2018/01/07

あしびきのやまどりのおのしだりおのながながしよをひとりかもねむ

葦曳き野

まるで一本一本曳いたように、ほとんどの茎が東側に傾いている葦原。
おそらく、海の方からこの原っぱに吹き寄せている強風のせいなのだろう。
だが、どこか人の手による仕業であるような気がしないでもない。

敵は東からやってくる。
まるで、その敵を迎え撃つように葦の細く鋭い茎が東側を刺している。
古に、何度も何度も戦いのあった場所。
両側を険しい山に囲まれた谷地の葦原。

2018/01/03

あきのたのかりおのいおのとまをあらみわがころもではつゆにぬれつつ

長く降り続いた雪の晴れ間に、山から町へ下りて来た子連れの樵。
子どもと一緒に年の瀬市を見物している間に、斧を研いでもらおうと、男は鍛冶屋を探した。
鍛冶屋の小屋は、板壁や板戸に鉄の錆が染み込んでいて、赤茶けているからすぐに分かる。
戸口の雪も赤茶色で、町のどの家よりも荒れた感じがした。

2018/01/02

ひとはいさこころもしらずふるさとははなぞむかしのかににほひける

ラズベリーの実を菓子にしたら売れるかもしれない。
プチプチと美味しそうな赤いラズベリーの写真を、雑誌で見た時、私はそう思った。
それにキイチゴは、子どものころよく採って食べた。
あれは、美味しい。

2018/01/01

ちはやぶるかみよもきかずたつたがはからくれなゐにみづくくるとは

頭頂部から後頭部にかけて、髪が薄くなってきた。
後頭部から首の後ろ側のあたりが特に薄い。
このまま進行すれば、完全に禿げてしまう。
まるで逆モヒカンハゲ。

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