2017/06/29

CorelDRAW X8で、立体風な音符のイラストを描く方法





CorelDRAW X8で、立体風の音符のイラストを描いてみた。
ここに書いてある手順は、イラストを描く私なりの方法です。
CorelDRAW X8でイラストを描く方法は、他にもっと効率の良いやり方があるかもしれません。

ということでこの記事は、数多い方法の中の一例として読んでください。


楕円形ツール

楕円形ツールを選択。



まず、音符の楕円の部分を描くために、左側の「ツールボックス」から「楕円形ツール」を選択する。
ちなみに、音符の楕円の部分は「たま」と呼ばれている。
「楕円形ツール」を「描画ページ」の下側でドラッグし適度な大きさの楕円形を作る。

回転の角度

楕円を傾ける。



作った楕円形を選択状態のまま、プロパティバーの中ほどにある「回転の角度」の数値入力ボックスに適当な値を入力する。
上の図では15°と入力。
尚、「回転の角度」はオブジェクトが選択状態でないと表示されない。

オブジェクト輪郭を削除

左下の無色パレットを右クリック。



下部バーの左端にある「無色パレット(X印)」を右クリックして、楕円形の輪郭線を削除する。

「オブジェクトのプロパティ」ドッキングウィンドウを表示

「オブジェクトのプロパティ」ドッキングウィンドウ。



上の「メニューバー」から「ウィンドウ」をクリックし、「ドッキングウィンドウ」にポインタを当て、フライアウトのメニュー一覧を表示する。
フライアウトメニューの一番上にある「オブジェクトのプロパティ」をクリックする。

グラデーション塗りつぶし

グラデーション塗りつぶしをクリック。



「オブジェクトのプロパティ」の塗りつぶしの項目へ進み、塗りつぶしのカラーパレットの「グラデーション塗りつぶし」をクリックする。

楕円形グラデーション塗りつぶし





塗りつぶしのパレットの下の方に、黒白の市松模様の4つのパレットが並んでいる。
4つのグラデーションの種類を表しているパレットである。
左から2番目の「楕円形グラデーション塗りつぶし」をクリックする。

グラデーションの色を調整

グラデーションスライドバーの両端の色を決める。



4つの市松模様のパレットの下に、グラデーションの色を調整するカラーバンドがある。
バンドの左右のノードの小さな三角形をクリックすると、下の横長の「ノードカラー」のパレットにノードの色が表示される。
「ノードカラー」パレットをクリックすると、「ノードカラー」ピッカーが表示され、ここでノードの色を指定できる。

このカラーピッカーを扱うにはコツが要る。
カラースライダーのつまみをマウスポインタでつまんでドラッグしようとすると、なかなかやりにくい。
カラースライダーのつまみがつまみにくいのだ。
コツは、カラースライダーのおおよその位置をマウスポインタでクリックすること。
すると、つまみがマウスポインタに吸着するようになっている。
吸着したつまみをドラッグして、CMYKの濃度を調整し、希望の色に近づける。

こうして、適当なグラデーションの色合いを決める。
ここではピンク(M:100)色を採用。

塗りつぶしの中央を移動させる

塗りつぶしの中央をオブジェクトの中央から移動させる。



グラデーションの明るい色の部分を、立体物に当たった光のハイライトとして利用するために、塗りつぶしの中央を左側上方へ移動させる。
「オブジェクトのプロパティ」の「ドッキングウィンドウ」のカラーバンド(グラデーションバー)の下に、「ブレンドの変わり目」と「変形」という項目がある。
これらの項目が見当たらない場合は、カラーバンドの下にある小さな三角印をクリックすると表示される。
「変形」の右側にあるXとYの入力ボックスに数値を入れて、塗りつぶしの中央を移動させる。
上図のようにしたら、ちょっと立体風になってきた。

音符の「ぼう」を描く

長方形ツールを選択。


グラデーションで塗りつぶす。


音符の「ぼう」の部分を描くために左側の「ツールボックス」から「長方形ツール」を選択する。
引き続き「オブジェクトのプロパティ」を使って「ぼう」の長方形をグラデーションで塗りつぶす。
「ぼう」を立体的に見せるために、市松模様の「線形グラデーション塗りつぶし」をクリックして選択。
カラーバンドをダブルクリックして、カラーバンドの中央部分に「ノード」をひとつ追加する。
上図のように、カラーバンドの中央のノードに白を指定、左右は「たま」で使った濃いピンク色を指定し、「ぼう」の立体感を表現する。

「たま」と「ぼう」の位置を決める

整列/配置。



「たま」と「ぼう」を整列させるために、プロパティーバーの「整列/配置」ツールをクリックする。
「整列/配置」ツールは、オブジェクトをふたつ以上選択状態にするとアクティブになる。
メニューバーから「オブジェクト」>「整列/配置」と進んでも、「整列/配置」ツールを使うことができる。


右揃えボタンをクリック。



「整列/配置」ツールをクリックして表示された「ドッキングウィンドウ」から上図のように「右揃え」ボタンをクリックして、「たま」と「ぼう」を右揃えに整列させる。



レイヤーの背面へ。



「ぼう」を選択すると、「プロパティバー」に「レイヤーの最前面へ」と「レイヤーの背面へ」ツールが表示される。
「レイヤーの背面へ」ツールをクリックして、「ぼう」を「たま」の背面へ送る。

ペンツールで「はた」を描く

ペンツールを選択する。



左側の「ツールボックス」の「フリーハンドツール」を押してフライアウトメニューを表示させ、その中から「ペンツール」を選ぶ。

「はた」の概ねの線を描く。



上図のように、音符のヒラヒラである「はた」を「ペンツール」で線描きする。
「ペンツール」の操作は、「押し」と「クリック」と「ドラッグ」で行う。
まず「はた」の最初の「ノード」を置く場所をクリックする。
次に、マウスをドラッグして、「はた」の輪郭の要所となる場所でマウスを押す。
描いているベジェ曲線を閉じるには、ドラッグしながら開始点の「ノード」までペン先を運び、開始点「ノード」をクリックすると曲線が閉じられる。

