意味的に夕暮れを表すものは何もない。
「小焼け」の「小」は、大きさを表す「小」ではなく、語調を整える接頭語としての「こ」なのではあるまいか。

「夕」という情景を表している語。
「焼け焼け」という畳語。
「小」という「焼け」につく接頭語。
これらが組み合わさって、より鮮明な夕暮れの情景を私たちに思い浮かばせているように思う。

2015/06/21

青森市の「滝沢山地」で見かけた高山植物アカモノ(イワハゼ)

ガレ場にアカモノの小群落。
青森市の「滝沢山地」で高山植物のアカモノ(イワハゼ)を見かけた。
「滝沢山地」とは、北の大毛無山から南の折紙山を含む広大な山域の「地域表示」が青森市大字滝沢になっているので、便宜上私的につけた呼び名。
あくまでも私個人が勝手につけた呼び名であって、公的なものではない。
ちょっと深山っぽい名前なので、私は気に入っているのだが。

峰越えハイキング、赤沢から大毛無山南尾根P734を越えて平沢へ

本日の行程図。出典:国土地理院ホームページ(赤線はブログ管理人の書き込み)


私的には久々の大仕事だった。
63歳のヤブ漕ぎ山歩き。
青森市滝沢地区。
赤沢から大毛無山南尾根を越えて平沢へ。
ちょっとした峰越えハイキング。

ヤブ漕ぎ山歩きはハイキングと言えるのかどうか。
苦行?奇行?蛮行?
変態オヤジと蔑まれようが、気違いジジイと罵られようが、こういう山歩きが楽しいのだからやめられない。

ヤブ漕ぎ山歩きとは、明確な「登山道」を通らずに、笹ヤブや潅木ヤブを漕いで目的地へ到達しようという山行の試み
岩登りや沢登りという華々しい登山スタイルとは大違い。
もっとも原始的で、地味でダサくて、ある意味幼稚な山歩きの方法なのだが、それだけに山を知るための基本的な方法もであると考えている。

単なる奇行や蛮行では、行い得ない世界。
奇行や蛮行とは相対する理性的な判断力を要求される山歩き。
子ども的な好奇心と大人の理性が混在して、この行動を盛り上げているような。
その楽しさが分かるのは少数の同好の士のみ。
それは、どんな世界にも言えることなのだが。

狂気の沙汰と評する方もいらっしゃるが、もしそうであれば、五体満足で無事に帰って来られるはずが無い。
「ああ、今日は疲れたけど楽しかった。」と、一日を振り返り独り喜ぶこともできまい。

独り喜びにふけるヤブ漕ぎ山歩き。
必要なものは、そこに何があるのだろう(そこはどうなっているのだろう)という好奇心とそこに行き着ける体力。
地形図を読みこむ力と、ルートファインディング力。
アクシデントに遭遇した時の冷静な判断力。

そのすべては、自分には到底備わっていないので、低山で尾根筋や沢筋が単純明快な山を今までヤブ漕ぎ歩きしてきた。
そういう自身の体力や、ルートファインディング能力に見合う山域が、滝沢地区の山々だと思っている。

山へ入れば、ヒバやブナの原生林的な風景。
比較的歩きやすい尾根筋。
連なる峰々の景観の良さ。
青森市から近いのも、興味を引き立てる。
そういう魅力が、滝沢地区の山にある。

07時30分:みちのく有料道路料金所手前(青森市側)の駐車ポイントを出発。
駐車ポイントの標高は約170メートル。
734ピークまでは、約564メートルの登高になる。
08時05分:赤沢沿いの林道と分かれて、杉林の中へ。
小沢を2度渡って、林道跡(廃道)へ。
不明瞭な林道跡を歩き、この前の三角岳へ向かう尾根の谷側始点に到着。


三角岳へ向かう尾根の始まりを過ぎて、赤沢上流に向かって進んだ所のヒバ林。


平坦な広い道をちょっと歩く。


沢の合流点。P734へ向かう尾根の始まり。


08時35分:写真にあるヒバ林を過ぎ、広くて平坦な道をちょっと歩くと、沢合流地点へ到着。
734ピークまでのびている尾根の谷側始点には、歩き始めて1時間後に到着したことになる。
沢合流点の標高は約237メートル。
734ピークまでの標高差は、約500メートルになる。


