雑談散歩

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テレマークスキーのビンディングの自作ウォークモードを、ヒモ式からベルト式に替えた

ラチェットベルト(荷締め用ベルト)。

私のテレマークスキーのビンディングは、ウォークモード無しの「G3・エンツォR」。
「エンツォR」はバネが強すぎて、スキーで歩いたり登ったりするには、かなりしんどい。

テレマークビンディングなのに、ヒールフリー度がかなり低いのだ。
もともとテレマークスキーはウォークモードそのものだったのに。

その代わり「エンツォR」は、アルペン度が高めだ。
近頃のテレマークスキーは、アルペン度高めに向かっているらしい。
固定力が強いビンディングに、ハイカットのプラブーツ。
スキーヤーの動作が、スキー板に伝わりやすくなっている。

だから、テレマークスキーでアルペンターンも楽しめる。
そんなのは、テレマークじゃないという意見もある。
靴もビンディングも重くなりすぎて、テレマーク本来の軽快さが失われてしまったという。

もっともな意見である。
私もテレマーク本来の軽快さを求めて、細板のバルモンテXと革製テレブーツで遊んだりしている。

それはさておき。

今年の春辺りから、ようやく、バネの強い「エンツォR」でのテレマークターンに慣れてきた。
でも、歩くときに踵を上げるのが容易でないビンディングでのスキー登高には、慣れる事が無い。

そのために、去年の春に「ヒモ式ウォークモード」を考えてみた。
だが、先日のモヤヒルズの登りで「ヒモ式ウォークモード」も、厳冬期では難しいと痛感した。
気温の低い中で、素手でヒモを結ぶのは、大変である。

スキーで山を歩いたり登ったりするのに、ビンディングのウォークモードがあれば、活動範囲が広がり、時間と体力に余裕ができる。
ウォークモードは、必須のギアと言っていい。

そこで思いついたのが、ラチェットベルト。
ボタンを押してベルトを引けばベルトが締まって緩むことが無い。
荷物などを固定するのに便利なあのベルトである。
開放するときもボタンを押すだけ。

ヒモだと緩んで何度も締めなおさなければならなかったが、ラチェットベルトなら最初の手間だけでOKである。

楽天で2本セットで、1290円。
送料は無しと安価だった。
締めの荷重は100キログラムとのことで強度的にも大丈夫そうである。

とりあえず、下の写真の様にセットしてみた。
ブーツの踵も、まったくフリーではないが、割と楽に上がる。

あとは現場で試すだけ。

予想される問題点は、歩いているときの雪の圧でボタンが開放状態になり、ベルトが緩むのではないかということ。
この点を注意しながら、今度の雪山で慎重に試してみよう。


ラチェットの金具。

ラチェットベルトを、ブーツとビンディングにセット。

最後にベルトの端を軽く結ぶ。

スキーを横に寝かせて、力を加えないで踵を上げた状態。

テレマークスキー用ビンディング「エンツォR」をセットして、力を加えないで踵を上げた状態。ほんのちょっとしか上がらない。ヒールフリーとは言い難い。これではしんどいはず。

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