整形ツールで形を整える

整形ツールを選択する。



整形ツールを選択して「はた」らしい形にベジェ曲線を操作する。
曲線オブジェクトの「ノード」は、「尖化」、「スムーズ化」、「対称化」、「直線」の 4 つの種類に変更できる。


「ノード」の種類ボタン。



整形ツールで「ノード」をアクティブな状態にすると、上のプロパティバーに上図のように「尖化」「スムーズ化」「対称化」のボタンが表示される。
これらのツールを駆使してベジェ曲線の形を整える。
慣れていないと戸惑う作業だ。
これは、何回も試みて習得するしかない。

「はた」にグラデーションをかける

グラデーションのカラーバンドを操作する。



「はた」の形ができたら、「はた」がヒラヒラしている感じにグラデーションをかける。
グラデーションのかけかたは、「ぼう」のときと同様である。
最後に「はた」を背面に送って終了。

イラスト完成

立体風な音符のイラスト




「はた」にそれらしいグラデーションをかけて、立体風な音符の簡単なイラストが完成。
楽しい気分にさせるイラストなので、使いみちはアイデア次第。
いろいろと豊富な用途があると思います。


■興味をお持ちの方は下記リンク先へどうぞ

2017/06/25

青森市新中央埠頭に大型客船「ぱしふぃっくびいなす」が寄港

愛犬の散歩のために新中央埠頭へ行ったら、大きな客船が寄港していた。
船の名前は、「ぱしふぃっく びいなす(PACIFIC VENUS)」。
総トン数が26,594トン(日本クルーズ客船株式会社発表)の大型クルーズ客船である。

収容旅客数は620名、乗組員は220名とされている。

青森市内に「ホテル青森」という比較的大きめのホテルがあるが、ここの収容客数が250名ぐらいだと聞いたことがある。

ということは、このクルーズ客船は、大きめのホテル二軒分と小さめのホテル一軒分のお客さんを乗せて、クルーズしているということになる。
まさに、洋上を移動する巨大ホテルだ。


クルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」。


青森市では「青森港クルーズ」と称して、歓迎セレモニーや特産品の展示販売、文化体験コーナーなどを実施しているという。
クルーズの旅の楽しみは、寄港地での様々な出会いもそのひとつとのこと。
「青森港クルーズ」の歓迎セレモニーは、青森港での出会いの演出として行われているのだろう。
ちなみに大型旅客船によるクルーズとは、目的地への旅客輸送の船旅ではなく、船舶での旅そのものを楽しむこと。
クルーズ船には、ホテル並の宿泊設備があり、レストランやバー、スポーツ施設などが備わっている。
また、カジノやショーが開催され、長期間の船旅を楽しめるようになっている。

噂には聞いていたが、大型クルーズ客船を間近で見るのは初めてである。
愛犬は、顔をあげて船を眺めることもなく、もくもくと歩き続ける。
巨大な人工物に恐怖を感じる気弱な犬なのである。
それは飼い主も同様・・・・。


「びいなすクルーズ」のロゴ。


青森県内で港町というと、なぜか八戸市が思い浮かぶ。
八戸港は太平洋に面していて、貨物船や旅客船航行の便宜に適しているからなのだろう。

しかし、大型客船が停泊している光景を目にすると、青森市も立派な港町なんだと実感する。
青森港は、陸奥湾最奥部の天然の良港として、古くから物流に関わってきた。
その物流においては、現在では八戸港に及ばないものの、青森港では大型旅客船の寄港に対応できる港としての整備が進められている。

将来的にクルーズ船ブームが去っても、この整備は無駄にならないだろう。
新中央埠頭なら親水型の海釣り公園として青森市民から親しまれるに違いない。
もしそうなれば、金網に遮られて殺伐とした「青森港クルーズ」よりも、よほど活況を呈することだろう。

クルーズ船ブームが去っても、海釣りブームは衰えない。
庶民の遊びには、庶民の生活を支える力があるからだ。
同様に、クルーズ船ブームが去っても、豪華大型客船は無くならない。
お金持ちの夢が、お金持ちの生活を支えているからだ。

愛犬の散歩のついでに、停泊している大型客船「ぱしふぃっくびいなす」を眺めながら、そんなことを思った次第である。


船体後部。最上デッキが、スポーツデッキになっている。


煙突の下にテンダーボートが設置されている。


金網越しに見る客船。


埠頭緑地帯の丘から眺める。船の向こうに三角形のアスパムが見える。


寂しげな船尾。


青い海公園から眺める。巨大な物が持つ重厚感と圧迫感。


アスパム裏から眺める。煙突から煙が出ている。そろそろ出港の時刻かも。

2017/06/24

焼肉レストランにて「~になります」のお話

外食はめったにしない。
ずっと自炊をして食べてきた。
それが、高齢になるとだんだんと面倒になってくる。
いつも独りの、アパートの部屋で食べるのも味気ない。

2017/06/23

「円形脱毛症は遺伝」というトリック

関東地方で暮らしている妹から、久しぶりにメールが届いた。
メールの内容は、自分が罹った円形脱毛症のこと。
今年の三月中頃、右耳の上辺りに十円硬貨よりもちょっと大きいぐらいの「ハゲ」ができた。

2017/06/22

CSS欄にコードをコピペして、このブログの「記事タイトル」と「見出し」をボーダーで装飾

私の愛犬のBloggerブログ「犬と散歩」テンプレート変更に続き、当ブログの若干のカスタマイズを試みた。
それは、「記事タイトル」と記事中の「見出し」を装飾しようというもの。

