10月 2018

  雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

広告

猿を聞人捨子に秋の風いかに

猿を聞人捨子に秋の風いかに

【富士川渡船場の絵。「五十三次名所図会 蒲原 岩渕の岡より不二河眺望」歌川広重画。国立国会図書館デジタルコレクションより 】 富士川の捨て子 東海道を西へ進む芭蕉一行は、箱根を過ぎて富士川の渡船場にさしかかる。 富士川付近からも富士山を望見できるのだが、 「富士を...

2018/10/31
芭蕉の江戸離れの句「霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き」

芭蕉の江戸離れの句「霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き」

【「西行物語(敬文堂刊)」国立国会図書館デジタルコレクションより。「風になびく・・・」の歌は左側、後ろから二番目にある。】 西行の富士の歌 「西行物語」によれば、西行は陸奥への旅の途中、東海道を東に進みながら駿河国で 「風になびく富士のけふりの空にきえてゆくえも...

2018/10/29
秋十とせ却って江戸を指す故郷

秋十とせ却って江戸を指す故郷

【芭蕉紀行文集(岩波文庫)より「野ざらし紀行」の頁。】 「野晒紀行」の旅 「芭蕉年譜大成(著:今榮蔵)」の貞享元年のページには、以下の記述がある。 「貞享元年八月、芭蕉は初度の文学行脚に旅立つ。以後、生涯を終えるまでの十年の歳月の間に通計四年九箇月を旅に暮らす境...

2018/10/27
手を打てば木魂に明くる夏の月

手を打てば木魂に明くる夏の月

【「芭蕉年譜大成」と「芭蕉紀行文集」。】 木魂信仰 「木魂(こだま)」は、森のなかの木に宿る精霊。 遠い昔には、そう言われていたという。 山や谷で大きな声を出すと、その声が遠くからかえってくるように聞こえる現象はこの「木魂」という精霊のしわざであると信じられ...

2018/10/24
上林暁の「野」を読んだ感想

上林暁の「野」を読んだ感想

【「本をつんだ小舟」と、「野」が収録されている上林暁の短編集「聖ヨハネ病院にて/大懺悔」】 「野」についての、宮本輝氏の読後感想 本棚を整理していたら、二十年ぐらい前に読んだ「本をつんだ小舟(文藝春秋)」という本が奥のほうから出てきた。 この本の著者は、宮本輝氏。...

2018/10/18
小滝の森でナメコ採り

小滝の森でナメコ採り

【山麓の紅葉。今年はちょっと鮮やかさに欠ける。】 きのうの日曜日は仕事だったので、きょうは代休をとって、ことし初のキノコ採りにでかけた。 毎年キノコ採りハイキングに出かけている「小滝の森」。 お天気にめぐまれて、気分のいい一日を過ごすことができた。 収...

2018/10/15

地に倒れ根に寄り花の別れかな

「劇的な句」とは 芭蕉の追悼句のなかで「劇的な句」と言えば、 「塚も動け我泣声は秋の風」 があげられる。 私の知るかぎりでは、こんなに激情をあらわにした芭蕉の句は他に見あたらない。 私が言う「劇的な句」とは、芭蕉が激しい感情をあらわにして詠いあげた句のこと。 あたかも...

2018/10/14

三尺の山も嵐の木の葉哉

私ぐらいの年代(1951年生まれ)では、一尺が約30cmであることを知っている。 したがって三尺は、約90cmとなる。 また三尺(さんじゃく)と聞けば、子供のころ着ていた浴衣の帯のことを思い出す。 子どものころ生活した家の、畳の短辺の寸法も、三尺に近い値だった。 ...

2018/10/11
津軽半島中泊町の「不動の滝」への遊歩道が、土砂崩れのために通行不能だった

津軽半島中泊町の「不動の滝」への遊歩道が、土砂崩れのために通行不能だった

【滝ノ沢ふるさと砂防ランドの看板。】 私の知っている限りでは、津軽半島にふたつの「不動の滝」がある。 五所川原市飯詰の「不動の滝・不動滝」。 中泊町中里の「不動の滝」。 「不動の滝・不動滝」という名の滝は、全国に多くあるらしい。 ご近所では、岩手県...

2018/10/08

安藤サクラと江口のりこが、うりふたつに見える

2014年後半のNHKの朝ドラは、「マッサン」だった。 ドラマの主人公は、大正時代から昭和にかけて、国産のウイスキーづくりに情熱をかたむける造り酒屋の長男。 「マッサン」というのは、この主人公のニックネームである。 ニッカウヰスキーの創業者の、竹鶴政孝氏をモデルにしたドラ...

2018/10/06

広告

広告