雑談散歩

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桜の花の輪郭切抜き写真(ダウンロードフリー)

桜の花。
東京の桜は、ここ2〜3日でほぼ満開状態だというニュースが流れている。
東京地方のあちこちでは、花の宴が「たけなわ」らしい。

桜前線の北上に伴って、花の宴も北上する。

一斉に咲き一斉に散る桜の花。
その花に集う酔客達は、刹那の祝宴に身を捧げようとしている感がある。
日本の、桜の花の宴会の歴史が、刹那の祝宴を盛り上げているようだ。

桜の木を一カ所に集め植えて、お花見空間を作り上げる。
そういう「演出空間」と「お祭り習慣」の積み重ねが、人々を桜に駆り立てている。
桜の祝宴を通過して、人々は静かに夏に向かう。

桜の木の異空間に取り込まれた者は、通過できないまま、桜の木の肥になるのかも知れない。
桜の木の根元に行き倒れた人々の「儚い精」が、次の年にまた「儚い花」を咲かせる。

旅人の 鼻まだ寒し 初ざくら   与謝蕪村

桜の花は、鑑賞し賞賛するものではない。
通りすがりに「おや、桜が咲いてるねぇ。」と気付く。
ちょっと気持ちが和む。
そしてすぐに桜の事を忘れて用足しに急ぐ。

しばらくして、桜の花が咲いていたことを思い出し、またちょっと気持ちが和む。
一見平穏な日々(実は不穏な日々)での、桜とのつきあいの、そんな有り様が、桜の儚さを目の端で一層浮き立たせている。

ともあれ、桜は春の喜びの象徴でもあるらしい。
ウェブサイトに桜の花の輪郭切抜き写真を添えて、平穏な日々を演出してみてはいかがでしょう。
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