ユーザーにとって読みやすいようにBloggerブログをカスタマイズするということは、とりもなおさずWordPressで作られたブログなみのレイアウトに近づけようというもの。
そのようにWordPressで作られたブログはカッコいい。
しかも、読みやすいものが多い。

ところでWordPressとは、何か。
それは、無料で提供されているオープンソースのブログシステムソフトウェアのこと。
ソフトウェアは無料だが、WordPressで作ったブログを公開するためには「ドメイン」と「サーバー」が必要である。
レンタルサーバーのなかには、ドメイン代金が無料になるサービスもあるが、サーバーのレンタル代金は必須。
当方も、レンタルサーバーの「エックスサーバー」から、無料で独自ドメイン(.com)を一個頂いているのだが、サーバーレンタル代金は年契約で支払いをしている。

WordPressは、無料ブログサービスと違ってお金がかかる。
それに、難しい専門知識がなくても簡単に自分だけのブログを作ることができると言われているが、実際にはHTMLとCSSの一定の知識が必要である。

そんなWordPressに比べてBloggerは無料。
しかも私のような素人でも、容易にカスタマイズが可能なシステムが用意されている。
Bloggerブログでもテンプレートしだいでは、カッコいいWordPressブログのレイアウトに近づけることができる。
ということで、当ブログの「記事タイトル」や「見出し」をボーダーで飾ってみようということになった次第である。


「テーマ」をクリック。


ブログの管理画面を開くと、左側に縦並びにメニューが並んでいる。
上の画像のように、そのメニューの下側にある「テーマ」をクリックする。
すると画面が、下の画像のようになる。


「カスタマイズ」をクリック。


現在ブログで使用中の「テーマ」の囲みの下に「カスタマイズ」の赤いボタンがある。
それをクリックすると、「Bloggerテーマデザイナー」という画面に切り替わる。
ここが、ブログレイアウトをカスタマイズするためのシステムである。
左側のメニュー最下に、「上級者向け」というのがある。
「上級者向け」と書いてあるが、そんなに恐れることはない。
私でもいじれるのだから。
「上級者向け」をクリックする。


「上級者向け」をクリック


すると詳細なカスタマイズのためのメニューが、20項目ぐらい縦に並んでいる画面に切り替わる。
各メニューをクリックすると、それに応じて右側のウィンドウが切り替わる仕掛けになっている。
メニューの一番下まで、スライダーで下がると、「CSSを追加」というのがある。


「CSSを追加」をクリック。


「CSSを追加」をクリックすると、下の画像のように右側にコードを書き込むスペースが現れる。
ここに、入手したコードをコピーすると、下のモニターがその変更に対応する仕掛けになっている。
下のモニターで確認してOKなら、右上にある「ブログに適用」というオレンジ色のボタンを押す。
CSSコードの書き込みは、これで完了。

今回のコードの入手先は、「 NxWorld」さんのサイトの「シンプルなHTMLとCSSコピペで実装できるタイトル(見出し)のデザインサンプル 50。」というページ。
デザインサンプルが50もあるので、CSSコードをお探しの方には、お気に入りのものが見つかるかもしれません。

ただし、使用の際に万が一障害が生じた場合でも当ブログは一切責任を負いませんので、ご使用の際は「自己責任」のもとで行ってください。


カスタムCSS追加欄にCSSコードをコピペする。

2017/06/21

愛犬のブログのテンプレートを、シンプルなレイアウトの「Tokyo」に変えた

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、当ブログはGoogleの無料ブログサービスであるBloggerを利用している。
Bloggerは、数あるブログサービスの中で「広告」の設置義務が無いのでスッキリとしたレイアウトになっており、私は気に入っている。

当ブログに設置している「広告(AdSense)」は、私の意思と希望で設置したもので、Googleから義務付けられたものではない。


愛犬のブログ「犬と散歩」のトップページ


Blogger提供のテーマ(テンプレート)について

このブログの現在のテンプレート(Bloggerではテーマ)は、Blogger提供の公式テンプレート。
いちばんシンプルなものを選んで、さらにシンプルにカスタマイズしたものである。
それでも、長年使っていると飽きがくる。

今年の3月末近くに、新しいBloggerのテーマ(テンプレート)が追加されたとのこと。
今までのテンプレートよりは良さそうだなと思って「Emporio」というテーマに変更してみたが、どうもしっくりこない。
海外製テンプレートは肌にあわないのか、あまり好みではない。
そう思って、いままでの「シンプル」というテーマに戻したのが「雑談散歩」の現在の姿である。

日本人制作の日本語テンプレート

一旦新テンプレートに興味を持つと、良いテンプレートが無いものかと気になってしょうがない。
例によってインターネットで調べてみたら、あるものですね。
「日本語を使う日本人のためのBloggerテンプレート」が、日本人によって無料配布されているのをふたつばかり見つけた。
「Vaster2」と「Tokyo」。
「Vaster2」は「トーマスイッチ」さんの作で、「Tokyo」は「くうく堂」さんの作。
ご興味を持たれた方はネットで検索してみてください。
どちらもシンプルかつユーザー目線での読みやすさが特徴となっている。
実際このふたつのテンプレートは、見た目はよく似ている。

Blogger用テンプレート「Tokyo」について

「くうく堂」さんは、数あるブログサービスのなかで、Bloggerを強く推している。
かなりBloggerに惚れ込んでいるご様子。
なのでBloggerファンの私としては、今回「Tokyo」を実験的に使ってみることにした。
とりあえず、私のもうひとつのBloggerサイトである「犬と散歩」に実装してみた。

