2015/08/15

昔の村の中学校同期会

カラオケスナックで二次会
昔の村の中学校同期会。
48年ぶりの再会だから、まるで見知らぬ老オジサンと老オバサンの合コンみたい。

少年時代の幻と、目の前の現実とを比べ合わせる。
酔いがまわるにしたがって、時間の迷宮のなかで迷子になる者も出るしまつ。

過去は過去のままに進行していて、決して現在には至らない。

私たちは過ぎ去った昔から、この同期会の「宴」にたどり着いたのではない。
からまった時間の糸をほぐしながら懸命に「過去の行先」を追いかけているのだ。

見知らぬ人々の向こうにいるはずの見知った少年少女を追いかけて、その行先を知ろうとしている。

だが、追いかけても追いかけても、彼らには追いつけない。
私たちの追いかける速度の何倍もの速さで彼らは進んでいく。
私たちは動悸と息切れのため立ち止まってばかりいる。

だから少年少女たちは、自分たちを追いかけてくる者たちをまったく知らない。
そして、少年少女たちの行先は、私たちには永遠に謎のままだ。

もしかしたら、私たちはこの時間の迷宮のなかで、すれ違ったりしているかもしれない。
見覚えのある後姿を見かけたことがあるかもしれない。

そんな気がかりな思いにとらわれながら、見知らぬ人たちと顔を合わせ、言葉を交わし、脳裏の奥の少年少女たちを追いかけている。

昔の村の中学校同期会。
なぜか、まったく見知らぬ者がひとりふたり紛れ込んでいることもよくある話。

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