江戸俳諧

  雑談散歩

山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、仕事について、その他の雑多なことを談じつつ暮らしています。

吉幾三の海の歌を聴いていたら小林一茶の海の句が思い浮かんだ

吉幾三の海の歌を聴いていたら小林一茶の海の句が思い浮かんだ

小林一茶の肖像(村松春甫画)- 一茶記念館(長野県信濃町) 著作者 Yoshi Canopus CC 表示-継承 4.0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kobayashi_Issa-Portrait.jpgによる 手仕事のBGMに...

2023/12/10
浮橋「起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな」

浮橋「起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな」

「国立国会図書館デジタルコレクション」より。 加賀千代女の作ではない 起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな 浮橋 私は長い間、この句を加賀千代女の作と思い込んでいた。 ところが最近、たまたま訪れた齋藤百鬼氏(故人)のブログで、加賀千代女の作ではないことを知った。 齋藤百鬼氏も、「岡本...

2022/12/05
猿雖「荒れ荒れて末は海行く野分かな」への芭蕉の付句

猿雖「荒れ荒れて末は海行く野分かな」への芭蕉の付句

「芭蕉年譜大成」より。 窪田猿雖 インターネットの「コトバンク」によると、窪田猿雖(くぼた えんすい)は伊賀上野の富商で、伊賀蕉門の最古参のひとりであるとのこと。 芭蕉は、元禄七年(没年)の七月中旬に伊賀上野に帰省している。 五月にも帰省しているので、この年二度目の帰省である。 ...

2022/11/18
朝顔や夜は明けきりし空の色

朝顔や夜は明けきりし空の色

アサガオ。 芭蕉庵での六吟歌仙興行 京都で仙洞御所与力(せんとうごしょよりき)の職に就いていた 中村史邦(なかむらふみくに) が職を辞して、江戸に移住したのは元禄五年の秋頃であると「芭蕉年譜大成(今榮藏著)」にある。 仙洞御所とは、太上天皇・法皇など、主に退位(譲位)した天皇の御...

2022/10/10
廣沢やひとり時雨るゝ沼太良

廣沢やひとり時雨るゝ沼太良

「国立国会図書館デジタルコレクション」より。 蕉門の俳諧師で、去来や其角、嵐雪、凡兆、曾良などは有名だが、中村史邦(ふみくに)を知る人はあまりいない。 蕉門の発句・連句集である「猿蓑」に十四句も入集した実力者でありながら、現代ではあまり注目されていない存在である。 その「猿...

2022/09/29

支考の雑談のような句「いま一俵買おうか春の雪」 

「なぜ芭蕉は至高の俳人なのか(著 大輪靖宏)」に「芭蕉を受け継ぐ弟子たち」というタイトルで、主だった門人の紹介文が記されている。 その中に短いが、各務支考の紹介文もある。 「各務支考(かがみ しこう)(1665~1731)は芭蕉没後、美濃派を起こして蕉風の普及に努めた人で、...

2018/12/09

宗因の諧謔「ながむとて花にもいたし頸の骨」

前回の記事で西山宗因のことについてちょっと触れた。 宗因は、延宝期(1670年代)を中心に流行した宗因風(談林俳諧)の創始者。 しかし、宗因風の言語遊戯性(げんごゆうぎせい)や滑稽諧謔(こっけいかいぎゃく)の作風が次第にマンネリ化して、宗因の死を契機に宗因風俳諧は衰退したとさ...

2018/11/12
梅が香や砂利しき流す谷の奥 

梅が香や砂利しき流す谷の奥 

【猿蓑俳句鑑賞。国立国会図書館デジタルコレクションより】 インターネットの「国立国会図書館デジタルコレクション」で「猿蓑(さるみの)俳句鑑賞(著:伊東月草 古今書院 昭和十五年出版)」を見ていたら服部土芳の句に出会った。 梅が香や砂利 (じゃり) しき流す谷の奥 ...

2018/11/10

一茶の観察眼「やれ打つな蠅が手をすり足をする」

小林一茶と言えば、松尾芭蕉や与謝蕪村と並んで江戸時代を代表する俳諧師とされている。 しかしこれは、江戸時代当時の評価ではなく、明治時代に正岡子規が一茶を広く世に知らしめたことによるという。 明治時代から遠く離れた現在、一茶の世に知られている印象は、芭蕉や蕪村のとはちょっと...

2017/03/06

涼風や青田のうへの雲の影

登芳久氏の「野沢凡兆の生涯」によれば、 凡兆 は妻の羽紅にみとられて大坂難波に没したとある。 正徳四年(1714年)であったという。 享年は、70数歳と推定されている。 松尾芭蕉亡きあとの蕉門のメンバーのなかで、晩年の凡兆と交流のあった俳諧師は少ない。 服部土芳(はっと...

2017/01/14

浮世の重み「我が雪と思へば軽し笠の上」

宝井其角の句で、作者の意図とは別に、人生訓や「ことわざ」や 格言 として親しまれているものに「あの声で蜥蜴(とかげ)食らうか時鳥(ほととぎす) 」がある。 この句が有名な「ことわざ」になったのは、リズミカルで平明な作風が江戸の庶民に愛されたせいなのだろう。 才気煥発でありな...

2016/11/27

梅一輪いちりんほどの暖かさ

冬の終わり頃から早春にかけて話題にされる句である。 「冬→寒い→嫌だ→早く春になってほしい」という心情。 「春→暖かい→快適→春が待ち遠しい」という心情。 この句が話題に登るのは、そういう一般的な心情が背景にあるからだと私は思っている。 とすれば、この句は一般的な心情を表...

2016/11/17
「名月や煙はひ行く水の上」服部嵐雪

「名月や煙はひ行く水の上」服部嵐雪

木の枝のあいだからスーパームーンが上る。 この頃、夕方の愛犬の散歩で夜空を見て、この間からお月様が大きく見えるなあと思っていたのだった。 今日のニュースで、どうやらそれは、「スーパームーン」のせいであることがわかった。 スーパームーンとは、月が地球に最接近した日が、月...

2016/11/14

「木枯らしの吹き行くうしろすがた哉」服部嵐雪

服部嵐雪(はっとりらんせつ)の句と言えば、「布団着て寝たる姿や東山」や 「梅一輪いちりんほどの暖かさ」 がよく知られている。 これらの句は、現代でも人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)するものとなっている。 嵐雪は、蕉門の古参の俳諧師で、芭蕉亡きあとは宝井其角(たからいきかく...

2016/11/08

広告

広告