その結果は、スッキリした感じといい読みやすさといい、まあまあで気に入っている。
少々幅広ではあるが、メインカラムとサイドバーのバランスが良いと思っている。
ただ残念なのは、トップページの投稿記事一覧のサムネイルが各投稿記事にリンクされていないこと。

※この件、「くうく堂」さんのブログ「ラムネグ」の『blogger無料テンプレート「Tokyo」シンプル&綺麗で超おすすめ!!』ページ下部にある「Message」に書き込んで質問(お願い)したところ、変更コードをご教示頂きました。その結果、「犬と散歩」のトップページ投稿記事一覧のサムネイルから投稿記事本文へのリンクが無事完成。「無料配布」なのにご親切な対応に大感謝です。「くうく堂」さん、ありがとうございます。

総合的には、私の求めていたレイアウトに近いものなので満足している。
「くうく堂」さんがリストアップしている「Tokyo」の機能は以下の通り。
  1. シンプルな2カラムデザイン。
  2. SEO対策
  3. スマホ対応のレスポンシブデザイン
  4. ついてくるサイドバー
  5. 関連記事表示機能
  6. テンプレートデザイナー

1.シンプルな2カラムデザイン

私的には、ほぼ満足している。
ブログタイトル文字をもう少し小さめに、投稿記事文字をもう少し大きめにしたいのだが、これはHTMLを自分で編集するしかないようだ。

2.SEO対策

こればっかりは、後々のアクセス度合いを見てみないとわかりませんね。
テンプレートを変えた結果ページビュー数が上がったとなれば、SEO対策がなされているということでしょう。

3.スマホ対応のレスポンシブデザイン

私はスマホを持ってないので、家の者のスマホで確認。
ブログのレイアウトがシンプルなので、スマホにうまく対応していると思う。

4.ついてくるサイドバー

サイドバーの下の方に、「ついてくるサイドバー」のガジェットが設けられている。
気に入らなければ使わないで済む。

5.関連記事表示機能

これはあったほうが良い。
サードパーティ製のものが出回っているなか、実装されているのはありがたいですね。

6.テンプレートデザイナー

Bloggerのカスタマイズメニューの「上級者向け」の欄についている機能。
「背景の色」、「最背景の色」、「文字の色」、「ブランドカラー」、「ブランドカラー上の文字色」、「線の色」、「リンクの色」、「メニューの文字色」、「ブログタイトルの文字色」、「マウスオン時のメニュー文字色」と色関係が選択できる。
なお、カスタマイズメニューの「背景」と「幅を調整」は「Tokyo」には適応できない。
「上級者向け」の欄も、機能は「main」と「CSSを追加」のふたつだけである。

Bloggerファンの皆様、シンプルテンプレートをご検討してみてはいかがでしょうか。
「くうく堂」で検索し、「くうく堂」さんサイトで詳しい情報をご確認ください。


「犬と散歩」の投稿記事


Bloggerの「テーマ」>「カスタマイズ」>「上級者向け」の欄。

2018年10月5日、「犬と散歩」のテーマを「Emporio」に変更

「犬と散歩」で「Tokyo」を一年ちょっと使ってみたが、あまりにシンプルすぎてさびしくなった。
愛犬の写真の多いブログなので、ゴチャゴチャした感じもわるくないと思いはじめ、Blogger提供の公式テーマである「Emporio」に変更しました。

2017/06/19

幽霊を見た!

寝室の窓の外に女性の幽霊が

幽霊を見た。
夜中に目がさめて、なにげなく窓に目をやったら、窓の外に立っていたのである。
女性の幽霊が。

女性が立っていたのは、マンションの7階の窓の外で、とても人間の通行人が行き来できる場所ではない。
あれは、幽霊だ。
幽霊に間違いない。

同僚の忠告

居酒屋で職場の同僚と飲みながら、彼にそのことを話したら、意外と真面目な顔で訊いてきた。
「たしかにおまえは幽霊を見たようだが、その女性はおまえを見ていたのか?」

はて、どうだっただろう。
なにしろこんなことは初体験で、びっくり仰天してばかりで、よく覚えていない。
布団に潜って、聞きかじりのお経を唱えてふるえていたのだった。
そんな状態で、どのぐらいの時間を過ごしたのかも覚えていない。
覚えているのは、女性の幽霊が窓の外に立っていたということだけ。

「その女幽霊がおまえを見ていなかったとすると、それは、ただの通りすがりの幽霊だね。」
同僚は自信ありげに続けた。
「おまえに恨みを持っている霊ではないので、もう出ないよ。もしお前に恨みを持っている霊なら、恐ろしい形相でおまえを睨むはずだ。」

窓のカーテン

同僚の話のほうが恐ろしかった。
彼の話のせいで、恐ろしい形相の霊のイメージが頭から離れない。
四六時中、あの女性の霊におびえる破目になってしまった。
もちろん女性に恨まれるような覚えは、まったくない。

それから、夜中にちょくちょく目をさますようになった。
そして、こわごわ窓の外へ目をやるようになった。
私は、寝るときに窓にカーテンをしない。
カーテンをかけて寝ると、朝、決まって遅刻をする。
光が射し込まないと、朝、起きれないタイプなのだ。
だが、窓の外に幽霊を見てからは、ますますカーテンがかけられなくなった。
カーテンをかけると、今度は幽霊が部屋の中に入って来そうな気がしてならないのだ。

幽霊は横目で何かを見ていた

そんな変な強迫観念におそわれなが数日が過ぎた夜だった。
いつものように夜中に目をさましたら、窓の外に立っていた。
いつもの女性の幽霊だ。
同僚の話はあてにならない。
なぜなら、その幽霊は私を見てはいなかった。
もちろん。恐ろしい形相で私を睨めてもいなかった。
幽霊は、横目で何かを恨めしげに見ていたのだった。
私を見ていなくても、この幽霊は通りすがりの霊なんかじゃない。
「私を見ていなければ、通りすがりの霊で、もう出ないよ。」という同僚の言葉には、なんの根拠もなかった。
こわごわながらも、そのことだけは確認できた。
それに、横目の幽霊もけっこう恐ろしい。

