雑談散歩

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青森ねぶた祭り最終日

青森ねぶた祭りも今日が最終日となった。

最終日のねぶた運行は午後1時から午後3時までの日中に行われる。
私はあいにく昼日中のねぶた運行は見物したことが無い。

ねぶたの造作は提灯のようなもので、角材と針金でねぶたの形を整えて、その上に専用の紙を貼って彩色を施し、内側の中空に明かりとして蛍光灯や電球を配置したものであるから、夜向きなのである。
ねぶたは夜の暗がりの中で、ねぶたとしての存在感を発揮する「見せ物」であるから、私はねぶたを昼日中に見物する気分にはなれない。

また、祭りを見物するうっとりとした顔を、夏の白日のもとに晒すものでは無いと考えている。
昼の祭りは、何か落ち着かない。
昼日中の、結婚式のほろ酔いの帰りみたいで、ちょっと恥ずかしい。

そういう方のために、夜間のねぶたの海上運行と言うイベントが、青森ねぶた祭りの最終日にはある。
これは、青森花火大会と並行したイベントで、その年のいろんな賞をとったねぶたを船に載せて青森港の海上をパレードするというもの。
「海上を行き交う幻想的なねぶた」とうたわれているが、これも私は見た事が無い。

路上で、威勢の良い男達が引っ張り回して、沿道の見物客に見せるために作ったものを、船に積んで波に揺らぐ海上から、海岸に佇む見物客にドンパチ花火と一緒に見せようなんて、「幻想」どころでは無い風景のような気がする。

ともあれ、ねぶたの海上運行は夜の7時15分から9時頃まで行われる。

出店をやっている方は最後の一稼ぎ。
各地からお出でになった観光客の皆さんが、たくさん楽しめる「青森ねぶた祭り」でありますように。
そして、いろいろな商売の方が、たくさん儲かる「青森ねぶた祭り」でありますように。

去年の「3.11東北大震災」からの復興の契機となるような「青森ねぶた祭り」でありますように。

祭りとは幻想を売り物にした、お金と活力を生む現実の「なせるわざ」なのだと思う。

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