雑談散歩

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子どもの夏風邪、手足口病という病気

知人の4歳の子どもが「手足口病」にかかった。

「手足口病」と聞いたとき、それは気の毒なほどの難病なのではないか、と思った。
あるいは、日本のどこか山間部で流行っている原因不明の風土病ではあるまいか、とも思った。

で、その知人に、「手足口病」と言うのはどんな病気なのかと恐る恐る尋ねたら、「子どもの夏風邪の一種なの」と言うことだった。

口の中や手足にプチプチ(発疹)ができるのが特徴らしい。
ウイルスの感染によって起こる感染症であるとか。

主に子どもがかかることの多い病気で、夏場に幼稚園や保育所などでは集団感染が起こりやすいようだ。

その知人の子どもも、「手足口病」にかかった子どものいる幼稚園で感染してきたらしい。

症状は、手や足、口の中の発疹とともに、風邪にかかったときのような身体のだるさや食欲不振があるとか。

熱や咳は、それほどでもないらしい。

医院の先生に、「5〜6日で治るでしょう。」と言われたが、まれに髄膜炎や脳炎などの重篤な合併症が発生することがあるので注意が必要であると言うことだった。

「子ども特有の病気なんだね。」と私が言うと、その知人は、「たまに、大人にもうつることがあるそうよ。」と言って、彼女自身の手や足の裏の発疹を見せた。

知人は、発疹を私に見せながら、「足の裏のプチプチが、歩くと、とても痛いのよ。」と、つらそうな表情をして続けた。

私は、寒気がして鳥肌がたち、彼女から1メートルちょっと離れた。

それを見て、彼女は、「大丈夫よ、肉親以外の大人にはうつらないらしいから。」と言って笑った。

彼女の「憶測癖」を思い出して、私はさらに50センチほど下がった。

「そ、そ、それは、本当に本当なのか?」と私。

「だって、主人には、うつってないもん。」
彼女は、いい歳をして語尾に「もん」をつけて言うのだった。

その「もん」が、すごく不快な響きに聞こえて、これはもう感染したなと思った。

「で、そのプチプチは、手足口の順番で出るのか」
私の口調が詰問調になっているのを感じた。

「さあ、どうだったかしら。子どもの世話が大変だったから、覚えてないもん。」

あれから一週間が過ぎたが、幸いなことに、私には「手足口病」の症状は出ていない。

ちなみに、「手足口病」に特効薬は無く、特別な治療方法も無いということだ。
一般的には、軽い症状の病気であるから、安静にして経過観察という対応であるらしい。

プチプチ(発疹)が特別にひどい場合は、医院はそれに応じた対症療法を行うようだ。

あとは「風邪」同様、安静と栄養がいちばんの治療方法ということなのだろう。
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