「また出たよ。」
私は同僚に訴えた。
すると彼は、ビールを私のコップに注ぎながら「あ、そう。」と、あっさりうなずいた。
「それじゃ、その幽霊は、おまえを見ていたんだね。」
「いや、見ていなかった。横目で何かを見ていたようだった。」
「その横目方向には何があるんだい?」
友人は落ち着いた口調で訊いてきた。
寝室の横はトイレだった。

窓のカーテンを閉めて寝ると・・・

「やっぱりカーテンして寝なよ。」
同僚は、皿から豚足をつまんで、それをかじりながら言った。
「カーテンをしたって、中には入ってこないよ。その幽霊は、窓の外の霊なんだからさ。」
その訳知り顔には、妙な説得力があった。
そして、その訳知り顔にいつも騙されるのも事実だった。

私はその晩から、窓にカーテンをして眠ることにした。
夜中に目がさめても、窓の外はカーテンにおおわれて見えない。

だが、同僚の意見はことごとく外れた。
女性の霊は、今度は枕元に立っていた。
私は、恐怖のあまり身動きできずに金縛り状態におちいった。
やはり、同僚の言うことなんかあてに出来ない。
あいつは単なるホラ吹きだったんだ。
「アイツハホラフキ、アイツハホラフキ・・・・・」
恐怖の金縛りに襲われながら、私は頭のなかで「アイツハホラフキ」をお経のように繰り返した。

幽霊の忠告

「あんたさあ。」
意外と若い声で、女性の霊が話しかけてきた。
「毎晩毎晩飲んでるみたいだけど、あんたのウンチ、ものすごくクセエんだよ、迷惑なんだよ。」
スケバンのような口調だった。
『腸の中、悪玉菌がたまってんじゃねえの。「カスピ海ヨーグルト」食えよ。』

カスピ海ヨーグルト

恐ろしかった。
女性の幽霊も、腸の中の悪玉菌も。
それで毎日「カスピ海ヨーグルト」を食べることにした。
それ以来私は、あの女性の幽霊を見ていない。
なんだか腸の調子も良いようだ。
けっこう良い幽霊だったようだ。

2017/06/18

宇宙的な芭蕉、日常的な凡兆

宇宙的な松尾芭蕉

松尾芭蕉の句に「賤(しづ)の子や稲すりかけて月を見る」というのがある。
この句の「賤」という語を辞典で調べると、「身分が低い人、卑しいこと」という「意味」が書かれてある。

2017/06/14

劣化した「フロートゴム玉」を交換して、水洗トイレの漏水を防止

水道メーターの「パイロット」(赤丸で囲んだ部分)。

検針員の方が漏水を通知

水道メーターの検針日に、検針員の方が下記のメモを置いていってくれた。
「お留守のときに水道メーターのパイロットが回っています。漏水している可能性があるのでお調べください。」
そのメモに、青森市指定の給水装置工事事業者一覧の印刷物も添えられてあった。

そういえば、仕事の事務所の水道使用料金はずうっと1,200円前後だったのが、ここ2ヶ月ぐらいは3,000円を越えるほどになっていた。

ひょっとしたら水洗トイレが漏水しているのかもしれない。
ちょっと前から、かすかなチョロチョロ音が気になっていたのだ。

水洗便器が「漏水元」となっていた

早速、トイレの水洗便器を調べてみた。
すると、水洗トイレのタンクから、少しずつではあるが、水がチョロチョロ便器のなかへ流れ込んで止まらなくなっていた。

水洗便器のメーカーはINAX(株式会社LIXIL)である。
そこで、インターネットでINAXのサイトを調べたら、「トイレトラブル診断」の「水が止まらない!」というページに行き着いた。

下の写真は、INAXの「水が止まらない!」ページに記載されている指示に従って、タンクのフタを開けたときのもの。
汚れが酷い。
ただ水道水が通るだけなのに、どうしてこんなに黒く汚れているのだろう。
後で知ったのだが、この汚れも漏水の原因から発生していたものだった。


タンクの中。

「フロートゴム玉」の不具合

上の写真は、部品交換前のタンクが「洗浄水」で「満水状態」になったときのものだが、水位が「オーバーフロー管(写真中央下側の薄い黄色のパイプ)」のW.L印まで達していない。
水位が不足しているため、上の写真の白いボトル状の「浮玉」が正規の停止位置まで上がることが出来ずにいる。
そのため、給水管の赤丸で囲んだ箇所から水道水が出っぱなしになっていたのだ。

写真の「オーバーフロー管」の右側にある黒い玉状のものが「フロートゴム球」。
「フロートゴム球」は、タンクが「洗浄水」で「満水状態」になったときに「栓」の役割を果たしている部品。
この「フロートゴム玉」に不具合があると、「洗浄水」が「栓」を通り抜けて便器の方へ漏れ出てしまう。
その結果、タンクが規定の「満水状態」にならないので、「浮玉」が完全に上がることが出来ない。
「浮玉」の支持棒は、給水管の「ボールタップ」につながっている。
「ボールタップ」は、「浮玉」が下がると1回分の「洗浄水」をタンク内に供給する働きを担う装置。

漏水の原因

  1. 「フロートゴム玉」の不具合のため「浮玉」が完全に上がらないと、「ボールタップ」の近くにある排水口(上の写真の赤丸箇所)から水道水が出続ける。
  2. 「洗浄ハンドル」を動かさなくても、水道水がタンク内に流れ続け、不具合な「フロートゴム玉」の隙間を通り抜けて「洗浄水」が便器に漏れ続ける。
ということで、当事務所の水洗便器の水漏れの原因は、「フロートゴム玉」の不具合にあった。


