雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

大毛無山南尾根のやせ尾根の奥に雰囲気のいい広場があった。

やせ尾根のプロムナード。

今日も滝沢へ行った。
3時過ぎから用事があるので長い山歩きはできない。
前回の偵察山行の到達点から、ちょっとでも先に進めれば良いと思って、また大毛無山の南尾根へ散歩に出かけた。


その結果、やせ尾根のプロムナードの先に、雰囲気のいい広場を見つけた。
平坦なブナの森の広場。
帰る時間が迫っていたので、広場の写真を撮るのをうっかり忘れてしまったが、次回の楽しみが増えた。

広場の標高は360mぐらい。
本日の最高到達地点である。
前回の最高到達地点が280mぐらいであるから、ほんのちょっと高度を稼いだ。

前回は登り始めで急登して息を切らした。
今回はもっと楽に登ろうと、地形図上の緩い傾斜のルートを辿ってみたが、尾根に取り付くまで急登は避けられなかった。
でも、前回よりは楽だった。

平坦なやせ尾根(プロムナード)を奥に進むと、だんだん尾根が広くなって、傾斜もやや急になってくる。
その傾斜を登り切ったところが、ブナの森の広場である。
雰囲気のいい広場の奥に、急傾斜の坂が見えた。
未知の尾根への門である。

あの坂を登ったところに見晴らしの良い展望所があったらいいのだがと空想しながら帰途についた。
スタート地点から森の広場に至るルートは樹林帯で、展望のきく場所はない。
ハイキングコースとしては、展望所がほしいところだ。

帰りは、早めに尾根を離れて、緩い傾斜の杉林の中に下りた。
その杉林に、一本のヒバがあったのが印象的だった。
おそらくこの場所は、昔はヒバの森だったのではあるまいか。
そのヒバを伐採して、ヒバよりも成長の早い杉を植えた。
あくまでも私の空想なのだが。

このルートにヒバの森があったら最高に気分が良いことだろう。
ヒバの巨木の森を抜けて、やせ尾根のプロムナードを歩き、ブナの森の広場に至る。
そこから急な坂を登ると、目の前が開けて、平沢の対岸の高地場山方面が見渡せる。
もしそれが実現したら、大毛無山南尾根は滝沢山地の魅力が凝集したハイキングコースになるに違いない。

でも、残念ながらこのコースにヒバの森はない。
展望所も、いまのところ見つかっていない。
欲を言えばキリがない。

標高360mのブナの森の先に何が待っているのか。
楽しみの予感が、未知の尾根の向こうからそよ風のように吹いてくる。

で、さっきの杉林を下りた話にもどると。
緩い傾斜の杉林を下ったら、その端に小さな谷があった。
その谷は、平沢林道の方へと降りている。
谷の源頭はすり鉢状だが、急斜面の距離は短い。
すり鉢をロープを使って下りて、緩い傾斜の谷底を歩き、平沢林道に出た。

この下りのルートを登りに使ったら、時間短縮・体力温存になるはず。
今日の偵察山行の目的のひとつは、尾根に取り付くまでのルートの確認だったが、良いルートを発見した。
歩くほどに発見がある。
ルート探索型山歩きは、楽しみでいっぱいだ。


光の透けたホオノキの葉の緑がきれいだ。

クワの実。熟して黒くなった実を食べたら、あまくておいしかった。

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