2020/01/21

青森市内に久しぶりに雪が降った

雪が積もった自動車たち
久しぶりに雪をかぶったクルマ


朝起きたらご覧のような雪具合。
青森市内に久しぶりの降雪があった。
積雪深は20センチ弱ぐらい。

スキーヤーにとってはうれしい降雪である。
でも明日からは、雪が降る予報ではない。
なので家の駐車場の雪かきはしない。

現時点での予報は以下の通り。
22日/水:くもり夜遅く雨か雪
23日/木:明け方まで雨のちくもり
24日/金:くもり一時晴れ
25日/土~28日/火:くもり時々晴れ

たしか今年の1月25日は旧正月の元日。
いちばん雪が降る頃なのだが、「くもり時々晴れ」とは残念なこってす。


自動車道の積雪具合
道路の雪具合


八甲田山の酸ヶ湯温泉の積雪深は、今季初めての2メートル越とのこと。
お山の雪は減ることなく積もり続けてほしいもんです。


雪の花が咲いた木
雪の花が咲いた公園樹

雪囲いにも雪が積もった
雪囲いの上にも雪が積もった

雪の積もった公園を散歩する愛犬
雪の積もった公園を散歩する愛犬

公園のケヤキ広場の雪
公園のケヤキ広場の雪景色

2020/01/20

タワシの私

眠りからさめたら、私はタワシだった。

腕の太い農婦の大きな手に握られて桶の内側をこすっていた。

ザザザと慣れた手つきで桶の汚れを落としている。
熟練した仕事ぶりは、見ていて気持ちがいい。

そう思ったとき、私はタワシであることを実感した。
下手な手つきの人には握られたくないものだと思った。

桶の中を無駄なく動き回る。
それは舞踏のようでもあった。
その動きが繰り返されるうちに、私の脳裏にあるイメージが浮かんだ。

それは死のイメージである。
私は子どもの頃から「繰り返す」ものに「死のイメージ」を感じていたものだった。
「死のイメージ」というよりも、「死を招いているイメージ」というほうが正確である。

たとえば櫓をギッチラギッチラ漕ぎながら岸を離れていく川船。
編笠を目深にかぶった船頭。
川面からあがる白い靄。
そんな光景のなか、繰り返される櫓の動きに私は「死を招いている」ような印象をもったものだった。

通夜で坊さんがポクポクと木魚を叩く。
永遠に続くようなその繰り返しに、「死を招いている」イメージは拭い得ない。
オイデオイデと手招きしながら私を呼んでいる。
私の死を招いているのだ。

すると、私は死んだのか。
死んで私のタマシイがタワシになったのか。

この桶は、私の亡骸がおさまる棺桶なのか。
座棺で土葬。
私が育った村では、私が子どもの頃はみんなそうだった。

座棺で土葬。
私の人生もザ・完なのか。

いやおかしい。
棺桶は、一生に一度のものだからマイ・桶のはずである。

ところがこの桶は汚れている。
底のほうには黒いシミのようなものがついている。
よっぽど使い込まれている桶なのだ。
使い回しの棺桶なんてありえない。

桶を洗い終えた農婦は、私を井戸のそばに敷かれた板の隅に置いた。
その板の上には、無数の立派な大根が泥付きのまま積まれていた。

ははん、次は大根の泥落としだな。
してみると、この桶は棺桶ではない。
漬物用の大きな樽なのだ。

今の時代は火葬である。
私の亡骸は白木の箱に収まって、今頃は市営の火葬場で焼かれているころではあるまいか。
そんなことを思いながら、私は大根の泥を落とした。
土で汚れた大根がみるみる白くなっていく。
この仕事は、タワシとして気分がいい。

肉を焼かれて骨になっていく私と、大根を生き生きと洗っているタワシ。
肉体は滅んでいくが、霊魂は仕事を楽しんでいる。

ああ、死とはこんなものだったのか。
死んでみなければわからないものだ。

無数の大根を手際よく洗い終えた農婦は、私に付いた泥をきれいに洗い落として、私を流しの棚の上に置いた。
晩秋の穏やかな陽が、濡れた私を包んでいる。

タワシの毛が陽に輝いてみずみずしい。
私がこんなにもみずみずしかったことがあっただろうか。

などと感慨にふけっているとサクサクと音がした。
私の目の前で農婦が大根を切っている。
大根を上手に薄く切るそのスピードが素晴らしい。
それにしても切れ味のいい包丁である。
こんな包丁なら、きっとおいしい千枚漬けができるにちがいない。