ホームセンターで購入した「フロートゴム玉」。ゴム玉の下にストロー状の案内棒が付いている。

「フロートゴム玉」をホームセンターで購入

INAXの「水が止まらない!」ページから、取替え用「フロートゴム玉」を調べることが出来る。
私の水洗便器の場合は、「TF-10R-L」という品番のものだった。
この取替え用「フロートゴム玉」をINAXの水まわり部品販売サイト「LIXIL PARTS SHOP」で購入できる。
すぐに入用な場合は、ホームセンターなどに、純正部品と互換性のある部品が陳列されている。
私は上の写真の、「株式会社カクダイ」製の「フロートゴム玉(大)」をホームセンターで買った。
値段は税込みで1,316円。

「フロートゴム玉」の交換作業

早速、交換作業にかかる。
作業前に、冬期凍結防止用の水抜き栓を締めて止水した。
雪国はこれが一番手っ取り早いが、水抜き栓が備わっていない地方では、水洗用タンクへの給水管の止水栓か、家全体の水道の元栓を締めて止水しなければならない。
次に「洗浄ハンドル」を動かしてタンクの中の「洗浄水」を便器に放水し、タンクの中を空にする。

古い「フロートゴム玉」を外そうと触ったらぬるっとした感触。
手のひらや指が、下の写真のように黒く汚れた。
ゴムが相当劣化していたようだ。
「フロートゴム玉」が劣化して脱色した色が、タンク内壁に付着し、汚れの原因となっていたのだろう。

さて、「フロートゴム玉」の取り外しには少々コツが要る。
というのは、ゴム玉の上に固定されている「ストッパー」と呼ばれている「輪っか」が邪魔になって、容易にはゴム玉を引き出せないからだ。
さらに、ゴム玉の真下に付いているストロー状の「案内棒」を「案内棒」の「受け」から外さなくてはならないのだが、これがなかなか外れにくい。

古いゴム玉を外す

で私のやり方は、以下の通り。
工具は、玉鎖のフックをいじるのにペンチのようなものが必要と言えば必要だが、私の場合、指の力だけで十分だった。
  1. 「洗浄ハンドル」より延びている軸の先から、玉鎖のフックを外し、ストッパーの輪をくぐらせて輪からも外す。
  2. ゴム玉を上下につぶすように握って「ストッパー」スレスレまで上げる。
  3. 「受け」から外れにくい「安全棒」は柔軟性があるので、「安全棒」を弛めながらゴム玉を横に引っ張り出す。
この方法で外れたが、これがメーカー推奨の外し方であるかどうかはわからない。

新しいゴム玉を取付ける

次に新品の「フロートゴム玉」の取付は、取外し手順の逆を行って無事にセットできた。
  1. 「安全棒」を弛めながら「受け」に差し込む。
  2. ゴム玉を上下につぶすように握って、「ストッパー」の真下にもぐりこませる。
  3. 「ストッパー」の輪に玉鎖をくぐらせ、玉鎖のフックを「洗浄ハンドル」の軸の先に付ける。玉鎖の長さは、古いゴム玉の長さと同じ長さになるように予め調節しておく。
  4. フックを軸の先にセットしてからでも、玉鎖の長さの微調整は可能。
この玉鎖の長さの調整は、「洗浄水」を便器に放流するのに影響があるので確実に行う必要がある。
※この取付け方も、私流の方法でメーカーの推奨とは違うかもしれないので、試みる方は自己責任で行って下さい。


劣化したゴム玉で手が黒く汚れた。

交換後の水位や水漏れの確認

新品の「フロートゴム玉」をセットしたら、元栓(止水栓:私の場合は水抜き栓)を開放してタンクの水位を確認し、「洗浄水」を流した後の水漏れが無いかを確認。
元栓を開放するときは、給水管の先の放水口をタンクの内に向けないとトイレの床が水浸しになるので注意が必要である。

下の写真は、タンク内の水位を確認しているときのもの。
水位は、「オーバーフロー管」に記されたW.L印まで回復して、「浮玉」も正常に上がり、「ボールタップ」の排水口からの水漏れも無くなった。
確認後、水道メーターの「パイロット」を見たが、微動だにしていなかった。
最後に、タンクのフタを静かにセットして完成である。

最後に

水道工事業者に依頼すれば、こんな簡単な工事でも、少なくとも7~8千円の請求があることだろう。
1,316円とわずかな手間で、水洗トイレの漏水を防止できたのはインターネットの情報のおかげ。
身の回りの道具も含めて日常生活への探究心や好奇心を持続させるのに、インターネットは不可欠であるなあと強く感じた次第である。

INAXのサイトの他に、下記のサイトも今回の参考になったのでご興味のある方は検索してみて下さい。
「水道コンシェルジュ」ホーム >トイレ >トイレの水が止まらない >トイレの水が便器にチョロチョロ流れて止まらない場合の直し方

「フロートゴム玉」を交換終了。

「ボールタップ」の排水口から水道水が漏れなくなった。

2017/06/10

芭蕉と清風の俳諧バトル?「花咲て七日鶴見る麓哉」

七吟歌仙

「芭蕉年譜大成」に「貞享三年三月二十日 七吟歌仙あり。」とある。
連衆は、芭蕉、清風、挙白、曾良、コ斎、其角、嵐雪。
この歌仙の発句は、宗匠である芭蕉が詠んでいる。
脇句を清風が詠んでいるから、清風が連句会場の亭主なのだろう。