尾根は藪も無く、開けていて歩きやすい。


快適な尾根ルート。


尾根の登り始めは少し急傾斜だが、歩くに従って傾斜は緩くなってくる。
ブナ林の林床はヤブも無く、快適な山歩きを楽しめる。


気持ち良い尾根歩きが続く。


496ピークのあたり。


09時35分:496ピークに到着。
相変わらず歩きやすい尾根ルート。
登るに従って、尾根筋が細くなり、その分明瞭になってくる。
廊下のような狭い尾根筋を歩く。


快適な尾根ルートが続いて気分が良い。ヤセ尾根とまでは言えないが、廊下のような細い尾根。


進行方向左手に大きなヒバの木が一本。


09時50分:左手に見える一本ヒバの場所を通過。
大きなヒバの木は、ここより上では見かけなかった。


緩い傾斜の尾根ルートは、素晴らしく歩きやすい。


10時05分:緩くて快適な尾根廊下終点。
急登が始まる。


急登が始まると、潅木ヤブが現れる。

10時11分:標高520メートルあたり、潅木ヤブ突入。


行く手を妨げる潅木ヤブ。


潅木ヤブを過ぎると、チシマザサの低いヤブ。後方を振り返って撮影。


胸ぐらいの高さの笹ヤブ。


樹間から三角岳(黒星岳)が見えた。


木々の間から稜線が見え隠れ。


p734の山頂直下の急斜面ガレ場。


毛無山南尾根到着。


11時05分:毛無山南尾根到着。
潅木ヤブを抜けてからここまで、笹ヤブはお腹から胸のあたりまで。
ヤブの状態は、混んでいたり空いていたりの繰り返し。
ただ傾斜がきついので息が切れる。
ヤブ蚊も多数出現。
手製のハッカ油水溶液スプレーで、ヤブ蚊対策。
蚊に顔を刺されることは無かった。


P734への潅木ヤブに突入。


734ピークの手前に小隆起がある。
潅木ヤブが濃密なので、左手側を巻きながら越える。
小隆起を超えると、穴ぐらのような小さな鞍部。
小鞍部から這い上がったところの小隆起が734ピーク。
ガレ場の山頂である。
11時20分:山頂(734ピーク)到着。


P734山頂からは三角岳がすっきり見える。


西北方向に見えるP647(左) とP681.3.(右)。


雲にかすむ北八甲田連峰。


P734の山頂直下の断崖。


734ピークからの眺めは素晴らしい。
山頂は狭い岩尾根になっていて、東側が崩れ落ちて崖になっている。
その岩の上に立てば四方が見渡せる。
私が歩いたこのあたりの山では、唯一高山的な雰囲気を持っている山である。

山頂は潅木類に囲まれていて、辿りつくのに容易ではないが、狭い山頂一帯に視界をさえぎる立ち木が無い。
北東方向に見える大毛無山(標高736.5メートル)は林に囲まれている。
むしろ、こちらの734ピークの方が毛無し状態。
山の名前が毛無しとは、寂しいような気もするのだが。


大毛無山。


辿ってきた赤沢方面。


烏帽子岳をズーム撮影。


行った者のみが知る折紙山(写真中央の横長な山)。


赤沢側山腹のブナの森。


山頂への潅木ヤブ漕ぎで、右足がつり、続いて左足も軽くつったので、山頂から下った森の中で1時間ほどランチタイム休憩。

12時15分:右足の大腿部をズボンの上からテーピングして下山開始。
効果があったのか、足がなんとか歩ける状態にもどった。
しばらく大毛無山南尾根の稜線上を歩く。
ここも比較的歩きやすい尾根ルート。


大毛無山南尾根を下る。ヤブの無い場所や笹ヤブが交互に現れる。


背丈の低い笹ヤブ。


稜線わきの大きなブナの木。こんな木に出会えるのもヤブ漕ぎ山歩きの楽しみのひとつ。ここから山腹を下り始める。


12時51分:617ピーク手前のブナの大木が立っているところから斜面を下る。
617ピークを越えてから斜面を下る予定でいたのだが、ピークに登ると足のつりがひどくなりそうだったので、ここから下ったのだった。
が、急斜面の下りで難儀した。
やはり、617ピークを越えてから平沢方向に下るのが正解。


下山時に大きな木を見つけると、そのそばに寄ってしまう。


V字の急な谷を下る。


下りの尾根へもどる。


13時35分:山腹の斜面を下ったり沢を下ったり、また斜面に戻ったりしながら、ようやく旧伐採道にたどり着く。
枯葉が載った急斜面では登山靴は滑る。
ロープを使って安全に下山した次第。
こういう場面ではスパイク地下足袋も捨て難い。


ヒバ林の中の旧伐採道。後方を振り返って撮影。


平沢の「白糸の小滝」


13時55分:お馴染みの「白糸の小滝」に到着。
沢の水で顔を洗って小休止。


石塊が無く歩きやすい旧伐採道。


14時10分:滝を出発。
滝の下流の右岸に上がって、林道跡に出る。
あとは、林道をトコトコ歩いて、駐車地点に着いたのが15時だった。
好天に恵まれた楽しい峰越えハイキングであった。


平沢沿いの旧伐採道を進む。


平沢林道をゆっくり帰る。


越えてきた大毛無山南尾根(向かって右手)を振りかって見る。