雑談散歩

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白髪ぼかしで老い隠し

昨日、散髪に、例の女店主の経営する理髪店へ行きました。

散髪が終わって、改めて鏡を見ると、白髪が目立つ爺さん顔の自分にちょっとショック。

家では、薄暗い洗面所の鏡ばかり見ていたので、目立ってきた白髪に気が付かなかったのでしょう。

あんまり老け込んだ顔つきだと、私の商売に差し支えるかも知れません。
こんな年寄りに仕事をまかせられないというお客さんが出て来るかも知れません。

白髪を目立たないようにする方法はないかと、例の理髪店の女店主に今朝電話をかけてみました。

「あんたの頭じゃ、白髪染めにしろ白髪ぼかしにしろ、強い薬を使うから無理よ。」
という返事。

そうなのだ、私の頭は、ちょっとした刺激で頭皮が荒れてしまうのだった。

と思うと同時に、髪の毛を染めるのにそんなに刺激の強い薬剤を使うものなのかと、少し驚きました。

女店主の話によると、頭皮の弱い人は毛染めの薬剤で頭皮に痛みを感じる人もいるということです。

「化けるのも、大変な苦労がいるものなのだなぁ」と言うと、
「多少の白髪があったって、あんたは充分若く見えるわよ。」とうれしいことを言う。

「いや、もっと若くて馬力のある男に見せないといけないんだ。」と言うと、
「それ以上馬力があったらどうするの、あんたは欲ね、ふふふん。」と笑いながら言う。

きっとまた、肉付きの良い腰を捩って、大柄な体を揺すって笑っているのだろう。
鼻にかかった笑い声が、妙に耳にまとわりつく。

欲とはよく言ったものです。

「若い頃は自然の力で生きてきたけど、これからは欲で生きていかなくちゃならないんだ。」と、開き直った風に言うと、
「まあ、激しいのね、何の欲で生きていくのさ?」

「つまり、いろいろ生きる欲だね。」と言うと、
「なあに、エロエロ性欲だって、まあいやらしい、ふふふ、ほほほ。」と激しく笑っている。

女店主は大笑いすると顔が紅潮してくるのだが、それが見えるような笑いっぷりなのだ。

「とにかく、あんたは白髪ぼかしの薬剤を使うと害が出るから、毛染めなんて安易に考えないことね。他の方法で若く見せることでも考えたらど〜お、ほほほほ」

「はい、考えておきます。」と言って、電話を切ったのでした。

ネットで調べると、白髪染めシャンプーとかヘアカラートリートメントとかもあるらしいが、効果が出るまで3ヶ月ぐらいかかると言うから、ちょっと考えもの。
地肌にやさしいとは言うものの、私みたいにすでに荒れている頭皮には向かない気がします。

見てくれよりも、内面のパワーを蓄えることで老いを目立たせない方法がいちばんかも知れません。

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