サは、大根の肉を切る音。
クは、包丁がまな板に軽く触れる音。
サクサクと規則正しい動きを繰り返す包丁。

この包丁もまた、どなたかのタマシイなのか。
なんとシャープでスマートなタマシイであることか。
このタマシイも腕の良い農婦に使われて気分がいいことだろう。

輪切りにされた大根の切り口が艷やかである。
この包丁は美しい仕事をしている。

きっとこのタマシイの持ち主は頭の良い美しい人だったに違いない。
私の人生は、ジャガイモのような泥臭い人生だった。
だから私のタマシイはカメノコタワシなのだろう。

それはそれで悔いはない。
泥落としのカメノコタワシに満足している。
いいタマシイである。

などと思っていたら、少しづつわかってきた。
死ぬということは肯定することなのだ。
すべてを肯定しなければ、死んでなんかいられない。

死んでも尚否定する者が、化けて出るのだろう。
そう空想しながら包丁の繰り返しを眺めていたら、眠くなってきた。

秋の陽だまりは心地よい。
暑くなく寒くなく。
サクサクサクという音に誘い込まれて私は眠った。

繰り返しは「死を招いている」イメージ。
死んでもなお、死に招かれているのか。
永遠に続く繰り返し。


川岸で誰かが呼んでいる。
編笠の船頭は、顎をあげて岸を振り返った。
あたりには視界を遮る白い靄が立ちこめている。

川岸の林がぼんやりと黒く見える。
船頭が手を止めたので、川船は流れに押されてゆっくりと弧を描いた。

「いくもよし、もどるもよし」
乗り合わせた川船の客がつぶやいた。

すべてを肯定しなければ、死んでなんかいられない。
タワシの私が、船頭に首肯いた。


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2020/01/19

八甲田スキー場で新テレマークスキーセットの初乗り

リフトの上から北八甲田連峰の田茂萢岳を眺める
リフトの上から北八甲田連峰の田茂萢岳を眺める


今日の八甲田スキー場は快晴。
積雪もそこそこ。
ここしばらく降雪がないらしく、ゲレンデの雪質は硬くてガリガリだった。

今日は購入したばかりの新テレマークスキーセットの初乗りである。

で、滑りの方はどうかというと予想通り、振るわなかった。
購入したビンディングであるG3 ENZO Rのバネが強くて調子が出ない。
踵を上げるのが怖いくらいバネの引きが強い。

山足の膝を思い切り折って、踵をあげた山足の拇指球でスキーをグッと押さえ込んでようやくテレマークターンができるような塩梅である。
これには力が要る。
おまけに今日のゲレンデは雪が硬いので、なおさらふんばらないとスキーのエッジがきかない。

すごく疲れてしまった。
これはビンディングのせいというよりも年齢のせいなのか。


ENZOの取扱説明書
ピンの設定についての説明


ある程度ビンディングの調整が必要だと思っていたので、ラジオペンチとドライバーを持参していた。
まず、ケーブルエンドを止めているピンの位置を変えた。

上の取扱説明書の写真にある通りG3 ENZO Rにはピンを差し込む穴が4つ用意されている。
これは、四段階のアクティビティ設定を意味している。
ビンディングの後方【写真の(4)の方】に向かうほどビンディングが強力(MORE ACTIVE)になる。
私の理解は、スキー靴を固定するバネの力がより強力になるということ。

購入したときは(3)の位置にピンがセットされていた。
その結果、ビンディングが固すぎて手に負えなかったので、よりニュートラルな(1)の穴にピンを差し込んだ。



ケーブルの張力を調整する説明書き
ケーブルの張力を調整する


次に上の図のようにアジャスターをドライバーで回してケーブルの張力を若干弱めた。

この調整の結果、ビンディングが少し柔らかい感じになり、どうにか以前のように滑れるようになったのだが・・・
情けないことに、滑れるようになったころには疲れで脚がガタガタになっていた。
まだまだ「慣らし滑り」をしないと、山へは行けないなと感じた次第である。

尚、このビンディングでのアルペン滑りは良好だった。
スキー場の横の林(ホントは立入禁止区域)の深雪を滑ってみたのだが、アルペンのクイックターンのようなことが出来て、緩斜面ではあったが、混んだ木々の間を容易に滑り降りることができた。

