2014/05/03

下北半島、尻屋崎の寒立馬と尻屋崎灯台

柵の中の寒立馬たち
猿ヶ森ヒバ埋没林から、東通村の尻屋崎へ移動。
尻屋崎一帯に放牧されている寒立馬(かんだちめ)を見物するためだ。
猿ヶ森から県道248号線、県道172号線を経て、県道6号線にぶつかる。
県道6号線を北上し、尻屋崎の寒立馬放牧場に到着。

寒立馬
放牧場入口のゲートをくぐって、寒立馬とご対面となる。
ゲートの前へ自動車を進めると、クルマが感知され、ゲートが上がる仕組みになっている。
このゲートは、寒立馬が勝手に出歩くのを防ぐために設置されている。
寒立馬は青森県の天然記念物。
写真のように、サラブレッドのようなスマートさは無い。
日本在来種を祖先にもつ、ずんぐりした馬である。
こういう体型の馬は、北海道のばんえい競馬に使われている「ばんえい馬(ばん馬)」が有名。
私は津軽半島の寒村の出身であるから、この馬の姿は農耕馬として、子どもの頃よく見かけたものだ。

放牧場は、寒立馬のちょっとした サファリパーク。
白い柵で囲まれた中に4頭。
観光自動車道路(東通村道尻屋灯台線)沿いのフリースペースに5〜6頭の寒立馬を見かけた。

寒立馬にニンジンを食べさせている観光客。
放牧されている寒立馬。
自己責任
フリースペースでは、馬を刺激して怯えさせなければ、観光客の寒立馬に対する接し方は自由なようである。
遠くで眺めるも良し。
恐怖感がなければ、近寄って寒立馬をやさしく撫でるも良し。
ただし、馬に接するには、充分な注意が必要。
本来はおとなしい性質ではあるが、びっくりして興奮すると、人間を後ろ足で蹴飛ばすこともあり得るという。
馬に近づくには「自己責任」が要求される。
見た感じ、寒立馬は観光客を、あまり意識していないように見受けられた。
マイペースで草を食み、歩き、子馬に連れ添い、糞を落とす。
馬が人間や自動車を気にしていない様子は、ちょっと不思議な感じだ。
ここを訪れる観光客達の、馬に対する接し方が上手なのだろうか。

食肉馬
広い山野の中を、自由に歩き回っている寒立馬は、野生の馬のように見える。
しかし、寒立馬は、馬の所有者によって管理されている。
天然記念物ではあっても、飼育個体数調整という名目で、食肉用のセリに出されているのが現状らしい。
これが寒立馬のリアルな日常。
尚、野生(状態)馬としては、宮崎県都井岬の 「御崎馬」が有名。

寒立馬の近くまで寄っている観光客の親子
子馬と母馬。

草を食べている寒立馬。
連れ添って歩いている。
尻屋崎灯台
尻屋崎灯台。
東通村道尻屋灯台線を北上すると尻屋崎の灯台に着く。
放牧場のゲートを過ぎてから灯台周辺まで放牧場になっているらしく、いたるところに、たくさんの馬の糞が落ちている。
尻屋崎の灯台は、国内最大級のレンズを使用し、光度も国内最大級であるという。
また、レンガ造りの灯台としては、日本一の高さを有しているらしい。
日本一の要素が多い灯台は、津軽海峡と太平洋の境目を明治9年から照らし続けているという。

その白亜の灯台の先は岩石の海岸。
この岩石海岸は、石灰岩で出来ている。
そういえば、ここへ来る途中に巨大なセメント工場があった。
尻屋崎の付近にある石灰岩鉱山は、全国有数の規模であると言われている。
全国有数や「全国一」のものがある尻屋崎と尻屋崎灯台。
しかし、そのことは、あまり知られていない。

尻屋崎先端の海岸。

灯台の勇姿。

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