2015/06/21

青森市の「滝沢山地」で見かけた高山植物アカモノ(イワハゼ)

ガレ場にアカモノの小群落。
青森市の「滝沢山地」で高山植物のアカモノ(イワハゼ)を見かけた。
「滝沢山地」とは、北の大毛無山から南の折紙山を含む広大な山域の「地域表示」が青森市大字滝沢になっているので、便宜上私的につけた呼び名。
あくまでも私個人が勝手につけた呼び名であって、公的なものではない。
ちょっと深山っぽい名前なので、私は気に入っているのだが。

アカモノは、大毛無山南尾根の稜線上のガレ場に小群落を作っていた。
ツツジ科シラタマノキ属の小低木。
常緑樹ということだが、写真の通り紅葉が始まっている。

常緑樹といっても、落葉はする。
光合成の効率が悪くなった古い葉や、傷ついた葉は落葉して、順次新しく育った葉と交代する。
多分アカモノの葉は、この時期紅葉しながら落葉し、同時に新緑の葉が顔を出しているのだろう。
よく見ると、若々しい葉と、色づいた古い葉が混在している。

花は終わり頃。果実(偽果:ぎか)の方が多い。
釣鐘形の花の色は、白や淡い桃色。
その花を、鮮やかな赤色のガクが支えている。
花が終わって結実すると、ガクが成長して果実を包み込む。
写真の赤い球形のものは、ガクに包まれた果実。
この実は、果実の分類上は偽果(ぎか)になるらしいが、可食。
甘酸っぱい味であると言われているが食べたことは無い。

果実が天に向かって直立するように付いている。
平地でのアカモノの花は、多くの釣鐘形の花がそうであるように下向きに咲くが、写真の花は横向きに咲いているように見える。
が、断崖の岩に根付いているので、この姿で若干下向きな状態である。

東向きの断崖は、ヤマセ(冷たく湿った北東風)がまともに当たる厳しい環境だ。
また、冬場はどっさりと雪を被る。
こんな環境で健気に生きているアカモノに出会えるだけで、登ってきた価値があるというもの。

滝沢山地は、里山的な低山雰囲気と、高山雰囲気が味わえる貴重な山であると思う。

環境が厳しいせいか、傷んだ葉もある。
横向きの花と直立した果実。
毛が生え始めた雛鳥が餌をねだっている様を思い起こさせるアカモノの果実。
アカモノの葉。
もう紅葉が始まっている。

スポンサーリンク