幅広のスキー板(K2 WAYBACK 84)が良かったのだね。


田茂萢岳のロープウェイ山頂駅をアップ
田茂萢岳のロープウェイ山頂駅をアップ

ガランとした様子の八甲田スキー場ゲレンデ
ガランとしたスキー場のゲレンデ

2020/01/12

「K2ウェイバック84」と「スカルパT2エコ」と「G3エンツォR」

K2のWAYBACK84
K2のWAYBACK84


前回(だいぶ傷んできたテレマークスキー用具)の続き

スキー板は、K2のWAYBACK 84を買った。
ちょっと幅広の板である。
セミファットとかいうやつ。

K2のWAYBACKシリーズはバックカントリー向きに開発された板であるらしい。
ショップで持ってみたら、ものすごく軽かった。
すでに重いビンディングを買ってしまっていたので、脚にかかる重量を少しでも下げようと思い、この軽い板を選んだ。

WAYBACK84は、テレマークでも良しアルペンでも良しとのこと。
パウダーでの浮きが良さそうで、パウダーを楽しめそうな板に感じた。


SCARPAのT2
SCARPAのT2


テレマークブーツは、今使っているSCARPA T2のバージョンアップ版である。
下の写真は新旧を並べたもの。
新モデルの方がカラフルで、バックルが3箇所で、ちょっとハイカットぎみ。
旧モデルと違って、歩きよりも滑りのほうを重視している感じである。

靴の後ろに付いているスキーモードとウオークモードの切替レバーは新モデルのほうが断然扱いやすくなっている。


新旧のSCARPA T2
新旧のSCARPA T2(手前が旧モデル)

G3 ENZO R
G3 ENZO R


ビンディングはG3のENZO(エンツォ) Rを買った。
かなりバネが強そうなケーブルビンディングである。
しかも重い。
ショップで半額で売っていたので、ついつい買ってしまった。

ホントはG3のタルガがほしかったのだが、売り切れていた。
Voileのスイッチバックもいいなと思っていたのだが・・・・
ショップの低価格誘惑の在庫セールにまけてしまったのだった。


以下の写真はビンディング取付の様子。

以前、仕事用に購入した「ドリルガイド13F」が役にたった。
垂直に穴あけができるし、穴の深さを9ミリに設定できる。

テレマークビンディングの取付位置は、人によって様々である。
  1. スリーピンの位置とスキーセンターを合わせる。
  2. 足の拇指球の位置にスキーセンターを合わせる。
  3. ブーツセンターとスキーセンターを合わせる。
この三つが代表的な取り付け方。
私がテレマークスキーを始めた28年ぐらい前は紐締めの革靴が多く、そのせいかスリーピンビンディングの取付位置は(1)の方が多かったように思う。

今はプラスチックブーツが主流になっているということで、ショップのニイチャンは(3)の取り付け位置を推奨。

私はいろいろ悩んだあげく、(3)の位置よりもブーツセンターを15ミリ下げたところにセットした。
(2)の意見も考慮しつつ(3)寄りな位置に取り付けた次第である。
なお、SCARPA T2 ECOにはブーツセンターが記されている。

それにしても気になるのはG3 ENZOのバネの強さ。
このバネで、踵をあげたテレマークフォームができるのだろうかと思うほど引っ張りが強い。

ENZOにはバネの強さが3種類あって、私が購入したものは一番ソフトなバネだったのだが。
Softにしてこの強さである。
いちばん強いStiffでは・・・・
などと考えるだに恐ろしい。

なにしろ欧米人の脚力を基準に作ったビンディングなのだから。
欧米人の脚力恐るべし。

このビンディングで、いきなり山は無理というもの。
スキー場でじっくり慣らさなければ、山へは行けない。
もう年も年だしね。

というわけで次回は八甲田スキー場で足慣らし滑りだ。


スコヤを使って板幅のセンターを出す
スコヤを使って板幅のセンターを出す

ビスの位置を記した型紙(自家製)を貼る
ビスの位置を記した型紙(自家製)を貼る

ドリルで穴あけ
ドリルでビス用穴をあける

6個のビスで止めてビンディング取付終了
6個のビスで止めてビンディング取付終了

ヒールパッド用のビス穴をあける
ヒールパッド用のビス穴をあける

ヒールパッドを付けて、取付完了
ヒールパッドを付けて、取付完了

2020/01/11

だいぶ傷んできたテレマークスキー用具

まったく古くなってしまったスキー板 FISHER eclipse connect
まったく古くなってしまったスキー板  フィッシャーのエクリプス


今まで使ってきたテレマークスキー用具がだいぶヘタってきた。
18年ぐらい経つものなので無理もない。
よくもったものだ。

スキー板は滑走面が傷だらけでワックスをかけても滑りが悪くなってきている。
この板はテレマーク用のものではなくてアルペン板である。
ツインチップがかっこいいなと思って買ったのだ。

