2015/09/02

緑の草むらの中で白さが目立っているヤマハハコ

ヤマハハコ
空き地の草むらで、ヤマハハコが花を咲かせている。
まるで白い粉を振りかけられたような姿。
その白い姿が、緑色の草むらではよく目立つ。

白さを装うことで、他の野草との差別化を図っている。
それがヤマハハコの存在の方法なのか?

ヤマハハコの亜種にカワラハハコがある。
姿はそっくりだが、カワラハハコの方が葉の幅が細い。
1~2ミリ程度。
カワラハハコは、下部で茎が枝分かれすることが多い。
また、カワラハハコは全体に白い軟毛が密生している。

その名の通り、ヤマハハコは山に多く、カワラハハコは河原に生えていることが多い。
どちらも名前に「ハハコ」がつくのは、ハハコグサに似ているからだという。
ヤマハハコ
白い粉をまぶしたようなヤマハハコの立ち姿。
ヤマハハコ
白い花びらのような総苞片が清楚な感じ。
さてこの2種、どちらが先に命名されたのだろう。
ハハコグサに似ている草を河原で見つけたからカワラハハコと名付け、カワラハハコに似た草を山で見つけたのでヤマハハコと名付けたのか。
あるいは、その逆か?

私の空想では、ヤマハハコの方が先。
人は山へ採集に行けば植物に注目し、川へ漁に出れば魚に注目する。
そのため、発見の時期に若干の差が出た。
山でヤマハハコを見つけ、そう命名したおかげで、河原のカワラハハコに気づいたのではなかろうか。
ヤマハハコ
花をアップ。
それはともかく、花の部分を拡大すると、ヤマハハコがキク科であるためか、なんとなくキクの花に似ている。
しかし、白い花弁に見えるものは「総苞片(そうほうへん)」であるという。

「総苞」とは花序の下部で、蕾や花を保護するために葉が変形したもの。
個々(一枚一枚)の「総苞」を「総苞片」という。

一面緑の草むらの中で、白さが目立つヤマハハコ。
それがヤマハハコの存在の方法かもしれないが、ちょっと孤立している。
その寂しい白さ故に。
ヤマハハコ
空き地に広がるヤマハハコ。
ヤマハハコ
草むらの中で白さが目立っているヤマハハコ。

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