雑談散歩

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日曜日の建設工事現場

冬の工事現場
雪に埋もれた建設工事現場。
広い空き地だった場所が、工事現場になっていた。

今日は日曜日なので、工事現場に作業員の人影はない。

雨が降ろうが、雪が降ろうが、築き上げなければならないもの。

その基礎が完成しつつあるようだ。

雪と泥が混ざって、足元はすこぶる険悪。

土が雪を汚し、融けた雪が土を泥にする。

泥だか雪だか判然としないものの上に無数の足跡がくっきりと残っている。

苦渋に耐えている労働者の足跡。

彼らはどこからやって来て、どこへ帰るのか。

日常の片隅からひょっこり顔を出して、体を動かし、汗をかき、飯を食い、また体を動かして、笑いながら家へ帰る。

雪の中の工事現場
ブルーシートで被われたコンクリート。
家にもどって、子どもと遊び、風呂へ入り、飯を食い、酒を飲み、温かい布団の中で寝る。

寝ながら夢を見る。

夢を見ながら寝る。

雪だか泥だかわからないものの上を歩き、建材を運び、組み立て、ボルトを締め、溶接し、コンクリートを打ち込む。

雨に濡れ、雪に凍えて。

夢の中でまで働いて、疲れきった神経繊維は、鉄筋のように空に突き出て。

その上に、また雪が降る。

工事現場
突き出した鉄筋。
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