2016/09/10

公園の林床に出た毒キノコ、テングタケ

愛犬がキノコの匂いを嗅いでいる。

公園のテングタケ

今年も公園の草地にテングタケが発生。
散歩中の愛犬が、物珍しげにキノコの匂いを嗅いでいる。
いつもの散歩コースに、今日は怪しい物体が出ている、とでも思っているのか。
愛犬は熱心に匂いを嗅いでいる。

開いた傘の中央部が凹んで雨水が溜まっている。

テングタケの毒性

人間の鼻にはテングタケは無臭に近い。
しかし、犬の鼻は、このキノコ特有の匂いを嗅ぎつけているのだろう。
テングタケの主な毒成分はイボテン酸。
このイボテン酸のかすかな臭いを、愛犬は、自身の「スメルコレクション」のなかへ加えようとでもしているみたいだ。

誤ってテングタケを食べると、30分ほどで嘔吐、下痢、腹痛があるという。
また、神経系の中毒症状として発汗、めまい、痙攣などがあり、呼吸困難に陥る場合もあるらしい。
過去には死亡例もあったという。

幼児はキノコというと、赤い傘に白いポツポツが散らばっているものを多く描く。
これがベニテングタケで、子どもが絵に描けるほど有名な毒キノコである。
子供向けの絵本によく登場する赤い毒キノコなので、スラスラとその特徴的な外観が描けてしまうのだ。
テングタケは、このベニテングタケの仲間だが、ベニテングタケよりも毒性が強いと言われている。

テングタケの特徴

テングタケの特徴は、褐色ないし黄褐色の傘の上に白いイボが散らばってついていること。
形は幼菌のときは半球形。
成長するにしたがって、傘が開いて広がり、平らな状態になる。
傘の縁に淡い条線が見える。
襞は白色で密。
柄は白色で中空、根元にいくほど太くなる。
柄の中ほどにツバがあるが、成菌になると脱落することもある。

密な襞と白い柄。柄の中ほどに脱落しかけているツバが見える。

危険な遊び、キノコ採りの季節

青森市の街の公園にテングタケが顔を出し始めると、周辺の山では秋のキノコシーズンが始まる。
キノコ王国青森の山が、キノコ採りたちで賑わう季節になったのだ。
縄文人の末裔たち。
だが、私たちは縄文人ほどのキノコ採りのプロではない。
以前にも記事にしたように、キノコ採りは、山岳遭難や食中毒を伴う危険な遊びである。
「確実に知っているキノコだけを採ること。疑わしいキノコは採らないこと。」という大原則を厳守してキノコ採りを楽しみたい。
去年は、サモダシ(ナラタケ)を大量に採ったが、ナメコの収穫が少なかった。
さて、今シーズンはどういうことになるのやら。
山ではツキノワグマが狂暴化しているということだし、キノコ採りの危険度は上がりつつあるようだ。

傘の模様。傘に独特の白いイボがついている。縁に条線がかすかに見える。

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