2017/06/09

山菜のミズ(ウワバミソウ)を食べるための方法

スーパーで買ったミズのパック。

スーパーでミズを買う

ミズが食べたくてたまらない。
だが、用事がたてこんでいて、山へミズを採りに行けない。
こんな場合にミズを食べるための方法は、ただひとつ。
それは、ミズを買うこと。

芭蕉の俗語の句「手鼻かむ音さへ梅の盛り哉」


芭蕉雑記


芥川龍之介の「芭蕉雑記」をネットの青空文庫で拾い読みしていたら、芭蕉の面白い句を見つけた。
それは、「梅雨(つゆ)ばれの私雨(わたくしあめ)や雲ちぎれ」というもの。
芥川龍之介は、この句について「芭蕉はその俳諧の中に屡(しばしば)俗語を用ひてゐる」と言い、『「梅雨ばれ」と云ひ、「私雨」と云ひ、「雲ちぎれ」と云ひ、悉(ことごとく)俗語ならぬはない』と言っている。
そして、「しかも一句の客情(かくじやう)は無限の寂しみに溢(あふ)れてゐる。」と書いている。
確かに雅語ではないが、俗語と呼ぶには普通すぎるのでは、というのが私の感覚。
もっとも芥川龍之介は、短歌的な抒情を含んでいない言葉として、これらを「俗語」と言っているのかもしれないが。

2017/06/08

芭蕉の未来と過去「年の市線香買ひに出でばやな」

「年の市」とは

「年の市」は、「歳の市」とも書かれる。
「年の市」とは、正月を祝う品々の販売のために、年の暮れに開かれる「市」のこと。
地方によっては、毎月定期的に行われる「市」のうち、年末に行われるものが「年の市」と呼ばれていた。
江戸時代の「年の市」では、「注連縄(しめなわ)」など正月用の飾り物や雑貨などが売られていたという。
江戸では浅草観音、深川八幡、神田明神が、「年の市」が立つ場所として有名であったらしい。
年の暮れのうちから「来る年」を祝う気運が高まっていたのは、昔も今も変わらない。
「年の市」とは、過ぎていく現在と、来るべき未来をつなぐ「市」であるのかもしれない。

句のイメージ


年の市線香買ひに出(い)でばやな
松尾芭蕉

貞享三年冬の、芭蕉四十三歳の発句。
掲句は榎本(宝井)其角編の「続虚栗(ぞくみなしぐり)」に収録されている。
原典は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」で閲覧できる。
巻末ページの前ページ最後に掲句が記載されてある。

「出でばやな」の「出で」は出かけるの意。
「ばや」は、自己の願望や意思を表す終助詞。
「・・・たいものだ」とか「・・・よう」という意味である。
「な」は詠嘆の終助詞で「・・・なあ」という意。

「年の市」の見物がてら、切らしている線香を買いに行きたいものだなあという芭蕉の様子が思い浮かぶ。
おそらく芭蕉庵の近くの、深川八幡へ出かけようとしていたのだろう。
正月飾りはまったく買う気が無いが、「年の市」の賑わいは見物してみたいという心境を句に詠んだものか。
はたして芭蕉は、新年のしめ飾りで戸口を飾らなかったのだろうか。
それはわからない。
しめ飾りを買うついでに、線香も買おうというイメージも思い浮かぶ。

貞享三年という年

掲句を作った貞享三年の春に、芭蕉は有名な句「古池や蛙飛び込む水の音」を作っている。
「よく見れば薺花咲く垣根かな」もこの年の春の作。
この年の夏に、芭蕉は「芭蕉庵月見の会」を催した。
隅田川に船を浮かべて、参加メンバーが作句。
そして、その冬の寒夜に「瓶割るる夜の氷の寝覚め哉」を作句。
その後、「年の市線香買ひに出でばやな」と詠んだ。

「野ざらしを心に風のしむ身かな」と旅立ちの句を詠んだ「野ざらし紀行」から江戸深川にもどったのが前年、貞享二年の春の終わり頃。
翌年の貞享四年には、「鹿島紀行」と「笈の小文」の旅に出ている。
貞享三年という年は、芭蕉にとって江戸深川の芭蕉庵にゆったりと落ち着いた年であったと思われる。
旅人であった芭蕉が、芭蕉庵に腰を落ち着けて数々の有名句を作った一年だったのだ。

「物ぐさの翁」と「物狂ほしの翁」

この年(貞享三年)の冬に書かれた芭蕉の面白い文章がある。
以下は、「芭蕉年譜大成(今榮藏著)」からの引用。
あら物ぐさの翁や。日頃は人の訪ひ来るもうるさく、人にも見(まみ)えじ、人をも招ねかじと、あまたたび心に誓ふなれど、月の夜、雪の朝(あした)のみ、友の慕はるるもわりなしや。物をも言はず、ひとり酒のみて、心に問ひ心に語る。庵の戸おしあけて、雪を眺め、又は盃をとりて、筆を染め、筆を捨つ。あら物狂ほしの翁や。
引用文は「酒飲めばいとど寝られぬ夜の雪」という芭蕉の句の前文となっている。
人と会うのが面倒くさい「ものぐさの翁」が、月の美しい夜や、雪景色の美しい朝は、友が恋しくてどうしようもない。
雪景色をながめながら独りで酒を飲んだり。
物を書こうと、筆をとったりおいたり。
そんなことをしていると、人恋しさに物狂おしくなる私は「物狂ほしの翁」であるなあ。
というような文の意である。

芭蕉は厭世家ではない。
隠遁生活をしているわけでもない。
と、私は思っている。
俳諧師という生業上、人と会わなければならない。
人と会うのを嫌っていては、座の文芸である俳諧を生業にすることはできない。
旅に出れば、その土地々々の人々を頼らなくてはならない。
ときには営業接客も必要だったことだろう。
ときにはそんな人との交流が面倒くさくなる。
「ものぐさの翁」になるのだ。
だが、「ものぐさの翁」となっても、季節の美しい風景を目の当たりにすると人恋しくてたまらなくなる。
「物狂ほしの翁」になってしまう。
「ものぐさの翁」と「物狂ほしの翁」の間を行ったり来たり。