この板で、カービング系の板のターンしやすさを初めて体験したのだった。
軽くてパウダーツーリングでは扱いやすい板だったが、そろそろオシャカが近い。

ビンディングは丈夫そうに見えるが、15年間の金属疲労は考慮すべきである。
チリケーブルのシンプルな造りと柔らかいバネが気に入っていた。

チリケーブルに別売りの専用プレートをつけて嵩上げした。
ビンディングは取付位置に悩みながらも自分でセットした。
ブーツのスリーピンをスキー板のセンターに合わせて取り付けたのだったが、はたしてそれで正解だったのかどうか・・・

見た目には、ビンディングがだいぶ後ろ側に付いている感じだが、パウダーでは後ろ側(セットバック)の方がトップが浮いて滑りやすい感じだった。
スキー場の硬いバーンでは横ズレが多かったように感じた。
すべては感じである。

スキーの腕前はあまりよろしくないので、感じでしかものが言えない。
この板とビンディングで楽しんできたのだから、まあこれでいいんじゃない。

靴はもうヨロヨロ状態で、2016年の春スキーのときに靴底が剥がれて接着剤で修理したこともあった。
インナーがヨレヨレで、蛇腹がキレキレとなっている。
ナンノコッチャ。

スカルパのT2は、テレマークスキーブーツとして歩き良し滑り良しのオールラウンドタイプ。
ロッテフェラーのチリケーブルと相性が良かったと自分では思っている。

いちばん緊急性のある用具はこのスキー靴であるが、この際みんな買い換えようときめた。

さて、何を買ったかは次回に「続く」ということで、いましばらくお待ちくだされよ。


ビンディングはシンプルなロッテフェラーのチリケーブル

スカルパのT2のテレマークブーツ
昔のスカルパT2のテレマークブーツ

2020/01/03

今シーズンの初滑りは少雪のモヤヘルズ

少雪のモヤヘルズ
曇り空

今年の青森県は雪が少ない。

青森市内では、年末の31日に15センチほどの降雪があったきり。
正月は、ほとんど降っていない。

正月3日の青森市内の最深積雪は22センチ。
年末31日の青森市内の最深積雪が24センチなので、積雪が年末から年始にかけて微妙に減っている

標高が麓で250メートルぐらいのモヤヒルズの積雪も、青森市内よりちょっと多いという程度だった。

少雪のため今日のリフトは4人乗りコスモスクワッドしか動いていない。
コスモスクワッド1基しか稼働していないので、リフト乗り場は長蛇の列だった。


リフト乗り場は大混雑
リフト乗り場は大混雑


シルバー料金で1,260円の7回券を買って遊んだ。
リフト待ちは5分ぐらい。

私のような単独者は、列の左側をスイスイ進めるのでちょっと早いのだ。
家族連れとかグループの、揃ってリフトに乗るお客さんは、もう少し待たなければならない。

全リフトが動いていれば、長い列ができるほど混まないスキー場なのだが、みんながコスモスクワッド1基に集中するので仕方がない。

てなリフト状態だったが、滑りはまあまあ。
そんなに衰えてはいないと自己満足。

ゲレンデは硬めだが、コスモススクワッドのすぐ西側が深雪になっていて、ここは楽しめた。
深雪の滑りもまあまあと自己満足。

滑りはまあまあだが、脚がすぐに疲れてしまうのが気になるところ。
硬い雪にテレマークなので、ジジイにはこたえる。

コスモススクワッドの東側のワラビゲレンデはテープが張られていて進入禁止。
青森市の中心街から近くて、上級者向きの急斜面もある楽しいスキー場なのだが、雪が少ないので、今日は寂しい正月スキーとなっていた。


リフト脇の深雪はまあまあ滑りやすかった
リフト脇の深雪