未来と過去の取合せ

年末になると、浮世の慌ただしさをよそに「ものぐさの翁」に篭りがちだが、世間のことも気になる。
「年の市」の賑わいも気になる。
「年の市」という新しい年(未来)を祝う「市」へ芭蕉は「線香」を買いに行く。
「線香」は亡くなった人を偲ぶために供えるもの。
過去に思いを馳せるものである。

この未来(年の市)と過去(線香)の取合せが面白い。
「年の市」という民衆の活気で溢れている歳末の「市」へ、芭蕉は慰霊のための線香を買いに行く。
「年の市」と「線香」の取合せは、生と死の対比のようにも受け取れる。

年が明けてから新しい旅に出ようとしている芭蕉は、いかなる過去を偲ぼうとして「線香」を買い求めたのだろう。
それとも、「出でばやな」と願望を詠嘆しつつ芭蕉庵に閉じこもって、線香を買いに出ずに「ものぐさの翁」を決め込んだのだろうか。
「出でばやな」という微妙な表現には、「ものぐさの翁」が見え隠れする。

俳諧の未来と過去の分かれ目

貞享三年の最後の発句は「月雪とのさばりけらし年の暮」だった。
これは、芭蕉の反省か自嘲か決意か?
貞享三年の「古池や蛙飛び込む水の音」は蕉風開眼の句と言われている。
明けて貞享四年は新しい旅立ちの年。
「旅人と我が名呼ばれん初時雨」と出立の舞台で大見得を切った年である。
案外貞享三年が、芭蕉にとって俳諧の未来と過去の分かれ目だったのかもしれない。


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2017/06/07

夕暮れの公園で、哀愁の落日

夕暮れの公園で子どもたちが遊んでいる。
公園の広場は、業者による草刈りと清掃が済んだばかりで、スッキリとした遊び場になっていた。
子どもと言っても、中学生ぐらいの背丈だろうか。
ワイワイ騒ぎながらドッジボール遊びに夢中になっている。
夕焼けに、公園樹の影が赤い。

愛犬は、うるさいのが苦手なので、いつもは入る公園の中へ今日は入らない。
公園の脇の道路をスタスタと通り過ぎる。
通り過ぎながら、ときどき頭を上げて、公園の方を見ている。
私もつられて、公園で遊ぶ子どもたちを眺めた。

すると、私の目は、ひとりの小柄な少年に釘付けになった。
丸刈りの頭。
細い体つきだが、労働に明け暮れている大人のような体の動き。
顔つきも、中学生にしてはどことなく老けて見える。
中学生のなかに、小柄なオヤジが混じって遊んでいるのだろうか。

目を凝らしてその少年を見つめたが、夕日が逆光になっていてよくわからない。
中学生に見えたりオヤジに見えたり。
だが、公園の中学生たちの遊んでいる姿に違和感はない。
そろってドッジボール遊びに夢中だ。
たぶん老け顔の中学生なのだろう。
そんなことを思いながら、愛犬とともに公園を後にした。

私たち(私と愛犬)は、隣町の静かな公園まで散歩の足をのばし、その公園でのんびりした。
公園の真ん中に、旧式の大きな噴水があって、まるで小便のかけ合いみたいに激しく水を上げている。
その噴水のプールの縁に腰を掛けて、雑談している仕事帰りのアベック。
ジョギングする人、散歩する人。
静かな平日の夕暮れだった。
私はベンチに座って、愛犬の頭を撫ぜた。
年老いた犬は、そのまま寝入りそうになる。
コックリコックリ、ベンチの腰掛け板であごを打ち、ぼんやり目を開ける犬。
私は愛犬を立ち上がらせ、来た道をもどった。

子どもたちが遊んでいた公園の脇に、パトカーがとまって、赤い回転灯を回している。
広場には、おそろしく背の高い警官が二人いて、子どもたちを集めて何かを尋ねていた。
愛犬は、うるさいのが苦手なので、公園の中には入らない。
近所の大人たちが、公園の中で心配そうに子どもたちを見ている。
二人の警官は、例のオヤジ中学生を見下ろして、手帳の上で忙しく手を動かしている。
小柄な少年は首を90度曲げて、警官を見上げているようだった。

もう陽は沈みかけて、公園の広場は暗い。
私たち(私と愛犬)には、はるかに遠い光景のように見えて、人々の表情はわからない。
はたして少年は、中学生だったのか、中学生と一緒に遊ぶ小柄なオヤジだったのか。
真相は闇につつまれて、私たちには不明だ。
哀愁の落日だった。

愛犬は、後ろを振り返り振り返り、ヨタヨタと帰る。
家の戸口が近づくと、老いた犬は大きなあくびをして、ブブとおならをもらした。

2017/06/05

情報収集が目的の勧誘電話と、それに対する私の対策

増加する勧誘電話

このごろ勧誘電話がうるさいと感じている方もいらっしゃることでしょう。
その勧誘電話は、迷惑電話であることが多い。
なかでも、「〇〇というNTT東日本の代理店の者です。」で始まり、「通話料金を今よりもお安く出来ますよ。」という文句で切り出されるセールス電話が、比較的多い。
ほとんどの家庭に電話が備えられている現在、勧誘者にとって電話セールスの対象としての私たちは「一大マーケット」なのだろう。
そういう勧誘電話が年々増えていると、この頃感じている。
しかも、電話会社の一次代理店ではなく二次代理店のような業者が増えている。
彼らの対応は、一次代理店よりも更なる迷惑ぶりを発揮している。